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新政治環境労働委、崔文洵を考慮して迂回的に五色ケーブルカーの否決を強調

「環境部ガイドライン遵守してこそ」...環境団体、「原則的水準、遺憾」

キム・ヨンウク記者 2015.08.26 10:04

8月28日に国立公園委員会が雪岳山(ソラクサン)五色ケーブルカー事業を議論する予定のだが、 国会環境労働委員会の新政治連合所属議員が党内状況を反映する迂回的な立場を出した。 これまで新政治連合の環境労働委議員らは、 労働と環境の分野で国家権力と財閥の貪欲的な環境、 労働基本権破壊の問題を積極的に問題提起し、立法化してきたが、 環境破壊の議論を呼んでいる五色ケーブルカー事業には時々反対の声をあげるだけだった。 実際、一部の議員は個人的に強い反対の意志を表明したりもしたが、 環境労働委所属の議員全体の声としては環境団体が指摘する問題を紹介し、 原則的な立場しか出さず、環境団体からは不十分だという指摘があがっていた。

[出処:チャムセサン資料写真]

金栄珠(キム・ヨンジュ)、李仁栄(イ・イニョン)、李錫玄(イ・ソッキョン)、禹元植(ウ・ウォンシク)、殷秀美(ウン・スミ)、張(チャン)ハナ、韓貞愛(ハン・ジョンエ)議員は 8月25日に報道資料を出し、 「親環境ケーブルカー試験事業として進められている五色ケーブルカー事業は、 すでに2012年2月と2013年9月に開かれた国立公園委員会で環境部の 『自然公園索道設置運営ガイドライン』に合わないとして否決された」とし 「今回進められる3次事業に対しても、多くの疑惑と問題点が指摘されている」と憂慮を現わした。

だが環境労働委の議員らは 「ケーブルカーに反対する側では、上部の停留場の敷地は保全価値が高い亜高山帯植生で、 ガイドラインのためにケーブルカーを作れない地域だと主張しているが、 賛成側は毀損する部分がきわめて軽く、保全価値が大きくないため問題がないと主張している。 また絶滅危機種I級で、天然記念物である山羊の主要棲息地および繁殖地だという主張と、 山羊が移動する通路にすぎないという主張が対立している」と明らかにし、 中立的な態度を見せた。

このような表現は、同党所属の崔文洵(チェ・ムンスン)道知事が五色ケーブルカー事業を推進したことで、環境破壊の論議がおきたため、 これについての党論が決まらない党内状況を考慮し、 かなりトーンをダウンしたと見られる。 ただし五色ケーブルカーの経済性検討で、五色地域の訪問客の水増し、 ケーブルカー搭乗率捏造の疑惑、物価上昇率より高い搭乗料金の上昇率適用、 社会的割引率の不適用など、多くの疑惑と問題が指摘され、 崔道知事と正面から対抗する方式よりは環境部の国立公園委員会が 「自然公園索道設置運営ガイドライン」を必ず守るよう強く要求した。 環境部は1回目と2回目に五色ケーブルカー推進を否決した時、 「自然公園索道設置運営ガイドライン」を根拠とした。 環境労働委の議員らは 「環境部が自ら作って守ってきた原則(自然公園索道設置運営ガイドライン)はいかなる理由があっても壊されてはいけない。 もし環境部がこれを守れないのなら、これ以上環境部に存在理由はない」と強調した。

新政治連合環境労働委に所属する議員室のある関係者は崔道知事を考慮して、 相当なトーンダウンが見られるという指摘に対し 「そのように見えるかもしれないが、今は五色ケーブルカーへの憂慮を深刻に表現したことが一番重要な部分」とし 「国立公園委員会に1回目、2回目と同じように、徹底的にガイドラインを遵守してしろと話したことに自分たちの意志を入れた。 断定的に結論を出す訳には行かないが、ガイドラインを遵守すれば提起されているさまざまな疑惑を解消するのは容易ではないだろう」と述べた。 彼は「(報道資料を出す過程で)江原道側には全く連絡せず、 この問題を党論で決めるのは難しいと見ている」とし 「強く否決しろと言うのは少し限界があったが、今の状態でずいぶん悩んだ」と付け加えた。

環境団体は、もっと強いケーブルカー反対のメッセージを期待していたとし、強い遺憾を示した。 自然公園ケーブルカー反対汎国民対策委員会のある関係者は 「個別の議員の中には強く反対している議員もいるが、 環境労働委の全ての議員が共同声明書を作成し、さまざまな調整をして原則的な水準に留まったという点は非常に遺憾だ。 ガイドラインを守るという言葉は環境部も言う」とし 「ケーブルカー事業計画がガイドラインに反するということが、すでに知られた状況で、 なぜ否決されなければならず、なぜ推進してはいけないのか、はっきりした立場が必要だ」と指摘した。 彼は「国立公園委員会自体、政府側委員が半数を超えており、不均衡的に構成されているので、 政府側が無理な採決をする可能性もある」とし 「国立公園委員会がガイドラインだけなら否決だが、 他の政治的な意味合いの可能性もあるという点で、 (環境労働委の発表)内容がとても弱いのは事実」と付け加えた。

[出処:チャムセサン資料写真]

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2015-08-27 08:15:55 / Last modified on 2015-08-27 08:15:57 Copyright: Default

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