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天安市、性暴力被害者に警告状を発行

国楽団員「被害者弾圧」と反発...天安市「服務規律を確立」

チョン・ジェウン記者 2015.03.25 18:08

忠南道天安市がセクハラ被害者と労働者たちに対し、 天安市立芸術団服務規定に違反したという理由で警告状を発送し、問題になっている。 天安市国楽管弦楽団の多くの団員が芸術監督A氏から数年間、 人権蹂躙および性暴力を受けたと先月暴露した。

民主労総世宗忠南地域本部と天安女性会、忠南労働人権センター、労働党忠南道党など、 10の団体で構成された「天安市国楽団セクハラ性暴力事件真相調査および責任者処罰再発防止対策要求忠南共同対策委」は3月25日午前10時30分、 天安市庁のブリーフィングルームで記者会見を行い、 「セクハラ被害者を保護し、再発防止対策を講じるべき天安市が逆にセクハラ被害者に不利益措置を行い、弾圧している」と糾弾した。

[出処:民主労総忠南本部]

忠南対策委によれば、 天安市は国楽団芸術監督のセクハラ・性暴力、人権蹂躙事件を告発した2月12日の記者会見に参加したセクハラ被害者と労働者18人に対し、 天安市立芸術団の服務規定に違反したという理由で13日に警告状を発送した。

忠南対策委は「記者会見に対して事前の同意を求めたにもかかわらず、 天安市側は『無断離脱』したとし、 天安市立芸術団服務規定を悪用して警告状を発行し、弾圧している」とし 「天安市の反女性的な態度」と指摘した。

また、「天安市が国楽団芸術監督のセクハラ性暴力事件を調査する過程で、 被害者の身分を露出し2次被害を誘発した」とし 「さらに深刻なことは、天安市が本件に関する内部監査が行なわれていたのに、 芸術監督の辞表を受理したことで免罪符を与えただけで、 全く再発防止対策を立てていないこと」と主張した。

芸術監督A氏は2月13日に声明を通じ、性暴力疑惑、人権蹂躙と、 団員の評価について潔白を主張し、芸術監督職を辞職した。

男女雇用平等および仕事家庭両立支援法によれば、 事業主は職場内でのセクハラの発生が確認された場合、 遅滞なく行為者に対し懲戒やこれに準じる措置をしなければならない。 しかし天安市は監査結果による懲戒や措置はせず、 A氏の辞表を受理しただけだったと忠南対策委は明らかにした。

忠南対策委は「天安市の反女性的で非常識な行政を正すために市長との面談を要請したが、 天安市は国家人権委の結果が出てくるまで面談はできないという無責任な姿勢を続けている」とし、 「セクハラ性暴力事件について沈黙傍観し、事実上、責任を回避、幇助している」と主張した。

それと共にセクハラ被害者に対する警告状の発行を直ちに取り消して弾圧を中断することと、 関連者に対する真相調査および処罰、再発防止対策を講じるよう要求した。

天安市側は警告状の発行について 「2月12日、国楽団員が事前承認なく勤務地を離脱して記者会見に参加したし、 理由書も提出しなかった」とし 「警告状は懲戒次元ではなく、服務規律確立措置次元」と明らかにした。

続いて天安市の他の関係者は 「今年の5月に全職員を対象とするセクハラ集中予防教育の実施、 セクハラ苦情審議員会の民間人専門家委嘱など、 セクハラ予防のための計画を積極的に樹立して努力している」と言うが、 今回の事件に対する別途に解決策は見られない。

一方、国楽団員たちは芸術監督の非民主的、非人間的待遇と、 セクハラ・性暴力、人権蹂躙などについて2月、国家人員委に陳情書を提出した。

付記
チョン・ジェウン記者はメディア忠清の記者です。この記事はメディア忠清にも掲載されます。チャムセサンは筆者が直接書いた文に限り同時掲載を許容します。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2015-03-27 03:24:59 / Last modified on 2015-03-27 03:24:59 Copyright: Default

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