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民主労総役員直接選挙制、ハン・サンギュン-チョン・ジェファンで決選投票へ

[総合]両候補組が薄氷対決の構図...ハン・サンギュンが予想外の得票「ゼネスト」が通じたか

ユン・ジヨン記者 2014.12.10 16:11

全国民主労働組合総連盟(委員長シン・スンチョル、民主労総)8期役員直接選挙制選挙の開票の結果、 合計4チームの候補組のうち記号2番のハン・サンギュン候補組と記号4番のチョン・ジェファン候補組が最終的な決選投票を行うことになった。

民主労総中央選挙管理委員会は12月10日午後、 直接選挙制の得票結果について最後の暫定集計を発表した。 最大の投票地域だったソウルと京畿地域では、まだ開票結果の集計が進められているので、 今回の暫定集計の結果には入っていない。 ソウル、京畿地域の開票集計が終わっても、決選投票進出候補組が確定的な状態なので、 選管委はこの日、記号2番のハン・サンギュン候補組と記号4番のチョン・ジェファン候補組の決選投票を発表した。

[出処:チャムセサン資料写真]

民主労総、暫定集計結果発表
チョン・ジェファン34.2%で1位、ハン・サンギュン32.5%で2位、決選投票進行

現在までに暫定集計された総投票者数は37万5161人だ。 現場投票の暫定集計の結果によれば、記号2番のハン・サンギュン(委員長)-イ・ヨンジュ(事務総長)-チェ・ジョンジン(首席副委員長)候補組と、 記号4番のチョン・ジェファン(委員長)-ナ・スンジャ(事務総長)-ユン・テックン(首席副委員長)候補組が得票率で同率を記録した。 ハン・サンギュン候補組は合計11万3005票、 チョン・ジェファン候補組は11万2682票を得票し、 それぞれ33.5%の得票率を記録した。 両候補組は、わずか323票の僅差で薄氷の勝負を続けた。

現場投票の集計に郵便投票、ARS投票の集計を反映させると、 チョン・ジェファン候補組が34.2%の得票率(13万2339票)で1位を占め、 続いてハン・サンギュン候補が32.5%の得票率(12万5898票)を得票し2位を記録した。 3位は20.5%の得票率(7万9192票)を得た記号1番のチョン・ヨンゴン(委員長)-イ・ジェウン(事務総長)-パン・ミョンジャ(首席副委員長)候補組で、 4位は9.7%の得票率(3万7732票)を記録したホ・ヨング(委員長)-シン・ヒョンチャン(事務総長)-キム・テイン(首席副委員長)候補組だ。

[出処:民主労総]

地域別には、ハン・サンギュン候補組は江原(得票率、56.9%)地域と大邱(46.0%)、大田(37.0%)、忠南(46.7%)、忠北(32.7%)等で強かった。 チョン・ジェファン候補組は慶南(45.6%)と光州(57.1%)、釜山(62.0%)、仁川(39.6%)等で高い得票率を記録した。 蔚山地域では両候補組が薄氷戦を展開している中で、ハン・サンギュン候補組(34.1%)がチョン・ジェファン候補組(33.8%)を僅かに超えた。

本戦投票の結果、過半数の得票者が出なかったため、得票1位と2位のハン・サンギュン-チョン・ジェファン候補組が決選投票に進出する。 選挙運動期間は12月11日から16までの6日間で、決選投票は12月17日から23日の午後6時までだ。 開票は23日の午後6時以後に実施される。 選管委は11日にもソウル、京畿地域の開票結果を反映した最終集計結果を発表する予定だ。

民主労総は12月9日午後6時、民主労総役員直接選挙制投票を終了し、 暫定投票率が50%以上となり、午後7時20分頃から開票作業を始めた。 開票作業は全国16地域本部ごとに行われ、 民主労総中央選挙管理委員会はホームページで中間開票の進行状況を公示した。

現場投票の開票状況で記号2番のハン・サンギュン候補組は記号4番のチョン・ジェファン候補組と薄氷の勝負を展開し、ずっとトップを維持してきた。 午前5時30分頃からはハン・サンギュン-チョン・ジェファン候補組がわずか70余票の僅差で同率得票率を記録した。 ARS投票集計の結果は、チョン・ジェファン候補組が39.2%(1万9606票)の得票率で1位、 ハン・サンギュン候補組が25.6%(1万2796票)の得票率で3位になった。 郵便投票ではハン・サンギュン候補組が46.4%(97票)の得票率で1位になり、 チョン・ジェファン候補組は24.4%(51票)の得票率で2位になった。

政派連合選挙本部 VS 左派グループ独自選挙本部が薄氷対決の構図

67万人もの組合員が直接参加する初の直接選挙制だけに、 選挙の過程でも結果の予測は容易ではなかった。 これまでの間接選挙制の慣例によって政派連合候補を構成した候補組が最多得票を得るという観測も多かった。 しかし投票の結果を見れば、現場投票の開票序盤から左派グループの一部の独自出馬候補が政派連合候補組より得票率で先頭を占めるなどの異変が発生した。

決選投票の切符を得た記号4番のチョン・ジェファン候補組は政派連合選挙本部を設置したチームだ。 民主労総最大政派の全国会議と中央派、国民派の一部が候補一本化を経て、連合選挙本部を構成した。 今まで民主労総の指導部を輩出し続けてきた政派であるだけに、記号4番選挙本部は選挙運動の過程でも自らを「準備された統合指導部」だと打ち出した。

