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LNJ Logo 韓国:「原発誘致」鄭総理、盈徳を訪問して反対民心に圧力
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「原発誘致」鄭ホンウォン総理が盈徳を訪問して「反対民心」圧迫

鄭ホンウォン「恩恵を与える。政府の施策に理解と協調を」

チョン・ヨンギル記者 2014.11.21 15:59

慶北道盈徳郡を訪問した鄭[火+共]原(チョン・ホンウォン)国務総理が原発誘致に強力な意志を示し、「原発反対民心」の圧迫に動いている。 「原発誘致反対」の三陟住民投票の結果、盈徳の民心が「原発誘致再検討」の雰囲気であることがわかり、これを揉み消す小細工だという指摘があがっている。 鄭総理が訪問した11月21日は盈徳の農民団体が郡議会に提出した新規原発再検討特別委案件の採決が予定されていた日だったが、 会議は延期された。

[出処:ニュースミン]

鄭ホンウォン総理は11月21日午前、蔚珍郡で「新ハヌル原発建設関連8項目代案事業合意書」を作成した後、盈徳郡に移動して盈徳郡庁で開かれた国務総理-盈徳住民懇談会に参加した。 懇談会には金寛容(キム・グァニョン)慶北道知事、 趙石(チョ・ソク)韓国水力原子力社長、 盈徳郡主、盈徳郡議長と地域住民が参加した。

この席で鄭ホンウォン総理は 「経済発展を成し遂げるためには色々な要因があるだろうが、 原発により安い電気を利用することができた。 原発は経済発展の原動力」とし 「原発誘致のために理解していただければ郡民に感謝する」と話した。

続いて鄭総理は「原発技術がとても発展したのに安全を心配する人々が多い」とし 「原発を建設するにあたっての最優先は安全だ。 地域住民が参加する協議会を開き、原発誘致で他地域からうらやまれるような恩恵を与える」と話した。

それと共に鄭総理は 「原発誘致で住民たちに福祉の恩恵を与える。 また、原発ができれば人口も増えるだろう。 私がここにきたこと自体がその意志を示すもの」とし 「政府の施策に理解と協調をしてほしい。 盈徳郡民と霊光が共にすることを願う」と発言を終えた。

韓水原の趙石(チョ・ソク)社長は 「2012年に立地予定地に選ばれてから、スケジュールが遅れた点に対して申し訳ないと思う。 住民の信頼を構築するために、今年末から支援事業を施行したい。 中長期的な支援もする。 短期的な対策としては100億ウォンを投入し、公共医療と教育施設拡充に使う計画」と話した。

「盈徳発展と共生のため」の懇談会と言うが、鄭総理と趙石社長の発言を見ると、 事実上、原発誘致強行の意志を明言したと見られる。 政府は警察を動員し、反対住民の意思表現を源泉遮断した。

[出処:ニュースミン]

韓国農業連のクォン・スングァン盈徳郡連合会長は 「これまで原発推進が農民団体、水産団体の意見収斂なく一方的に行われた」とし 「多数が参加する討論会や公聴会を通じ、盈徳郡の住民投票もするべきではないかと考えて、議会に請願を提出した」と話した。

盈徳郡農業経営者連合会は、郡議会に11月初めに原発誘致再検討特別委員会の構成を請願した。 郡議会も肯定的に検討し、11月21日午前の議会で特別委構成と進行方案などを議論する計画だったが、 鄭総理訪問の日程が決まったことで延期された。

郡議会の内部でも鄭総理の訪問は相当な圧迫になるものと見られる。 議員たちは原発誘致候補地に選定された盈徳邑チャンポ里を訪問した鄭総理と、 昼食から懇談会まで同行した。

鄭総理と趙石社長の発言の後、住民の意見をまとめる懇談会が非公開で開かれた。 この席は盈徳郡、郡議会、教授、住民などが参加し、 原発誘致再検討の請願を提出した住民も参加した。

政府は2011年、盈徳郡盈徳邑ソク里とメジョン里、チャンポ里一帯を新規原発建設予定地として選定し、 2024年までに新規原発4基を作る計画を進めている。

付記
チョン・ヨンギル記者はニュースミンの記者です。この記事はニュースミンにも掲載されます。チャムセサンは筆者が直接書いた文に限り同時掲載を許容します。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


