「進歩政治の統一再編は不可能...地域党体制で」

民主労総政治勢力化2次討論会...進歩再編の議論に統合進歩党が初めて参加

キム・ヨンウク記者 2014.10.29 18:32

労働・政治・連帯のヤン・ギョンギュ代表が「進歩政治の統一と再編は不可能だ」と論争的な診断をして目を引く。 2011年～12年の進歩大統合失敗以後、労働・政治・連帯が進歩政治統一と再編を着実に追求してきたという点で、ヤン・ギョンギュ代表の診断は論争的だ。

ヤン・ギョンギュ代表は、進歩政党の分離定立構造を越える統一再編の流れのために、また躍動的な労働者政治運動流れを作ることができる地域中心の労働者政治運動体としての地域党を作ろうと提案した。既存の進歩政党の中央組織の構造を越えようということだ。

10月28日午後3時、ソウル征東民主労総15階の教育院では「第2期労働者政治勢力化道探し2次連続討論会」が開かれた。この日の討論会には労働党のユン・ヒョンシク政策委議長、緑色党のキム・ウニ共同政策委員長、正義党政策委の趙承洙(チョ・スンス)議長、統合進歩党のイ・ウイヨプ政策委副議長、労働政治連帯のヤン・ギョンギュ代表が一堂に会した。初めて提案を受けて統合進歩党が中央党次元で他の政治勢力との再編の議論に参加した点も注目される。

▲［写真/ユン・ジヨン記者］

これまで遅々として進まない労働者政治勢力化の議論に論争的な争点を投げかけた討論者はヤン・ギョンギュ代表だった。ヤン・ギョンギュ代表は「進歩政治の新しい展望のための課題のうち、進歩政治の統一と再編は不可能だ」とし、こうした診断の背景として △労働現場の政治的分裂構造と冷笑、 △自党中心の成長戦略、 △(理念、活動方式で)絶えず排他的差別性を強調する構造、 △過去の分離定立の過程で胚胎した関係の問題、 △解決の見通しが暗い権力の意志あるいは覇権問題、 △連続する分離・定立をあげた。

ヤン・ギョンギュ代表は「進歩革新会議での労働党と正義党の要請により、統合進歩党が抜けている」とし「ある人は統合進歩党はまったく進歩政党ではないという状況で、われわれは進歩政治再編にまったく触れないようにするのかという苦悶に陥った。進歩革新会議で最低の再編を始めようといったが失敗した」と吐露した。

ヤン・ギョンギュ代表は続いて「労働党は混乱するので進歩革新会議の運営を党が広報もしない」とし「労働党の立場としては、正義党のように進歩政党の最右翼にある政党とは話したくないということもある」と決心発言を続けていった。ヤン代表は「昨年の今ごろ、千皓宣(チョン・ホソン)、李鏞吉(イ・ヨンギル)、私と、進歩教連、民主労総委員長が出てきて討論会をしたが、労働党のホームページには公示もなかった。機関紙でも伝えられない」ともした。

ヤン・ギョンギュ代表は「正義党も同じだ。 (進歩政治再編に)最善を尽くすとは言うが、進歩革新会議で感じたのは『案を出せば検討する』という態度」とし「一度も案を出したことがない」と批判した。彼は「こうした構造は、一種のトラウマから発生した」とし「進歩大統合の過程で統合連帯を作り、進歩新党を出て行ったという致命的な傷がある。どんな建設的な議論も不可能にする構造」だと説明した。

ヤン代表は「進歩革新会議の中で地方選挙と7.30選挙をむかえたが、どう連帯するかについても両党は口も開かなかった。再編は不可能だ」が、「それでも現場の大衆が要求しているから進歩政治統一再編が必要だ」と強調した。

続いてヤン代表は、統一再編が可能な方案があると明らかにした。疾風怒涛の大衆運動ですべての問題をひっくり返せば可能だということだ。ヤン・ギョンギュ代表は「統合と再編を話しても民主労働党のような単一な政党にしようというのは不可能だ」とし「多元的政党体系に行く流れを作るために集まって話そうということ」と明らかにした。

彼は「現時点で労働者に一番重要なことは、地域的に労働者政治運動を始めることだ。絶対に中央組織は再編できない」とし「各党から独立して労働中心の地域的労働者党を建設し、地域党から中央党を建設する過程で再編の動きができる」と説明した。

このような批判と諸案をめぐり、正義党政策委の趙承洙(チョ・スンス)議長は「内部の会議では現在の段階で進歩再編に関し、進歩革新会議の結果を尊重して一緒に努力するが、成果をあげるには各党の状況が難しいという診断もあった」とし「今日の討論会もある方々は『統合進歩党が入っているような会議に入っていいのか?』という党内の問題提起あったが、『議論の重要な一軸の統合進歩党を抜いて話はできないのではないか」と反論して出てきた」と伝えた。

労働党政策委のユン・ヒョンシク議長は「現在の進歩政治の構図は今と違う形に変わらなければならないということに同意しない人はいない」とし「だが単純に過去のように行けば今のような分立構図にも大きな無理はない。進歩政治が展望すべきことは、保守と進歩、左と右の二元的な区分を確立する方向で政治方針を作り、実現する努力をするべきだ」と明らかにした。

統合進歩党政策委のイ・ウイヨプ副議長は「私たちは連帯活動を粗末にしたり拒否したり、そのようなことは一度もしたことがない。昨年以来、排除の対象になり、進歩革新会議の主体にならなかった」とし「今日の討論会に進歩党が同席したこと自体が意味ある進展だと判断する」と話した。

続いて「私たちも統合を指向しているが、どの程度できるのかは現在の状態を反映する」とし「不信が重なっている条件で、地域次元で共同連帯活動の基礎があれば信頼が回復できるのではないかと思う。互いの差を認めた上で信頼を積み重ねていこう。今日の討論会がそうした共同の摸索の場としての意味がある」と明らかにした。

緑色党のキム・ウニ共同政策委員長は「直ちに政党改編をする議論ではなく、今の位置で連帯できるかを実験してみることが必要だ」とし「自己のアイデンティティを維持しつつ、連帯できる横断の政治を見せれば大衆の進歩政党に対する誤解が解消されるのではないかと思う」と指摘した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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