民主労総内の代議員の割合を一番多く確保しているため、間接選挙制で選挙が行われると当選が有力な候補組だ。 今回の直接選挙制選挙でもチョン・ジェファン候補組は異変が起きない限り、最有力当選候補とされてきた。 一部ではチョン・ジェファン候補組が1次投票で得票率50%を超え、過半数を得票して当選するという観測も出された。

チョン・ジェファン候補組と決選投票で正面から対立することになる候補組は、記号2番のハン・サンギュン候補組だ。 労働者階級政党推進委と労革推、労働者連帯、労働戦線など、いわゆる左派グループが独自に設置した選挙本部だ。 彼らは全国会議と中央派、国民派など政派の候補一本化の議論が直接選挙制の趣旨に合わないとし、参加を拒否して早々に独自立候補を準備してきた。

彼らは双竜車の玉砕ストライキの時に双竜車支部長だったハン・サンギュン元支部長を委員長候補に推戴し、大衆性を試みた。 左派グループの一部が連合して設置した選挙本部だけに、政派連合候補組より鮮明性が目立った。 そのため連合戦線を構築した全国会議-中央派-国民派との対決構図になるという観測もあった。

ハン・サンギュン予想外の得票...「朴槿恵全面戦争ゼネスト」の要求反映か

ハン・サンギュン-チョン・ジェファン候補組が1次投票で薄氷の勝負を展開したのは、 組合員内部で今後の民主労総の闘争方向や戦術に対する相当な意見の違いがあることを反証したものと見られる。 「無党派」を標榜するチョン・ヨンゴン選挙本部が20%台の得票率を記録して善戦したことも、 今回の選挙が既存の「政派の影響力」に従うのではなく、選挙本部の政策や活動などに対する評価だったのではないかという分析もある。 選挙の過程での政策公約と多数の討論会などを調べると、決選投票に進出したハン・サンギュン候補組とチョン・ジェファン候補組は政策公約と闘争戦術などで明確な意見の差を見せてきた。

[出処:チャムセサン資料写真]

記号2番のハン・サンギュン候補組は、来年2015年を対政府闘争期間と想定し、ゼネストに突入して朴槿恵政権と全面戦争をすると明らかにしてきた。 主要公約も「2015年労働者生かすゼネスト」だ。 しかし、チョン・ジェファン候補組はまだ内部の闘争力量が確保されていないので、来年の準備期を経て、総選挙・大統領選挙が配置される2016年から2017年に準備された闘争に立ち上がると明らかにしてきた。 両候補組は進歩大統合の問題に関しても相反する立場を堅持している。 チョン・ジェファン候補は「進歩大統合」を提示しているが、 ハン・サンギュン候補は自己反省のない進歩大統合はもうひとつの失敗を生むと受けて立った。

そのためハン・サンギュン選挙本部側は、今回の1次開票の結果が現場の闘争の要求を反映しているのではないかという反応を出している。 ハン・サンギュン選挙本部側の関係者は 「異変か、そうではないかは別として、現場に激しい風が吹いたことを感じた。 チョン・ジェファン候補組が多少有利と予測してきたが、薄氷の勝負が続くのを見て驚いたし、 この風が決選でも続けば良い結果になるのではないかと予想する」と明らかにした。

続いて「候補の決意が高くて、人物が良いからというよりも、 現場組合員の苦痛と朴槿恵政権に対する闘争の意志を反映した結果だと見る。 これを謙虚に受け止め、決選でも朴槿恵政権に対抗するゼネスト闘争の基調で組合員たちを説得していく」と明らかにした。

チョン・ジェファン選挙本部側の関係者は 「初めての全国選挙だから正確に予想できなかったが、統合候補だっただけに決選に行くとは思った」とし 「地域別にチョン・ジェファン-ハン・サンギュン候補組の支持率が異なっていたし、 蔚山のような場合は総得票率ではハン・サンギュン選挙本部が多少先んじていた。 現代車蔚山工場でハン・サンギュン候補組が善戦したと見ている」と分析した。 続いて「事実、今回の選挙も政派の影響から脱していない。 まだ候補に対する組合員の弁別力は小さいと見る。 決選投票は過半投票制ではないので、投票率低下が心配だ」と明らかにした。

最終的に落選した記号1番のチョン・ヨンゴン選挙本部と記号3番のホ・ヨング選挙本部の善戦も眼につく。 チョン・ヨンゴン選挙本部は、中央派と国民派の一部と共に立候補について議論を進め、 中央派が全国会議と連合指導部を推戴したため独自立候補したケースだ。 「無党派」を標榜しつつ、「社会連帯戦略」を主要公約に打ち出し、 ARS投票では2位になった。 記号3番のホ・ヨング候補組は左派労働者の会が推戴した候補で、 民主労総革新方案などを主要公約として打ち出した。 他の政派組織と較べ、規模は大きくないが今回の選挙では3万7732票を得て9.7%台の得票率を記録した。

一方民主労総は今回の直接選挙制により、内外で提起されてきた投票率未達などの憂慮を払拭し、 内部組織力を確認する契機になる。 民主労総のパク・ソンシク報道担当者は「過半投票に対する憂慮を拭い、 投票により民主労総組合員の力量を確認した」とし 「最近、朴槿恵政権が推進する構造改悪に対抗し、 民主労総の闘争動力と闘争の可能性をともに確認したという意味と見ている」と説明した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2014-12-11 15:04:04 / Last modified on 2014-12-11 15:04:05 Copyright: Default

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