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セウォル号デモに高濃度ペッパースプレー放水銃乱射…突然死可能性も

「焼かれたように痛かった」...呼吸困難、嘔吐、火傷の痛みを訴え
午前2時30分にペッパースプレーで徹夜行動解散の試み

チョン・ウニ、キム・ヨンウク記者 2015.05.02 01:55

セウォル号真相究明を要求する市民に警察が高濃度のペッパースプレー放水銃を乱射して問題になっている。 ペッパースプレー放水銃の乱射で、参加者の多数が咳、呼吸困難、嘔吐、火傷などの深刻な苦痛を訴えた。 参加者たちは、今回の催涙液の濃度は軍事政府の時に街頭に満ちていた催涙弾より深刻な水準だと怒っている。

5月1日夜、ソウルの仁寺洞交差点に集まったセウォル号家族、市民社会団体、青年学生と労働者など約4000人は、 世界メーデー大会に続いてまた青瓦台へのデモ行進を試みた。 政府は数十台の警察車両を動員して参加者を孤立させ、解散を命令した。 しかし参加者はデモ行進を固守したため、警察はペッパースプレーを混ぜた放水銃を噴射した。 市民に降り注いだ放水銃の催涙液の濃度はさらに強くなっていて、 参加者は呼吸困難、嘔吐などの苦痛を訴えた。

[出処:キム・ヨンウク記者]

[出処:キム・ヨンウク記者]

参加者たちはセウォル号宣伝カーの進入が完全に封鎖され、 車壁で孤立させられたためスピーカーで自発的に発言を続け、集会を進めた。 また、車壁と道路には「破産政権はやめろ」、「施行令を廃棄しろ」、「行こう、青瓦台へ」などの文句が書かれ、 「朴槿恵政権退陣」を要求する声があちこちから流れた。

司会をしたタサン人権センターのパク・チン活動家は 「まだセウォル号には人がいる」とし 「真実を望む人々を車壁で防ぐ朴槿恵政権の行動は野蛮であり暴力」と糾弾した。 彼はまた「罪を犯した者が処罰され、ゴミ施行令を廃棄できるように連帯しよう」と提案した。

江原大4年生と自己紹介したある参加者は 「昨年の5.18の時に朴槿恵(パク・クネ)大統領がすべての責任は自分にあると話した動画をまた見て、 歯ぎしりしながらここにきた」とし 「まだ9人が海の中にいて、真相究明もできないゴミのような施行令だけが次官会議を通過した」と憤激を放った。 彼はまた「私たちがなぜじっとしていなければならないのか、 最後まで一緒に戦って真実を明らかにしよう」と頼んだ。

民主労総のユ・ジェチュン江原本部長は 「民主労総は、セウォル号の悲しみに共にする」とし 「われわれは青瓦台に行って、セウォル号の真実、セウォル号の痛みを共に話さなければならない」とし 「1%の政権と資本ではなく、目覚めた市民が真実を知ることができるまで、共に戦おう」と訴えた。

ユ・ギョングン執行委員長は「安全な社会にするためには、熱い闘争が必要だ」とし 「生命が尊重される社会のために、最後まで一緒にしよう」と述べた。

[出処:キム・ヨンウク記者]

[出処:キム・ヨンウク記者]

参加者は約1時間半、集会を行い、9時頃に宣伝カーが入ってくると 「真実を引き揚げろ」、「暴力警察は退け」と叫び、本格的にデモ行進を試みた。 仁寺洞交差点は車壁で囲まれた状態なので、参加者は一部、警察力と遮断壁で塞がれているところを中心に警察と対峙した。

午後9時30分頃、初めて催涙液が登場した後、 警察は参加者らに対して続けざまに多量の催涙液を容赦なく乱射した。 9時40分頃、警察は1次解散命令をした後、隊伍の一番前の参加者を連行した。 この過程で警察に頭を殴られた参加者の1人は地面に頭が当たって負傷し、運ばれていった。

参加者が解散しないため、警察は10時12分頃に放水車から放水銃を試験発射した後、乱射し始めた。 放水銃には多量のペッパースプレーが混じっていて、呼吸困難だけでなく皮膚に痛みを誘発し、多くの人々が痛みを訴えた。

