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LNJ Logo 韓国:内乱陰謀控訴審・被告人質問で李石基が反論
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李石基「どの地下組織が暴動準備に遅れて来たり、終わってから来るか」

検察は具体的な証拠なくマリスタの講演内容だけで推測性質問
「急進的発言に観念論者と批判、進歩からは強い批判」

キム・ヨンウク記者 2014.07.22 22:16

いわゆるRO(革命組織)建設による内乱陰謀容疑など、 統合進歩党の李石基(イ・ソッキ)議員の控訴審で、 李石基議員は検察側の主張は全てとんでもない画策だとし、 容疑について細かく反論した。

7月22日午前、ソウル高等法院刑事9部(イ・ミルゴル部長判事)の審理で開かれた被告人質問で、 李石基(イ・ソッキ)議員は弁護人のRO関連の質問に 「理解できないのは、確固たる指揮命令体系のある地下組織ROがあったとすれば、 なぜ煩らわしく130人を集めて講演をするか」とし 「百歩譲って、命がけで暴動を決意する場が(2013年5月12日)マリスタ修道院だとすれば、 事前に結社した場は(5月10日)昆池岩の会だ。 ところでここに被告人として一緒に座っている人の半分がその会に出てこなかったか、 遅れてきた」と話した。

李議員は続いて「どの地下革命組織が自分の命をかけるような会合に遅れて来たり、 終わってから来たり、まったく来ないということがあるか。 こんなとんでもないことはありえない」とし 「少なくとも軍事的に決戦の時期を準備するのなら、 暴動でどこを襲撃すると言うなりするはずだが、 何もなく10年間、地下にあった組織が突然オープンになって、 物質的な準備をしろというのは、どういうことなのかわからない。 こんな奇怪な主張がどこにあるか」と皮肉った。

▲チャムセサン資料写真

李石基議員は2013年5月12日、京畿道党のマリスタ修道院講演会がいわゆるROの内乱陰謀謀議の会合だという検事の主張についても 「原審の判決を何度も読んでみた。 検察が言う内乱なら命がけで政権を簒奪する非常に重大な事案なのに、 全斗煥(チョン・ドゥファン)、朴正煕(パク・チョンヒ)軍事政変のように、 具体的に政権掌握の意図がとても明確でなければならない」とし 「百歩譲って施設の破壊を企てたと認めたとしても、 どう政権を掌握して、何をする、という話が何もない。 130人が突然、特定の施設を破壊して何をするのか、原審のどこにもない。 とんでもない仮定を事実であるかのように確定したのが1審判決だ」と反論した。

自主・民主・統一を通じ、社会主義革命を具体的に謀議したという主張も 「国家情報院の偽装活動家、イ・ソンユンの3年間の秘密録音記録のどこにも、 社会主義の『社』の字もない」とし 「進歩陣営の自・民・統が社会主義革命と何の関連があるか。 理論的にも現実的にもない奇怪な主張を2014年に法廷でするのは納得できない」と話した。

「当時の講演で、国家機関施設と主要軍事施設の破壊を議論して、 情報収集の範囲も謀議して、具体的に内乱陰謀を画策した」という検事の主張にも 「その場に集まった130人をまるで合理的思考や理性的判断が全くない無脳者と考えようとしているのではないかと思う」とし 「講演のあちこちで笑い声と拍手の音があがった。 みんなハハハと笑いながら講演が進められたが、 たったひとりだけ悲壮感を持っていた。 その一人は銃爆弾精神で死ぬことができると主張した国家情報院の偽装活動家、 イ・ソンユンだった」と強調した。

李議員は当時の情勢講演については 「進歩陣営は94年の米国の北朝鮮に対する先制打撃計画を歴史的経験として知っているので、 朝鮮半島の緊張激化の可能性は、米国による強い対応の憂慮をとても高く見ていた」とし 「講演の基調は米国が自分の利益のために軍事的衝突を強行すれば、手のつけようもない民族の共倒れが起きるということだ。 これは、少なくとも防ぐべきではないか。 民族の共倒れを防ぐために、私たちの命も投げ出せるという切迫した心情で講演した」と説明した。

「物質的、技術的な準備とは、選挙による具体的な執権戦略のための準備強調」

講演での物質的・技術的準備をしようという言葉については 「個人的な体験から出た言葉で、97年以後に選挙を通じ、 進歩勢力が政権を掌握することができると考えた。 進歩勢力の執権は、保守社会では革命と同じなので、選挙について専門的に準備して体系的に準備された専門力量が必要だという考えで会社を作った」とし 「物質的、技術的という言葉は、会社を作ったように言葉や考えだけでなく、 現実を実際に変える物質的・技術的な専門性を備えなければならないということだった。 進歩が執権するためには執権戦略を立てて、選挙政策を支援する機関が必要なように、 情勢の大転換期を主導的に準備するためには言葉ではなく、 具体的・物質的な準備をしなければならないという意味」と説明した。

自分が対南革命に追従するという検察側の主張に対しても 「その主張自体がとても情けない」とし 「97年以後、どんな勢力も選挙を通さずには執権できないというのは常識だ。 この常識を否定する勢力があるとすれば、 その勢力は孤立したり瓦解すると思う。 それは現実と合わない、観念的な主張に過ぎない」と明らかにした。

李議員は自分の講演会が終わった後の分班討論で、 イ・サンホ京畿道党委員長の国家基幹施設打撃などの発言が出てきたことについては 全く知らなかったといった。 当初、講演会が終わった後すぐに家に帰ろうとしたが、3年間ほとんど連絡もなかった党員と会って、挨拶でもししようとその頃に運動場で散歩をしていたと明らかにした。 続いて散歩の後に行くと分班討論の結果発表をしていて、 まとめ発言もしたという。

李石基議員は「分班討論の結果発表の内容を見て、少しおかしいと思った。 当時、発表者の内容を聴いて『物質的準備の最初の時間だからでしょうか? なじみがうすいからでしょうか』と言った。 講演の趣旨を間違って理解したのでないかと批判したもの」とし 「検察が『急進的発言の発表を聞いて、なぜ当時批判をしなかったか』という趣旨の質問をされたようだが、さらに強く批判した」と反論した。 彼は「現実と遊離した人はとても観念的に判断するといった。 これはとても強い批判」とし 「進歩的な人にとって、観念的という批判はとても強い批判だ。 船員に対して泳げないと批判するようなものだ」と説明した。

質問の過程で李石基議員は検察側の質問には応じなかった。 李議員は「今回の事件は、国家情報院の政治的操作事件であり、 1審で一切の陳述を拒否した」とし 「相変らずこの事件の政治的な性格と本質は変わっていない。 むしろさらに明確になっているので、一切の回答を拒否する」と明らかにした。

この日の検察の質問では、内乱陰謀についての新しい証拠や具体的な情況を出せなかった。 検察の質問の内容は、主にマリスタ講演会録音記録にある多様な発言の推測性の解釈による内乱陰謀の可能性が主だった。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2014-07-23 09:28:53 / Last modified on 2014-07-23 09:28:54 Copyright: Default

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