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民主労総役員直接選挙、蔚山遊説

選挙の公正性担保の問題を議論...討論会でしばらく騒乱も

イ・サンウォン記者 2014.11.20 14:59

地域の有権者100人ほどが出席

11月8日から選挙運動を始めた民主労総の役員直接選挙候補が 11月13日、蔚山を訪問した。

チョン・ヨンゴン(委員長)-パン・ミョンジャ(首席部位委員長)-イ・ジェウン(事務総長|書記局長)、 ハン・サンギュン-チェ・ジョンジン-イ・ヨンジュ、 ホ・ヨング-キム・テイン-シン・ヒョンチャン、 チョン・ジェファン-ユン・テックン-ナ・スンジャ候補組(記号順)の4組の候補組は、 この日の午後4時30分から蔚山勤労者福祉会館で合同演説会、討論会を開いた。

▲左側の上から時計まわりに記号1、2、3、4度委員長候補(c)イ・サンウォン記者

候補組別に15分間与えられた合同演説は、 くじ引きで、ホ・ヨング候補組、ハン・サンギュン候補組、チョン・ジェファン候補組、チョン・ヨンゴン候補組の順で進められた。

ホ・ヨング候補は 「民主労総は闘争する組織だった。 青瓦台、労働部長官が民主労総委員長と会って一度の話そうと言った時があった」とし 「だが今は労働部長官に会うのも難しい状況で、民主労総には力がない」と指摘した。

ホ候補は「腐りきった進歩政治がここまで壊れた」とし 「闘争が進歩だ。 闘争する組織と共に闘争する民主労総を作る。 定期国会が終るまで汝矣島を掌握する闘争を組織する」と明らかにした。

ハン・サンギュン候補は「朴槿恵(パク・クネ)政権と一勝負しなければ、 私たちの未来を語ることができない状況に達した」とし 「その闘争の先鋒に立つ」と話し始めた。

ハン候補は「双竜車整理解雇の判決が最高裁で破棄された。 先に亡くなった25人の仲間たちを思い出した。 今日の最高裁判決は結局、労働者は闘争しなければならないという歴史を再確認させてくれた」とし 「闘争する解雇者として、現場の切迫さを誰よりもよく知っている。 2千万労働者の沸く血をどう集めるのかが、今回の直接選挙の課題にならなければならない」と強調した。

チョン・ジェファン候補は 「民主労総の誇らしい名前以外はすべてを変えよう。みんな革新しよう」とし 「何がうまくいき、何が間違ったのか、中長期的に戦略と戦術を準備する反撃2020委員会を構成する」と話した。

チョン候補は「父の世代の労働組合を整理して、子どもたちに躍動感あふれる労働組合を譲り渡したくてここに立った」とし 「力強く仲間たちと一緒にする」と付け加えた。

最後にチョン・ヨンゴン候補は 「堂々とした労働運動の歴史の中で、相変らず現場を掌握している現代自動車労組にわれわれは注目しなければならない」とし 「民主労総はかなり長く敗退の時間を続けている。 信頼と信頼を失ってしまった」と指摘した。

チョン候補は「集会で何百回も闘争を叫んでも、闘争戦線を前進させられない。 国家と資本の強固な戦線で連帯をなくしたからだ」とし 「資本を孤立させるために私たちが提案する戦略が、社会連帯戦略」と強調した。

なお合同演説を終えた候補たちは、午後6時から蔚山有権者の書面での質問に答える討論会を一時間ほど行った。 この日の合同遊説の現場には、蔚山地域組合員約100人が参加した。

選挙公正性担保問題の議論...討論会でしばらく騒乱も

蔚山勤労者福祉会館で行われた民主労総役員直接選挙制選挙の候補者合同遊説では、 直接選挙制選挙の公正性担保の問題も議論された。

民主労総役員選挙の候補者たちは11月13日午後4時30分からの合同演説会の後、 午後6時から討論会を進めた。 討論会はこの日、遊説現場に来た有権者が事前に作成した質問紙を選管委が選別して質問する方式で進められた。

現代自動車労組のある組合員は 「直接選挙制選挙の公正性、民主性に文句をつけられたら、どう担保できるか」という質問を書いた。 民主労総役員直接選挙制選挙が確定してから、ずっと不安要素として潜在している部分に直接言及したわけだ。

選挙管理委員は 「候補者よりも選挙管理委員会が答えるべき質問のようだ」とし 「直接選挙制は初めてではない。 各産別、単位事業場別に直選で代表を選出している。 組織を信じて仲間を信じれば可能だ」と明らかにした。

この選挙管理委員は 「組織とルールが準備されていなければ、こうした候補たちが参加することも難しかったのではないかと思う」とし 「共に直接選挙制をしっかり突破して、私たちに与えられた機会をうまく使って欲しい」と付け加えた。

選挙管理委員の回答にもかかわらず回答は受け入れられないという質問者と、 質問について意見を表明しようとする候補者の間で騒乱が起きもした。

イ・ヨンジュ事務総長候補(ハン・サンギュン候補組)は 「組合員が望むのは選管委の説明ではなく、公正選挙に対する候補者の決意だ」と意見を出し、 チョン・ヨンゴン委員長候補は「憂慮がある。 記号1番は何があっても結果に承服する」と話した。

選管委員は「この席は候補者の政策に対する質問を受け付けている。 直接選挙制が可能かという問いは選管委の所管」だとし 「申し訳ないが、候補の話を聞く場なので、それを中心に進めている。 了解してほしい」と説明した。

