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金世均「地域別比例は次善の策...全国単一比例が望ましい」

「地域代表制は中大選挙区制で...公務員・教師の政治活動保障も議論を」

キム・ヨンウク記者 2015.07.31 12:02

国民の会の金世均(キム・セギュン)代表が、選挙制度改編をめぐって野党圏が声を揃えて要求する地域別比例代表制は次善の策であり、 全国単一比例代表制が望ましいという意見を提示した。 現行の勝者一人占めの小選挙区制の弊害は、中大選挙区制により克服しなければならないということだ。

金世均代表は7月30日、自分のFaceBookに 「第一野党が地域別比例代表制の導入を比例代表の議席拡大に結びつけているので、 少なくとも野党圏だけでも比例代表の議席拡大を支持させるにあたり有利だという点で、 次善の策としての意義しか持たない」と明らかにした。

金世均代表は 「市民は国民国家の中で地域の住民だけで生活するのではなく、 特定の階級-階層に属する存在として生きていくのだから、 地域の差を越える市民の階級-階層的な利益も代議体系の中に反映されなければならない」とし 「こうした階級-階層的利益の代弁のほうが地域的な利益の代弁よりはるかに大きな重要性を持ち、 比例代表制の本当の意義はまさにここにある」と強調した。

金代表は「地方党ではなく全国党なら、党は地域的な差などを越える階級-階層の利益を代弁する政党であるべきで、 党が代弁する理念や価値-路線は基本的にその党が代弁しようと思う階級-階層的な利益と密接な関連を持たなければならない」とし 「同じように、その党の比例代表議員も基本的には党の価値-路線と政策を一番よく代弁できる社会各界各層の人々であるべきだ」と付け加えた。 比例代表議員は地方区議員が代弁しにくい市民の階級-階層的利益を代弁する議員として活動する時、本当の意味があるという指摘だ。

したがって、地域別の比例代表制では現行の小選挙区制の過剰な地域代表性を克服するには不十分だということだ。 比例代表候補として理念-価値、政策をしっかり代弁できる人物より、 広域単位住民の支持を受けられる地域的な人物を優先し、 広域単位住民と広域単位地域の利益を優先する活動をすることになるという説明だ。

金代表は「地域別比例代表制は『地域単位の利益の過剰代弁』と『階級-階層の利益の過小代弁』を招くことになる」とし 「ネズミを捉えるために毒をまくようなものだ」と指摘した。 彼は「比例代表制はその導入の意義を保障する全国単位の比例代表制であるべきで、 勝者一人占めの結果を作り出す小選挙区制の問題は、 勝者一人占めを不可能にする中大選挙区制度の導入で解決しなければならない」と提示した。

総議席数については 「増やすべきだと考えるが、 歳費削減、特権縮小といった先決的な措置を提示して議席数拡大についての国民的同意を求めることが必要だ」と明らかにした。 金代表は、全体的な選挙法改正方向に関して 「決選投票制と複数票制の導入、公務員と教師の自由な政治活動の保障、 投票権行使年齢引き下げなども大きな重要性を持つ」と付け加えた。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


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