軍事作戦を彷彿させた鄭ホンウォン総理の盈徳訪問...反対住民を足止め

21日「原発再検討」関連の議決前に郡議会が鄭総理訪問で延期

チョン・ヨンギル記者 2014.11.21 16:22

「原発は経済発展の原動力...政府施策に理解と協調をしてほしい」という鄭[火+共]原(チョン・ホンウォン)総理が 慶北道盈徳郡を訪問した中で、 「原発誘致反対」の声を抑えるための統制は軍事作戦を彷彿とさせた。 警察は盈徳核発電所反対闘争委の住民を標的として、彼らの動線を統制するのに忙しかった。

▲国務総理-盈徳郡民懇談会場を訪問しようとしたパク・ヘリョン委員長は郡庁2階から引き出され、懇談会が終わるまで警察に足止めされた。[出処:ニュースミン]

▲盈徳郡盈徳邑チャンポ里一帯の進入路を警察が統制した。パク・ヘリョン盈徳核発電所誘致反対闘争委執行委員長一行の車両は1時間固着状態に陥った。[出処:ニュースミン]

警察は、核発電所誘致反対の意見を伝えるために郡庁を訪問した住民の行く手を塞ぎ、 鄭総理が通る時に出会わないように最善を尽くした。

11月21日、蔚珍で原発合意署名を終えた鄭ホンウォン総理は午前11時30分頃、 盈徳邑チャンポ里のカニ料理店に向かった。 ここで鄭総理と金寛容(キム・グァニョン)慶北道知事、 趙石(チョ・ソク)韓国水力原子力社長は、 盈徳郡主、群議員と昼食を取った。

そのためか、私服警察約100人が午前からチャンポ里の進入路を統制した。 ほとんどの車両は通過したが、盈徳核発電所反対闘争委のパク・ヘリョン執行委員長が乗った車両は1時間ほど足止めされた。 その上、往復2車線道路全体を45人乗の警察バスでふさいだ。

統制した警察は全て 「イベント進行のために統制する」とし 「所属は明らかにできない」と話した。

足止めされたパク・ヘリョン執行委員長は住民に対し 「住民の皆さん、核発電所ができると危険です。 農作業も漁業も難しくなります。 月城原発周囲の住民もテントを張って戦いはじめました。 核発電所ができればガンの発生率も増加します。 核発電所が良いものなら、なぜ支援金を払ってまで作るのでしょうか。 三陟住民投票の結果、反対が圧倒的に多かった。 事故がおきれば核兵器より恐ろしいのが核発電所だ。 盈徳を危険から守ろう」と話した。

慶北道と盈徳郡庁と郡議会も鄭ホンウォン総理の 対応に最善を尽くした。

▲盈徳郡庁前で鄭ホンウォン)総理を迎える金寛容道知事。鄭総理は群議員と共に郡庁に到着した。[出処:ニュースミン]

行政監査の日程が堂々と掲げられた盈徳郡議会はガランと空いていた。 延期された議会日程が掲げていたことから見て、鄭総理の訪問は突然決まったものと思われる。 鄭総理が訪問した11月21日は郡議会で農民団体が提出した「原発誘致再検討特別委員会」の構成に関する採決が予定されている日だった。 議員は午前から鄭総理との懇談会にいた。

先立って農業経営者盈徳郡連合会は 「核発電所誘致当時、建設候補地域を調査しただけで全郡民の意見は尋ねず、 核発電所の危険などについての情報も十分に提供されなかった」とし 「核発電所建設に関する全郡民の意見をまとめること」を要求する請願書を盈徳郡議会に提出した。

盈徳郡も 鄭総理の儀式に集中した。

午後1時にパク・ヘリョン委員長が懇談会が開かれる郡庁3階の会議室に移動すると、 警察は2階で足止めした後に連行し、郡庁の外に引き出した。 警察は鄭総理が郡庁を訪問している時に「核発電所誘致反対」声が聞こえないように、できるだけ遠くに連れて行くことを要求した。 警察は鄭総理と住民懇談会が終るまで朴委員長を郡庁の近くから動けないようにした。

盈徳郡を訪問し「 原発誘致で住民に福祉の恩恵を与える。 また、原発ができれば人口も増えるだろう。 私がここにきたこと自体がその意志を示すもの」とし 「政府施策に理解と協調をしてほしい。 盈徳郡民の栄光を願う」という鄭ホンウォン総理はなぜそれほど焦っているのだろうか。

▲鄭総理の盈徳郡訪問は緊急に決まったようだ。写真は盈徳郡議会入口。[出処:ニュースミン]

付記
チョン・ヨンギル記者はニュースミンの記者です。この記事はニュースミンにも掲載されます。チャムセサンは筆者が直接書いた文に限り同時掲載を許容します。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


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