民主労総直接選挙制、初めての公開討論会
チョン・ジェファン候補が集中攻勢を受ける
以前の指導部に所属する政派に反省を要求

初めて直接選挙制で役員を選出する民主労総が11月15日、「国民TV」がインターネット生中継して候補者討論会を開催した。 討論会では民主労総内の最大意見グループ(全国会議-中央派-国民派)連合で選挙本部を設置したチョン・ジェファン候補に対し、他の候補からの集中的な牽制があった。

3つの共通質問と候補者間指定討論、候補者主導権討論の順で進められた討論会で、 チョン・ジェファン候補は指定討論で三人の候補すべてから質問を受け、 主導権討論でも集中的に質問を受けた。

ハン・サンギュン候補は指定討論で 「チョン・ジェファン候補組は統合指導部を掲げている。 他の三人の候補もいるのに、統合指導部がどういう意味なのかわからない」とし 「今までの一本化を統合と考えているのか尋ねざるをえない。 そんな統合なら事実上、執行権維持のための縫合」と指摘した。

チョン・ジェファン候補は 「民主労総の中には多様な意見グループが存在するが、意見グループが候補を一本化して、力強い直接選挙制で組合員に近付こうという趣旨で議論が進められた」とし 「議論に参加しない単位を除いてできるだけ統合し、労総の力を団結させる気勢を作っていくという意味」と反論した。

ホ・ヨング候補は「チョン候補が仁川本部長だった時、仁川市がアジア競技大会でものすごい土建事業を行い、財政を浪費した」とし 「民主労総の統一委員会と仁川本部は北朝鮮から来た同胞選手団を応援し、参加する記者会見もした。

仁川の財政が難しい状況に処し、労働者・民衆の人生が劣悪になることに対しては、 どんな立場をとったのか」と尋ねた。

チョン候補は「仁川地域の市民社会団体は、すべてアジア競技大会そのものに反対してきた」とし 「反対はしたが、やると決定した以上、西海の平和を実現する和解モードを設定することにした。 北から同胞が来たら一緒に応援団を作ろうとしたが、政府が反対したために失敗した」と答えた。

チョン・ヨンゴン候補も 「政派組織が民主労総を攻撃したため、連盟が難しくなったとも言われている」とし 「運動でそれぞれの傾向は存在するが、政派は民主労総に服務しなければならないのに、 政派がこれを揺さぶる現象が発生していることをどう解消するのか」と質問した。

チョン候補は「政派に関してはどの単位も、すべての候補も自由ではない」とし 「政派の立場は多様だが、互いに異なる政派が力を合わせ、難しい状況で大同団結して、 力強く団結しようという趣旨で統合指導部を構成した」と話した。

ハン・サンギュン候補は主導権討論でチョン・ジェファン候補に対する攻勢を強化した。 ハン候補は「以前、民主労総を率いた人たちは反省をしていない。 準備された指導部だというが、この10年を踏襲するという話に聞こえる」とし 「特に2015年を準備期と規定して、2016年、17年の総選挙・大統領選挙を狙った闘争こそ、 2012年に一度使ったもの」と批判した。

これに対してチョン候補は 「民主労総が難しい状況で、誰に責任があると指摘するのは、むしろここにいる他の二候補が民主労総副委員長をした方であって、 私は非常対策委員長しか経験がない」と話すと、 ハン候補は「(チョン候補が)反省しているのかと聞いている」と圧迫した。

チョン候補は「反省すべきは反省するが、何を反省しろと言っているのかわからない」と答えた。 ハン候補は「この10年間、政派的に反省してみるように願う。 巨大政派を引っ張ってきた核心として、その部分に対する反省を望む」と付け加えた。

チョン候補は「民主労総の非対委員長だった時、 非正規職法改悪を防ぐために激しい闘争をした」とし 「政派的に問題になることはない」と明らかにした。

民主労総の直接選挙制候補、「選挙結果に承服」
大邱合同遊説で約束署名に署名

▲4組委員長候補たちが選挙結果に承服するという署名版を持ってポーズを取っている。(c)ニュースミン チョン・ヨンギル記者

設立20年の民主労総を率いる役員を直接選挙制で選ぶ選挙の公正性担保の問題が指摘される中で、 4つの候補組は「選挙の結果に無条件に承服し、組合員の選択に従う」と約束した。

11月17日に大邱で開かれた合同遊説で、4組の候補組は民主労総大邱本部が用意した 「民主労総直接選挙制勝利のための候補たちの約束」署名に共に署名し、 結果に承服することを約束した。

署名には 「われわれ候補たちは、個人の当選だけでなく、民主労総初の直接選挙制をしっかり行うことこそ、 80万の組合員すべてが勝利する道であることを胸に刻み、 大邱地域の組合員たちに下記のように約束する」と明らかにした。

署名で明らかにした約束条項は2種類だ。 一つは「われわれ候補と選挙本部は、不正選挙是非が一つも発生することなく、 美しい競選になるようにすべての努力をつくす」、 もう一つは「われわれはいかなる場合にも選挙結果に対して無条件に承服し、 組合員の選択に従う」だった。

各候補組の委員長候補は大邱地域の合同遊説の後、 この署名に署名をして共に約束を守ることを約束した。

付記
イ・サンウォン記者は蔚山ジャーナル記者です。この記事は蔚山ジャーナルにも掲載されます。チャムセサンは筆者が直接書いた文に限り同時掲載を許容します。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2014-11-21 01:20:33 / Last modified on 2014-12-01 05:38:22 Copyright: Default

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