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「ユナまでマスコミにデマの釈明をする現実がとてもつらかった」

ハンストを中断したキム・ヨンオ氏、「野党議員はハンストを中断してもっと大きな力を集めてほしい」

キム・ヨンウク記者 2014.08.28 12:43

46日間、セウォル号特別法の制定を要求してハンストを続けて来た 「ユミンのお父さん」、キム・ヨンオ氏がハンストを中断した。 セウォル号家族対策委は8月28日午前11時、市立東部病院3階の廊下ロビーで記者会見を行い、 キム・ヨンオ氏のハンスト中断の過程とキム・ヨンオ氏による対国民・対国会メッセージなどを伝えた。

キム・ヨンオ氏は46日間のハンストを中断し、 光化門と青瓦台などでハンストをしている文在寅(ムン・ジェイン)議員、 統合進歩党、正義党などの野党国会議員にもハンストの中断を要請した。 キム・ヨンオ氏は記者会見の途中に家族対策委のユ・ギョングン報道担当者に直接携帯メッセージを送り、 「国会議員のハンスト中断の意味は、国会にもどれということでも、 場外闘争をやめろという意味ではない」とし 「ハンストではなく、他の方法で力を集めてほしいという意味」と強調した。

ユ・ギョングン報道担当者によれば、キム・ヨンオ氏のハンスト中断の背景は、 二番目の娘ユナとお母さんの切実な要請のためだった。 ユ報道担当者は「遺族は誰も、決して私たちの命を使って何かを実現するつもりではない。 たった1人も無駄に死なせることはできないという立場が強い」とし 「これまで病院でも点滴だけでは生存は難しく、限界に直面していると判断し、 ハンストを続け、デマによりキム・ヨンオ氏の二番目の娘ユナがとても苦しんだ」と伝えた。

ユ報道担当者は「それでもユナは、お父さんの方がもっと苦しく、 大変なことになるかと心配してハンストの中断を要請してきた。 結局家族と老母の要請のためだった」とし 「大腸癌の治療を受けた老母はハンストの事実を知らなかったが、 キム・ヨンオ氏が病院に運ばれた日、大々的な報道を見て知った。 その衝撃で大腸癌の部位にまた異常が発生して家族に迷惑をかけたり、 家族を失ってはいけないという判断で、 最終的にハンストの中断を決定した」と説明した。

特にキム・ヨンオ氏は各種のデマで残された二番目の娘ユナに影響するかも知れないととても心配していたという。 ユ・ギョングン報道担当者は 「各種のデマで二番目の娘が直接マスコミで釈明してよかったと思う遺族はいなかった。 皆そのインタビューを見て、ユナまでがマスコミに話さなければならない現実がとてもつらかった。 あの少女が耐えなければならないことがとても大きく、そこまでしなければならない状況をつらく感じた」とした。

キム・ヨンオ氏はハンストを中断して、ある程度体調が回復すれば、 また光化門座込場にきて座り込みを続けるという立場を曲げていない。 ユ・ギョングン報道担当者は「遺族はユミンのお父さんが病院の決定に従ってほしいと思うが、 ユミンのお父さんはただ待っていられないと言っている。 自分の体調が許すようなら、すぐに出て行くという立場だ。 家族対策委は十分に病院と相談しようという立場だ」と伝えた。

また「ハンストの中断がこれまでの真相究明要求の中断ではない。 長い戦いで、新しい方法、違う道に元気良く進む方法に転換するということ」とし 「清雲洞と光化門、国会の座り込みは続け、 特別法に対する答を聞くまで続ける計画」と話した。

なおユ報道担当者はセヌリ党のハンスト中断の反応に対しても強いメッセージを投げた。 ユ報道担当者は「ハンスト中断の消息を聞いて、待っていたとばかりにセヌリ党は 『家族とセヌリ党の二回の出会いの成果がハンスト中断だ』と言っていると聞いた」とし 「セヌリ党は恥ずかしいと思わなければならない」と非難した。

ユ報道担当者は「46日間ハンストした理由は、 聖域がない真相究明のための特別法制定で、 真相究明のきっかけを作ろうとすることだった。 これまで妥当ではない理由をあげて私たちの要求を握りつぶし、 今になって二回も会ったというだけ」とし 「何の進展もなく、ただ双方の立場を説明する場でしかなかった」と指摘した。

続いて「それでもまるで家族と対話して進展があり、ハンストを解いたというように話すのは、 セウォル号惨事と家族を政略的、政治的に利用するなと望む私たちの期待を正面から反するもの」とし 「立場撤回や謝罪がなければ、家族との対話が真摯な姿勢ではないと判断し、 対話の中断もある。 セヌリ党は勘違いすることなく、恥じるべき」と話した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2014-08-30 19:25:33 / Last modified on 2014-08-30 19:25:33 Copyright: Default

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