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現代製鉄協力業者、不法超過労働隠蔽のために二重出勤簿を作成

週12時間超過する労働勤務記録を削除、勤労監督でも超過労働違反を多数摘発

ユン・ジヨン記者 2014.09.29 10:26

現代製鉄協力業者で不法な超過勤労を隠すため、 二重出勤簿を作成していることが明らかになった。

新政治民主連合の張(チャン)ハナ議員室と金属労組現代製鉄非正規職支会が入手した資料によれば、 現代製鉄協力業者のA社は労働者に不法な超過勤労を強要するため、 虚偽の二重出勤簿を作成していた。

労働者の賃金を計算するために実労働時間を記録した「実勤務時間記録簿」は、 労働者が自分の延長勤労を記録する。 ここには法的超過労働時間の週12時間を超過する週13時間から15時間までの超過労働記録が残されている。

▲実勤労時間記録簿[出処:張ハナ議員室]

しかし会社が作成するもうひとつの出勤簿には、 週12時間を超過する労働勤務記録が削除されていたり、 超過労働が12時間に達しない週に勤務記録を移すなどの超過勤労隠蔽の情況が表われている。

▲虚偽作成された勤務報告資料[出処:張ハナ議員室]

張ハナ議員室は 「勤労基準法53条は、災害状況でなければ週12時間以上の超過勤労をしてはならないと厳格に制限している」とし 「それでも現代製鉄協力企業は虚偽出勤簿を作成して巧妙に不法を隠している」と指摘した。

現代製鉄協力業者の二重出勤簿作成にもかかわらず、 現場では常時的な不法超過勤労が摘発されていた。 今年9月の雇用労働部勤労監督資料によれば、 現代製鉄協力業者の延長勤労時間制限違反率は昨年9月は29%で、 今年9月には39%に達した。

そのため昨年から今年にかけて10件を越える現代製鉄労災死亡事故の根本的な原因が 不法な超過勤労にあるのではないかという指摘もあがっている。 現在、現代製鉄元請は4組3交代勤務をしているが、 協力企業等は予備人員がない3組3交代勤務をしている。 労組によれば、3組3交代勤務で協力業者労働者は最低16時間から最高48時間の殺人的な連続勤労に追いやられていることが明らかになった。

張ハナ議員室は「雇用労働部は、これについて即刻特別勤労監督を実施しなければならない」とし 「現代製鉄元請は安全管理者を採用するなど目に見える労災対策だけに努めるのではなく、 4組3交代への交代制改編、不法な超過勤労がない現場のために責任を果たさなければならない」と明らかにした。

なお張ハナ議員は9月29日、野党環境労働委議員と現代製鉄を訪問し、 協力業者労働者の適正勤労時間のために元請の責任を要求する方針だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2014-09-30 02:46:24 / Last modified on 2014-09-30 02:46:25 Copyright: Default

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