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統一コンサートのテロ学生の後悔...「謝罪の時間がほしい」

高校生の両親がイルベの寄付を拒否...担任教師と被害者の会、学生と面会

ムン・ジュヒョン記者 2014.12.18 10:30

「化工系列熱心に勉強し、大企業に就職する夢を持っていたのに...」

12月17日午前、益山の新洞聖堂で開かれた統一トークコンサートで爆薬テロを起こした益山の高校3年生、 A君との面会を終えて出てきた担任教師のB氏は淡々と記者に打ち明けた。

A君は「爆発性物破裂致傷」、「建造物侵入罪」など4種類の容疑で18日に検察に送検される予定だ。 複数の関係者によれば、A君は事前に犯行を謀議するなど、偶発的な行為と見るのは難しい重犯罪を行ったが、 人を傷つける目的はなかったと打ち明けた。 また、A君は警察に逮捕されてしばらく、怪我人が出たことを知らず、 一角で提起された共犯はないというのが現在まで明らかになった事実だ。

警察も携帯電話の通話記録と犯行前の動線を把握した結果、 共犯はないと暫定結論を出したと知らされる。

チャムソリが取材した結果、犯行前、A君は別の友人2人とトークコンサートが予定されていた円光大学校を訪れたという。 二人の友人はA君の犯行の意思を事前に知らなかった。 イベントが延期されたことを知り、ひとりの友人は家に帰り、 もうひとりの友人は新洞聖堂で開かれるトークコンサートに参加した。 この友人はトークコンサートが歌公演だと思って現場に行ったが、 講演形式なので途中で帰宅した。 そのため犯行当時はA君は一人だった。

「化学工学に才能があるやつでした」

複数の関係者によれば、A君は化学工学に才能がある平凡な学生だった。 爆竹などを扱うのが好きなA君は、友人との関係も円満な方だった。 危険物技能士などの資格を持つA君は、化学分析士など該当学校の学生たちが夢と考える職業につくために勉強している学生だった。

担任教師のB氏は「すべての子供たちの夢で、 27歳には大企業に挑戦するのがわが校の学生たちの望みです。 A君も同じでした」と話した。

今春から始まった1学期には、午後9時まで友人らと共に化学関連の勉強をしていた。 A君は地方自治体が運営する就職プログラムに選抜され、実習に行っていた。

「友人がいたずらをしても怒らず、誇示欲がある友人でもありません。 ただ、イルベと残酷で暴力的なアニメーションなどの誤った文化が子供の人生をおかしくしてしまったようで胸が痛みます」

12月10日、トークコンサートの現場で犯行を行う前、 A君はある伝導師の説教に言及した。 A君はシン・ウンミ氏が北朝鮮を地上の楽園といったかと聞いて 「ある修練会で00伝導師が説教で北朝鮮は地上の楽園ではないといった」と発言を続けた。 この質問が制止された直後に犯行を行った。

該当の説教は、中学校2年の時にある教会の修練会で聞いた内容だった。 A君は自分の町で総編放送局が「従北コンサート」と歪曲している統一トークコンサートが開かれるという知らせを聞き、当時の説教を思い出した。

「怪我をした方々に謝罪する時間がほしい」

12月17日にはA君の担任教師と被害者の会の関係者がしばらく面会した。 この場でA君は怪我をした人たちに心から謝罪したいという意向を明らかにした。 彼らと面会する前、自ら反省文を作成していたことが分かっている。 また、被害者に真心を込めた謝罪の手紙を送りたいという意思も明らかにした。

A君と会った全北緑色連合のイ・セウ常任代表は 「誰かを憎めば自分がもっと苦しくなるという言葉と共に、 A君の人生はこれから始まるのだから、この問題を真剣に考えてほしいという意を伝えた」とし 「直接会ってみると、とても純真な子だったので驚くとともに心が痛かった」と心情を明らかにした。

別の関係者は「分断という痛みが作った事件だ。 再発を防ぐために真相究明が必要だ」とし 「A君の心からの謝罪を期待する」と話した。

A君の両親も爆薬テロで怪我をしたパク・チャンシン神父とイ・ジェボン円光大教授に直接会って謝罪したと知らされている。 この場でパク神父とイ教授は「手伝えることがあれば手伝いたい」という意を伝えた。

一方、イルベと一部極右団体は、爆薬テロを起こしたA君を「烈士、義士」と呼び、寄付を集めている。 現在まで約1800万ウォンが集まったという。 また、一部の人々が益山警察署を訪問してA君との面会を要請し、学校に行っていたりもしている。 A君は彼らとの面会を拒否しており、該当学校では訪問の自制を訴えている。

「実名議論とA君の誤りを歪曲するのは助けならない...誤りを悔いるように助けるべき」

担任教師のB氏は「一部でA君の実名まであげてA君の誤りについて、 よくやったと歪曲している」とし 「A君にとって決して助けになることではない」と慎重に考えを伝えた。

B氏は「誤った青少年文化の深刻性を今回見たようだ」とし 「対立を助長して、これをそのまま青少年が見ることになり、 このような深刻な事件が起きたと考える」と話した。

続いて「従北フレームなどの理念問題で世論を対立に追いやり、 対話にならない今の文化を真剣に反省しなければならない。 何かが起きるたびに大騒ぎする文化がとても残念だ」と話した。

B氏は「悪いことをしたら叱るのがおとなの役割だ。 だが殴るとか、そうしろというのではない。 学生が間違いをわかるように手助けするべきだということだ。 一部がしているように間違いをかばうのは役に立たない」と話した。

一方、A君の両親は一部の勢力が集めた寄付を受け取らないと決定した。 B氏は「両親への連絡が続き、負担に思っている。自制をお願いする」と話した。

付記
ムン・ジュヒョン記者はチャムソリの記者です。この記事はチャムソリにも掲載されます。チャムセサンは筆者が直接書いた文に限り同時掲載を許容します。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


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