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セウォル号遺族、なぜ450km徒歩行進をするのか

安山〜珍島彭木港徒歩行進参加記…「船体引き揚げ・真実究明」への歩み

イム・トク研(京畿来孫初) 2015.01.30 11:28

▲セウォル号家族対策委員会が26日に京幾道安山を出発し、全南珍道彭木港まで450kmを歩く徒歩行進を始めた。26日家族と共にする市民が安山檀園高の前を通る。[出処:教育希望チェ・デヒョン]

セウォル号惨事被害者家族がまた徒歩行進をする。 1月26日から歩き始め、来る2月14日まで歩く。 今回は安山から全南道珍道の彭木港まで、20日間で450kmを歩く。 最後の珍島彭木港に到着する2月14日は、旧正月の5日前だ。 昨年の秋夕も涙で残念な絶叫で過ごしたが、何も良くならず、さらに苦しくてつらい。 そのため今回の正月前には真実が糾明されることを切実な気持ちで祈りながら歩く。

「真実を引き揚げろ」と叫ぶ今回の徒歩行進は、セウォル号家族と全区間参加者が中心になり、各地域の市民が参加する。 セウォル号徒歩行進は何回かあったが、250日ほどが過ぎたのに4月16日のままだ。 4・16家族協議会は26日に歩き始める前の記者会見で 「昨年11月の捜索終結後、まともな船体引き揚げを信じていたのに、 今まで時間を引き伸ばして引き揚げ反対の動きを見せる政府の態度にじっとしていられなかった」と涙で心境を語り 「子供の前に堂々とした親になれるように助けてくれ」と訴えた。

剥製化しようとするセウォル号、現実に引き出そう

私は第14回全国正しい教育実践大会の後、続いて参加した 「環境と生命を守る全国教師の会」の会員と共に貸切バスに乗って西海岸に沿って湿地研修をしながら珍島彭木港に行ってきた。 コンテナの焼香所が用意され、弔問を受ける彭木港は、私たちの涙を知ってか知らずか、たゆむことなく波を打っていた。

いくらかでも節約しようとあくせくしていた年末精算を投げ出し、26日の徒歩行進に参加するために朝早く知人と共に安山焼香所に行った。 すべての日程に参加するのは難しくても、自分が暮らす地域だけでも参加するため、 あちこちの社会関係網サービス(SNS)とバンド(BAND)にウェブポスターを上げた。 安山焼香所に到着すると500人以上が集まっていた。

一緒に歩けば力になる。 頭だけでセウォル号を考えれば簡単に観念になる。 私もセウォル号と一緒にしていると信じるようになる。 考えを観念だけにしないためには共に行動しなければならない。 リボンを付けて、叫んで、署名して、歩きながら、われわれは剥製化しようとするセウォル号を常に現実に引き出さなければならない。

セウォル号を全身で抱きしめた全教組京畿支部キム・ジェチュン安山支会長が一緒にしてくれて、 凍った川の水も溶かすほど暖かい昼食を提供してくれたし、 一緒に歩いた全教組組合員のために水原支会の組合員は夕食に具沢山のクッパを接待された。 安山焼香所から水原駅まで24km歩いたが、千里の道を行く日程に強さを感じた。 水原駅で初日文化祭を開いた。 話し、歌い、映像を見た。涙が出るが、真実が明らかになる時まで泣かないと約束した。

「子供たちが死んでいった。真実を究明しよう」

▲全教組がウェブサイトに公示した徒歩行進日程表[出処:教育希望]

27日には水原駅から烏山駅までの日程だ。一日歩いたが体が軽く、さらに一日歩いてもよさそうだ。 轟音をあげて離着陸する烏山飛行場沿いの長い非常滑走路を歩き、 ピョンジョム駅で昼食を取った。 午後には烏山駅まで行く。 その後、全教組組合員の真実究明の疲れを知らない歩みは天安から大田に続くだろう。

ドンヒョク君のお母さんの切実な叫びがまだ耳から離れない。 「心が叫びます。セウォル号を引き揚げて下さい。 セウォル号にいる行方不明者を収拾して下さい。 セウォル号惨事の真相を明らかにして下さい。 二度とこの国の善良な国民にこのつらい苦痛がないようにして下さい。」

今回の安山-珍島彭木港徒歩行進に、自分が住む地域を通るときだけでも、 共に叫び、真実が引き揚げられるまで、一緒に歩きたい。 全教組を始めた時、共に叫んだ「子供たちが死んでいく。教職員労組を設立しよう」という気持ちをまた噛み締めて 「子供たちが死んでいった。真実を究明しよう」と叫ばなければならない。

安山から珍島までの450kmの長い徒歩行進で私が歩いたのは30kmの短い区間だが、 二日間の行進て4・16が教えることは、なぜ教えなければならないのか、 何を教えなければならないのかを、また心に刻む契機になった。(記事提携=教育希望)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2015-01-31 10:13:01 / Last modified on 2015-01-31 10:13:02 Copyright: Default

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