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原安委月城1号機寿命延長許可

市民社会と環境団体が強く反発

ヨン・ソンノク記者 2015.02.27 11:24

原子力安全委員会が2月27日午前1時、月城1号機核発電所寿命延長(継続運転)を投票で可決した。 月城原発1号機は蔚山市北区新明洞から約6.5km、蔚山市北区庁から17km離れている。 原安委が月城1号機の安全性の問題を十分に検討せず、 2人の原安委員が退場した中で寿命延長を許可し、市民社会と環境団体、政界などの反発が予想される。

▲蔚山脱核共同行動は昨年も粘り強く月城1号機寿命延長に反対してきた。写真は脱核蔚山市民共同行動が昨年10月に蔚山市庁前で開いた記者会見[出処:蔚山ジャーナル ヨン・ソンノク記者]

原安委は2月26日午前10時から「月城1号機寿命延長許可」の審議を行い、 マラソン会議の末に27日午前1時に採決で寿命延長を決定した。 原安委委員は9人だ。 このうちキム・イクチュン(東国大医大教授)、ヤンイ・ウォニョン(環境運動連合エネルギー気候委員長)委員は採決に反対して退場し、 残りの7人で投票を行い、7人とも寿命延長に賛成した。 26日の会議は傍聴者約50人が見守る中で進められ、15時間以上続いた。

月城1号機は加圧重水炉型原発で、1983年に商業運転を始め、 2012年に設計寿命(30年)が尽きたため稼動を中断した。 韓国水力原子力は2009年に10年間の継続運転(寿命延長)許可を申請した。

これまで月城1号機の寿命延長許可をめぐり、 多くの争点がやりとりされた。

2月26日の原安委会議では、月城1号機の安全性問題について、 原子炉の格納容器の安全基準(R-7)に符合しないという意見をめぐる攻防があった。 R-7は1991年、カナダが定めた安全基準で、事故時に格納容器内の圧力が上昇した時、 放射性物質が漏出することを防ぐためのバルブを設置しなければならないという内容だ。 月城1号機はR-7安全規定を満たしていない。

今年1月に改正された原子力法「継続運転申請前住民受容性確保義務規定」も重要な争点だった。 キム・ヘジョン委員は住民公聴会により、住民の受容性も原安委の審議に入れるべきだと主張した。 だがチョ・ソンギョン委員(明知大放牧基礎教育大学教養学部教授)は寿命延長を決めた後、 韓水原が実際に稼動に入る前に住民の意見を反映させるという意見で対抗した。 原安委のイ・ウンチョル委員長は趙石(チョ・ソク)韓水原社長を呼び、 住民受容性確保の方案を尋ねた後、採決した。

付記
ヨン・ソンノク記者は蔚山ジャーナルの記者です。この記事は蔚山ジャーナルにも掲載されます。チャムセサンは筆者が直接書いた文に限り同時掲載を許容します。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2015-02-27 21:34:32 / Last modified on 2015-02-27 21:34:33 Copyright: Default

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