結局、夜11時10分頃から約40-50分間、警察ははるかに濃度が高いペッパースプレーを混ぜた放水銃を執拗に発砲した。 彼らは少し放水銃の水がついても「火に焼けたように痛かった」とし、 軍事独裁時期に街頭にあふれた催涙弾よりはるかに深刻な水準だとし、苦痛を訴えた。 特に催涙弾は風が吹けば飛んで行くが、今回の催涙液放水銃は水の粒子が空気中に漂い、鼻と口への攻撃が続き、皮膚から吸収され直撃されなくても深刻な痛みがあった。 最後にはセウォル号家族が警察の車壁の前に行って放水銃の発射中断を訴えたが、 警察はセウォル号家族にも容赦なく放水銃を撃った。

[出処:キム・ヨンウク記者]

この日、人権監視団で活動していた人権運動サランバンのミョンスク活動家は 「催涙液が原液のままかけられたようだった」とし 「催涙液が床に白い泡になるほど高い濃度だった」と述べた。 彼はまた「後方にいた人々も、いがらっぽい臭いで咳をするほどだった」とし 「必要なら強く対応する」と明らかにした。

保健医療団体連合のウ・ソッキュン政策委員長は 「警察が散布したこの催涙液は、人工ペッパースプレーの一種のパヴァ(PAVA)と推定される」とし 「しかしこの溶液は、英国の警察も刑務所での暴動など、個人に対する鎮圧用だけに使うよう規定しているなど、きわめて危険な物質」と明らかにした。 彼はまた「特に今回の濃度は直ちに呼吸困難を感じるほどの高濃度だったが、 こうした催涙液を夜間に老弱者、子供、喘息患者などがいるかもしれない不特定多数に無差別に散布したのは、 危険を超えて暴力的な鎮圧行為だった」と批判した。

この日、問題になった催涙液は2009年の双竜車工場玉砕闘争労働者、2011年の希望バス参加団に対して警察が散布したPAVA 30等のノニバマイドを主成分とする毒性催涙液と推定されている。 警察は無害性を主張しているが、保健医療団体連合が公開した物質安全資料(MSDS)によれば、 深刻な過多露出では死亡を招くことがあり、水泡ができたり、反復露出時には臓器の損傷などを起こしかねない有害な物質であり、 追加の議論が予想される。

この日のデモでは多くが負傷して連行された。 対峙の過程で数人が病院に運ばれ、行ったし女性や障害者も放水銃の圧力に勝てずに倒れて傷を負った。

5月2日0時20分頃から小康状態になり、参加者たちはまた自由発言をして集会を続けた。

[出処:キム・ヨンウク記者]

[出処:キム・ヨンウク記者]

[出処:キム・ヨンウク記者]

[出処:キム・ヨンウク記者]

[2信:2日03時30分]

5月2日午前2時30分頃、警察は仁寺洞交差点の道路上で 「セウォル号大統領令廃棄、汎国民徹夜行動」を平和に続けていた遺族や市民約500人の強制解散を試みた。 市民はダンスチーム・モムジ宣言の律動や自由発言、演劇人による朴槿恵の声帯模写などを続け、楽しい徹夜行動を行っていた。

警察は仁寺洞交差点の3本の道路から同時に兵力を入れ、抵抗する遺族と市民にペッパースプレーを無差別に散布して仁寺洞の入口方向に追い詰めた。 四方から押し寄せる警察兵力の盾を防いで抵抗した市民は、20分ほど激しく抵抗したが、 結局仁寺洞の入口の歩道まで押された。 遺族30余人は道路上に残った。 汎国民徹夜行動は午前8時、同時多発行動と午前11時の全体立場発表などを残している。

[出処:キム・ヨンウク記者]

[出処:キム・ヨンウク記者]

[出処:キム・ヨンウク記者]

[出処:キム・ヨンウク記者]

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2015-05-02 08:32:58 / Last modified on 2015-05-02 08:32:59 Copyright: Default

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