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市民による大統領批判を名誉毀損で拘束する社会、大丈夫なのか?

「朴槿恵ビラ」拘束捜査に「表現の自由威嚇」、「公安統治」の批判洪水

キム・ギュヒョン記者 2015.05.29 10:48

朴槿恵(パク・クネ)大統領を批判するビラをまいた市民を名誉毀損などの容疑で拘束し、 捜査している捜査当局に対する批判の声が高まっている。

5月28日午後4時、大邱地方弁護士会人権および法律構造委員会など、 9つの人権・法律・宗教・市民社会団体は、大邱市、寿城区、大邱地方弁護士会館で 「市民の政治的意思表現の自由を論じる-朴槿恵大統領批判ビラ配布による名誉毀損事件を中心に」という主題で討論会を開いた。

ビラを製作したパク・ソンス氏は、 朴槿恵大統領の名誉毀損と情報通信網利用促進および情報保護などに関する法律違反容疑で4月28日に逮捕され、 30日間拘束された。

大邱地方弁護士会人権および法律構造委員会のリュ・ジェモ弁護士は 「検察の主張は、パク・ソンス氏がビラ製作・流布およびFaceBookでの表現などで 『朴槿恵大統領とチョン・ユンフェが恋人関係にある』という虚偽の事実、 『セウォル号事件が発生した当時、二人が一緒にいた』という虚偽の事実を指摘したこと」とし、公訴事実の要旨を説明した。

リュ・ジェモ弁護士は検察が虚偽の事実として問題にした 「チョン・ユンフェ艶聞を隠すために公安政局を造成するのか」、 「産経新聞が7時間の朴槿恵(パク・クネ)とチョン某氏の男女関係を暗示する記事を書いて告訴された」などの文句が事実を指摘したものか、 大統領という国家機関が名誉毀損罪の客体になり得るのかを問い質した。

リュ弁護士は「朴槿恵大統領とチョン・ユンフェが恋人関係にあると指摘したのではなく、 そういううわさがあるということを指摘したに過ぎない」とし 「朴槿恵政権の公安政局造成、言論弾圧、異常な人事権の行使など、 国政運営方式に対する批判と巷間に流れる噂があるようだという疑惑提起に過ぎない」と話した。

続いて「大法院の判例が指摘するように、国家権力を担う政治家への自由な批判と監視は国民の当然の権利であり義務だ。 パク・ソンス氏は大韓民国の国民のひとりとして、現政権の政策や国政運営k方式が誤っていると判断し、自分の意見を表明したもの」とし 「本事件は表現の自由に対する重大な威嚇であり、 韓国社会の民主性と他人への寛容や理解の尺度を表わすものだという点で、 本当に残念だ」と批判した。

政権を批判した市民を押収捜索、逮捕、拘束するなど、 異例の捜査にたいする批判の声はさらに高かった。

ハンギョレのキム・イル記者は 「警察が出席要求書を送るたびに犯罪容疑が変わった。 結局、合理的な疑いを持つことになるが、犯罪の有無は別として、ひとまず立件してみようという考えだと疑うほかはなかった」とし 「この6年間、警察に出入し、記者生活をして、被害者の告訴がないのに捜査機関が勝手に捜査するのは初めて見た。 名誉毀損が反意思不罰罪だとしても、慣行的に被害者が問題にしなければ捜査しないのが捜査の常識だ」と批判した。

建国大法学専門大学院のハン・サンヒ教授は 「一言でいって公安統治だ。 現政権が以前、失われた十年に対して過度なアレルギー反応を見せているのではないのか、 むしろ30〜40年前の時代に戻ると決意しているのではないのか疑わしい」とし 「国家の構成員が国家に対して自由に話せなければ、その国民は誰かによって支配される人だ。 そのようなものは民主社会ではない」と指摘した。

人権運動連帯のソ・チャンホ常任活動家は 「表現の自由は市民の政治的権利であり、経済的、社会的、文化的権利と直接的な関係がある。 結局、社会的弱者や少数者が社会で味わう抑圧、差別、排除、二極化の問題を 集会、ビラ散布などの多様な形で表現する」とし 「陣営の論理で表現の自由を抑圧する韓国社会の姿が一つの事件になってあらわれている」と話した。

付記
キム・ギュヒョン記者はニュースミンの記者です。この記事はニュースミンにも掲載されます。チャムセサンは筆者が直接書いた文に限り同時掲載を許容します。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2015-05-30 13:08:37 / Last modified on 2015-05-30 13:08:37 Copyright: Default

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