統合進歩党「秘密教育資料」? 「セヌリ河泰慶を告訴する」

魯会燦「進歩的民主主義という単語だけで金日成信奉? 過度な主張」

セヌリ党の河泰慶(ハ・テギョン)議員が11月27日、 「活動家のための実戦運動論」という教材が統合進歩党の核心活動家の秘密教育文書だと主張し、 統合進歩党が激怒している。

河泰慶(ハ・テギョン)議員は該当文書で言及された「進歩的民主主義」という概念が北朝鮮の「人民民主主義」と同じ内容であり、 統合進歩党が核心幹部教育で北朝鮮主体思想を学習させていると主張している。 これについて統合進歩党は河議員が公開した資料はすべて虚偽、捏造されたものだとし、 法的対応をすると明らかにした。 正義党の魯会燦(ノ・フェチャン)元代表も「進歩的民主主義」という単語は解放の時期から存在していたもので、 単語だけで金日成思想を信奉しているという主張は過度だと批判した。

河泰慶議員は11月28日午前、 平和放送ラジオ［開かれた世界今日ユン・ジェソンです］とのインタビューで 「(文書は)非公開学習会の教材として使われるているものを入手した。 その学習会に統合進歩党の主要幹部、統合進歩党候補で地方選挙に立候補した人、統合進歩党の元議員もいる」とし 「(文書には)セヌリ党という単語が出てくる。 セヌリ党になったのが2012年2月だから、その後に作成されたのは確実だ」と主張した。

河議員は「活動家のための実戦運動論」が統合進歩党核心活動家のための秘密教材で、 事実上、北朝鮮主体思想学習のための文書だと主張している。 彼は「RO組織は100〜150人程度で、それよりさらに広い活動家組織は500〜800人程度だと推定される。 この資料文書も活動家のための実戦運動論なのではないか。 統合進歩党の核心活動家を対象にしていることが本の題名からも確認できる」と強調した。

河議員は該当文書が北朝鮮の思想とつながっている根拠として、「進歩的民主主義」という単語をあげた。 文書で言及された「進歩的民主主義」という概念が北朝鮮で語られる「人民民主主義」と同じ内容だという主張だ。 河議員は「北朝鮮で常に主体思想を話す時、思想、理論、そして組織方法の3つが順に出てくる。 この本も変革運動の思想、変革運動の理論、変革運動の組織という順番で出てくる。 思想の部分も北朝鮮の主体思想と助詞一つ違わない」と主張した。

続いて「80年代には主体思想派が進歩的民主主義という表現を使わず、民衆民主主義といった。 民衆民主主義は北朝鮮の人民民主主義のような意味だったが、 人民を民衆に変えただけだ。 民衆民主主義が今回、進歩的民主主義に表現が変わった」とし 「内容は全く同じだ。 統合進歩党が考える進歩的民主主義は、北朝鮮の人民民主主義と同じで、 資本家階級打倒して民衆の権力を作る、これが核心内容だ」と声を高めた。

統合進歩党と進歩政党の人々は、とんでもないという反応だ。 魯会燦正義党元代表は文書は「初耳」だとし 「(進歩的民主主義という)用語は検察が言う北朝鮮指導部だけの概念ではない。 解放直後に一時よく使われた言葉だ。 しかし時間が経過し、北朝鮮でもあまり使われず、社会科学側でもほとんど使わない言葉」と説明した。

続いて「(進歩的民主主義が)金日成思想だと言う程にはっきりそちら側だけの概念ではない。 もしそうなら、私たちもその概念を使うことに絶対反対しただろう。 私たちが知る限り、こちらもあちらも両方で使う言葉だが、最近はあまり使わない言葉で、なぜ古い表現を使うのかといった問題であった」とし 「過去に金日成主席が一度使ったからといって、それを使えば金日成思想を信奉していると言うのはあまりにも過度な接近ではないのかと考える」と批判した。

統合進歩党は河泰慶議員が提示した文書が虚偽、捏造されたものだとし、河議員を検察に告訴した。 統合進歩党は順に28日午前、報道資料を通して 「河議員が公開した資料はすべて虚偽だ。 進歩党には秘密教育というもの自体が存在しない。 義務教育をはじめとするすべての党員教育は、党内教育委員会を通じて公式に行われる」とし 「しかも正体不明のパンフレットを出処を明らかにもせず、進歩党の秘密教育資料だと言ってパンフレットと進歩党を連結させようとしている」として反発した。

また「河議員が主張する決定的証拠というものは、憲法裁判所の証拠にも提出されなかった。 このような虚偽事実の流布は進歩党の名誉を深刻に傷つけている」とし、 この日午前10時頃、ソウル南部地検に河議員を虚偽事実流布など刑法第307条第2項違反容疑で告訴状を提出したと明らかにした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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