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金属労組の組織局長が鄭夢九と同じレベル?

検察、キム某局長に6年を求刑…「検察がすべきことは過度な求刑ではなく反省だ」

キム・ギョンフン(金属労働者編集部長) 2015.11.27 14:46

検察が11月24日、EGグループのビルを不法占拠した容疑で拘束した 労組のキム某前組織局長に懲役6年を求刑した。

検察が今まで財閥総師と政治家、不当労働行為を犯した使用者に 「甘い求刑」をしている事実と較べると過度に重い量刑だという批判が上がっている。

2000年以後、横領と背任、裏金造成の容疑などを受けた財閥総師に対し、検察はほとんど懲役6〜8年を求刑した。 検察は租税1128億ウォンを脱税して背任した李健煕(イ・ゴニ)サムスングループ会長に懲役7年、 1000余億ウォンの会社の金を横領した鄭夢九(チョン・モング)現代車グループ会長に懲役6年、 289億ウォンを横領して2797億ウォンを粉飾会計した朴容晟(パク・ヨンソン)斗山グループ会長に懲役6年を求刑した。 キム某政策局長は、数百、数千億ウォンを横領、背任して裏金を造成した財閥総師と同等の刑量を求刑されたわけだ。

▲主な財閥総師の犯罪・求刑事例。[出処:金属労働者]

検察はこれまで何度か「財閥甘やかし」の議論に包まれた。 代表的な事例が崔泰源(チェ・テウォン)SKグループ会長だ。 崔泰源会長は2012年11月、637億ウォンを横領した容疑などに対し懲役4年を求刑された。 検察自身が「崔泰源会長は押収捜索当時、検事と捜査官に暴力をふるい、資料を廃棄したので不利な量刑にするべきだ」と主張したが、 検察は基準刑量より刑量を下げて懲役4年を求刑した。 大法院による量刑基準によれば、横領・背任の額が300億ウォン以上の場合、基本量形は5年から8年だ。

金升淵(キム・スンヨン)ハンファ・グループ会長は2007年3月、 清渓山(チョンゲサン)で8人を監禁・集団暴行して酒屋の社長に暴行した。 金升淵会長に適用された容疑は暴力行為など処罰に関する法律の傷害(3年以上遺棄懲役)、 逮捕・監禁(2年以上遺棄懲役)、刑法の傷害(7年以下懲役)等だった。検察は金升淵(キム・スンヨン)会長に懲役2年を求刑した。

検察は使用者の不当労働行為は起訴もしない

検察は、使用者の不当労働行為は起訴さえしないケースが多い。 2010年から2014年まで、検察が労働組合および労働関係調整法に違反した容疑で使用者を起訴した割合は9.5%に過ぎない。 「労組破壊専門家」のシム・ジョンドゥ前創造コンサルティング代表と共謀し、 職場閉鎖、企業労組設立などの不当労働行為を続けたユソン企業とヴァレオマンド、相信ブレーキなどの使用者も、ほとんどが処罰されなかった。 ボッシュ電装のイ・マネン前代表理事と管理者二人が2015年7月に各々罰金500万ウォン、罰金300万ウォンを宣告されたにすぎない。

▲8月27日「反労働・親資本検察糾弾・悪質使用主厳罰要求・金属労働者決意大会」に参加した組合員がユソン企業を糾弾するシュプレヒコールをあげている。[出処:金属労働者キム・ギョンフン]

6月3日、EGグループのビル占拠の理由だったヤン・ウゴン烈士の死も、 使用者の不当労働行為から始まった。 EGテックは労働組合が設立されると脱退工作を行い、労組弾圧を行った。 ポスコ社内下請支会EGテック分会の唯一の組合員だったヤン・ウゴン烈士は、 減給、無期限待機発令、二回の解雇、二回の停職など、あらゆる弾圧を受けた。

2014年5月23日に不当解雇訴訟で勝訴して復職したが、会社の弾圧は変わらなかった。 会社はヤン・ウゴン分会長が以前働いていた製鉄所現場ではなく、 製鉄所外の行政事務室に出勤させた。 一日中、何もさせないまま机に待機させてCCTVで監視した。 ヤン・ウゴン烈士は使用者側の弾圧による深刻な精神的ストレスのために睡眠障害と心理的不安を体験して自殺した。

使用者の不当労働行為がヤン・ウゴン烈士を死に追いやったが、 使用者への処罰は軽かった。 EGテックのキム・ソングァン前代表理事が2007年10月に罰金200万ウォンを宣告されただけで、 この他に誰も処罰されなかった。

労組法律院の関係者は 「6月3日のEGテック占拠闘争は、使用者の不当労働行為によるヤン・ウゴン烈士のくやしい死に抗議する正当な戦いだった。 検察はキム某局長に過度な刑量を求刑する前に、 まず使用者の不当労働行為から労働者を保護することが出来なかった誤りを反省しなければならない」と指摘した。

キム某局長と共に裁判を受けていている労組光州全南支部ポスコ社内下請支会のヤン某前支会長と光州全南支部のファン某前事務局長は求刑3年、 ポスコ社内下請支会のソ某組合員は1年6か月を求刑された。(記事提携=金属労働者)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2015-11-29 20:38:53 / Last modified on 2015-11-29 20:38:54 Copyright: Default

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