本文の先頭へ
LNJ Logo 韓国:労働党、進歩結集の争点が激化
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1432401218411St...
Status: published
View


労働党、党大会直前の全国委を控えて進歩結集の争点が激化

国民の会などと4者政務協議会の中断勧告案も発議...「公約事項封鎖案」

キム・ヨンウク記者 2015.05.22 18:22

労働党が5月23日の全国委員会を控え、進歩結集推進についての本格的な党内の力比べに入った。 力比べの発端は、5月15日の党代表団会議で「進歩結集と新しい進歩政党建設の原則」を承認したことだった。 今回の全国委員会は、6月28日の定期党大会の議案を決める会議で、 進歩結集を掲げる結集派の日程上、労働党-正義党-労働政治連帯-国民の会の4者結集のための党員総投票の議案を付議するかどうかを扱わなければならないためだ。

▲[チャムセサン資料写真]

「進歩結集と進歩政党建設原則」の内容のうち、 反対側の党員が一番強く反発している部分は 「2015年の9月までの新しい進歩政党建設を目標にする」という部分と 「党大会での議決を経て、合意案について党員総投票を推進する」という部分だ。

党代表選挙の当時、党内意見グループの「党の未来」の代表として進歩結集に反対し、立候補したユン・ヒョンシク党員は、 5月12日に党のホームページ掲示板に「『2015年9月までの新しい進歩政党建設』は、 事業を進める単位が想定した日程に過ぎない」とし 「新党の創党は労働党の解体が前提になるが、代表団の主力事業が期間を決めて党を解体するという公式宣言」と強く反発した。 続いて「党の総選挙企画単位は今後9月までに創党される新党の予備の会か」と問い、 「9月までという期間は、国民の会との関係を見れば、国民の会の創党日程に合わせたとしか見られない。 今、進めている案は、趣旨に共感する多くの党員にも失望を抱かせる」と指摘した。

ユン・ヒョンシク党員は5月19日に進歩結集派が党員に直接新党創党を問うと明らかにした党員総投票に付す過程と効力の明確な規定が必要だとし、 全国委の案件としての発議過程を経た。 ユン党員は問題の党員総投票付議手続きについては、 合党、解散、再創党など党の進路、主要綱領改正事案は、党大会代議員の過半数の出席と出席代議員3分の2以上の賛成で通過するものとした。 全国委でこの案件が通過すれば、現在の党代議員の分布上、 ナ・ギョンチェ指導部の進歩結集に反対する代議員が多いため、総投票付議そのものが難しくなりかねない。

同日、キム・サンチョル ソウル市党委員長(全国委員)も、 △進歩結集企画団の活動中止-再構成、 △評価と革新を前提としない4者政務協議会の不参加を骨子とする全国委員会勧告決議案を発議した。 キム・サンチョル委員長は発議案で 「この3か月間、4者政務協議会は会議のための会議を繰り返しただけで、 代表団会議と中央執行委のどこにも委任されていない進歩結集の対象と時期を明示する越権的な企画案を提出し、 党内に混乱と不信を招いた」とし 「二人の副代表が全国委で扱うべき案件だと指摘して反対したが、 代表団会議で『進歩結集の基本原則』を一方的に承認した」と指摘した。 また「無能と無責任のため進歩結集はもちろん、前の補欠選挙対応でも混乱を引き起こした(正義党-労働党-国民の会-労働政治連帯)4者政務協議会は、 もうこれ以上信頼できない。 形だけが残って不信を招くだけの4者政務協議会にはもう参加する理由がない」と勧告案の根拠を明らかにした。

ここに補欠選挙評価案でも指導部案と違う案が発議され、 党代表が引き受けた全国委員会議長交替の案件までが発議され、 進歩結集のための党員総投票と推進日程に制約をかける案件が続き、 進歩結集派も強く反発した。

進歩結集全国党員の会は5月21日に立場書を出し 「進歩結集に対する具体的な方案を作っていくために代表団が努力するのは当然」とし 「これに対してことごとに妨害し、手続きだけを問題にするのは党員が望んでいるわけでもなく、党の役にも立たない」とナ・ギョンチェ指導部に力を貸した。 進歩結集の会は「キム・サンチョル全国委員が提案した勧告決議案は、 進歩結集推進中断要求案と解釈するほかはない」とし 「進歩結集事業は代表の公約事項であり、代表団選挙を通じて党員の多数の意が確認された事業で、 これを中断させる試みは党員の意に逆らうもの」だと強調した。 4者政務協議会への参加の問題についても 「4者が1次的な対象だということは、さまざまな機会に何度も明らかにした。 再補欠選挙後に4者は熟考の末、持続的な進歩結集推進の意志を明らかにした」とし 「キム・サンチョル全国委員の案は、進歩結集を推進する核心機構を無力化し、 4者政務協議会という現在の状況で進歩結集の最も有力な経路を封鎖するということ」と反論した。

進歩結集の会は、ユン・ヒョンシク党員の発議案は党員総投票を封鎖する案だと規定した。 会は「『党員総投票』を掲げて当選した代表に公約事項を履行するなと強要するもの」だとし 「党の進路を『決定』するのではなく、決定するための投票をするのに、その要件を2/3にするのはごり押し」と非難した。

進歩結集企画団長のクォン・テフン副代表は、今回発議された案件についてチャムセサンと通話で 「代表団公約事項の進歩結集企画団活動に制約をかける二つ案件が核心の争点になるだろう」とし 「現実的な進歩結集議論の単位である4者政務協議会を中断しろというのは、 進歩結集の過程に対する問題提起ではなく事業そのものをするなということ」とし 「たとえ決議案ではなく勧告案ではあるが、 全国委を通過すれば政治的負担が大きくならざるをえない」と話した。

カン・サング報道担当者は9月の総投票の日程を決めたことについて 「定期党大会以後、進歩結集がなかなか進まず引き延ばすことはできない。 深く議論するが、手続きははやく終わらせるのが誰にとっても良いのではないかという考えがある」とし 「(結集の議論が)どうなろうが、来年の総選挙に支障を与えずに準備する最低の時間が必要だという趣旨」と説明した。 いずれにせよ4月の総選挙前に進歩結集をすると明らかにした状況で、6.28党大会で総投票付議の案が可決されれば、 夏休みシーズンを避けた7月末から8月初めに総投票を行い、 また党大会を開いて最終的に進歩結集を決定することで、 どんな結果になっても総選挙対応をする時間が得られるということだ。

なお国民の会は政党法により、政党登録後6か月以内の9月末までに 中央党創党登録申請を完了しなければ、創党準備委員会は消滅する。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2015-05-24 02:13:38 / Last modified on 2015-05-24 02:13:39 Copyright: Default

関連記事キーワード



世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について