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甲乙オートテックの「新種の労組破壊」に押収捜索

検警・労働部は新入社員も捜査したが一部は会社から抜け出る...拘束捜査を要求

チョン・ジェウン記者 2015.04.24 11:12

金属労組を破壊する目的で元警察や特戦司令部出身を組織的に新規採用し、 複数労組の設立を主導した容疑を受けている甲乙オートテック使用者側と一部の新入社員に対し、 検察と警察、雇用労働部が4月23日に押収捜索を実施した。

甲乙オートテック支会によれば、労働部と検警はこの日の午後1時から忠南道牙山市にある 甲乙オートテックの財務チームと総務チームなどの事業場を捜査し、 特定の新入社員5人の持ち物と、彼らが別に使う寄宿舎も押収捜索した。

支会は「正確な押収捜索の範囲と内容は公開されていないが、 押収捜索に出た労働部調査官と警察などは生産現場で新入社員を一人ひとり確認した」と明らかにした。

▲警察と労働部などが23日甲乙オートテック事業場と一部新入社員を押収捜索した。[出処:甲乙オートテック支会]

60人の新入社員のうち、この日労働部と警察が特定して押収捜索したキム某氏とクォン某氏など5人は全員、 昨年トングク実業労使が対立した時に介入したことがある。 彼ら5人は甲乙オートテック系列会社のトングク実業慶北道慶州市工場で使用者側の用役業務を遂行したり、 甲乙商社グループの「本社職員」だとし、使用者側の関係者として労使交渉に参加した事実が証言から明らかになった。 トングク実業と甲乙オートテックは朴孝祥(パク・ヒョサン)氏が代表理事の自動車部品メーカーで、甲乙商社グループの系列会社だ。

今回の押収捜索は使用者側の不当労働行為と複数労組設立支配介入など、 労組法、産業安全保健法違反の容疑を確認するために行われたものと見られる。 これについて労働部は、4月14日から24日まで、甲乙オートテック特別勤労監督を実施している。

しかし支会は押収捜索は当然だとしつつ、 新種の労組破壊の疑いで使用者側を労働部に告訴してから15日目に行われた押収捜索は 「証拠資料の隠滅や使用者側の核心指揮ラインの隠蔽、各種の文書操作などを行うに十分な時間」と指摘した。

支会のチョン・ビョンマン事務長は 「今日、押収捜索が始まるとすぐ、一部の元警察出身『傭兵』は会社を抜け出たが、 これは証拠をなくそうとしたか、別の謀議をするためだ。 彼らに対する至急な措置が必要だ」と話した。

支会によれば、押収捜索対象者新入社員のキム氏は昼間組の退勤時間前のこの日午後2時30分頃に会社を抜け、 企業労組事務長を自任する101警備団出身のキム某氏も押収捜索が確認されるとすぐに書類の束を持って会社から出た。

イ・テヒ支会長は「101警備団出身のキム氏は正門がよく見える、会社から提供された企業労組事務室で押収捜索が入ってくるのを確認して、 何か分からない書類の束を持って出て行った」とし 「そのため労働部と警察が押収捜索したのは肯定的だが、 核心関係者を拘束捜査しなければ効果がない。 支会の戦いはこれから始まりだ」と話した。

セナル法律事務所のキム・サンウン弁護士も 「押収捜索物品により新種の労組破壊についての証拠は確保されたと思う」とし 「だが使用者側と新入社員の核心人物に対する拘束令状執行がなければ、 押収捜索した意味がない」と伝えた。

それと共に「新入社員のキム氏は押収捜索の過程で40分程、持ち物を提出しなかったというが、証拠隠滅を試みたのだろう」とし 「逃走の憂慮と証拠隠滅の憂慮がとても高いので、 時間をかけずに即刻拘束令状を請求するのが必要だ」と主張した。

支会は4月23日の声明でも 「労働部と警察の甲乙オートテック会社に対する押収捜索は、 甲乙商社グループの新種の労組破壊の真実を究明する最初のボタン」とし 「核心人物に対する拘束捜査で実体を暴かなければならない」と要求した。

一方、使用者側は押収捜索について 「取材には応じられない」と明らかにした。

甲乙オートテックは昨年12月29日、全機能職の10%を超える約60人を大量採用した。 現在、新入社員のうち53人が3月12日に設立された企業労組に加入した。

金属労組と新政治民主連合環境労働委議員は使用者側が金属労組に対抗し、 複数労組を設立する目的で事前に準備して新入社員を採用した 「組織的偽装就業」だとし、証拠資料を暴露した。

この資料によれば、使用者側は労組破壊計画を実行するためにブローカーを雇用して、 元特戦司令部や警察出身者を傭兵として募集し、事前教育した。 また、新規採用者中組織責任者(チーム長)になった人に釈然としない高額の手当てを支給した。

付記
チョン・ジェウン記者はメディア忠清の記者です。この記事はメディア忠清にも掲載されます。チャムセサンは筆者が直接書いた文に限り同時掲載を許容します。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2015-04-24 22:34:05 / Last modified on 2015-04-24 22:34:06 Copyright: Default

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