朴大統領が早期通過を要請する金英蘭法、「原案から後退した法」

魯会燦「金英蘭法ではなく朴ヨンナン法...」代価性の包括適用を強い処罰から削除

キム・ヨンウク記者 2014.05.20 11:55

朴槿恵(パク・クネ)大統領が5月18日のセウォル号対国民談話で「不正請託禁止法案」、別名金英蘭法の早急な国会通過を頼んだが、政府は強い処罰の機能を削除し、金英蘭法の原案を傷つけた法案を提出したという指摘が出ている。

正義党共同選対委の魯会燦(ノ・フェチャン)委員長は5月20日のラジオのインタビューで「金英蘭法は昨年7月に国会に渡ってきたが、今回の事件に適用できない最大の原因は政府が金英蘭法の原案を大幅に修正したから」と指摘した。

魯会燦委員長によれば、原案の核心は公職者が100万ウォンを超える金品を要求したり約束された場合、職務の代価性がなくても金を受け取ること自体に代価性を認めるという内容だ。具体的な代価性や職務との関連がなくても、代価を望まれて渡した金には包括的贈収賄罪を適用し、刑事処罰をするということだ。だがこの原案は、閣僚会議を通過して職務との関連性がない場合は過怠金処分をするものに弱まった。

魯会燦委員長は「国会で通過せず係留された理由は、原案のとても強い罰則を政府が弱めたことで、与野が合意できなかったから」とし「金英蘭法というブランド名をつけて、はやく通過させることを望むのなら原案のとおりにしなければならない。重要な核心部分を取り除いて綿の棒のようにしたこの法案は、金英蘭法ではなく朴英蘭法」だと皮肉った。

新政治連合の辛京珉(シン・ギョンミン)議員も他のラジオとのインタビューで「金英蘭法は、職務関連性、代価性の問題に関して変質した」とし「原案を通過させるべきで、朴英蘭法にして通過させると、またこの法を変えたり国民に失望を抱かせる事態になりかねない」と指摘した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可（仮訳）に従います。

Created byStaff. Created on 2014-05-20 22:41:08 / Last modified on 2014-05-20 22:41:08 Copyright: Default

朴大統領が早期通過を要請する金英蘭法、「原案から後退した法」

魯会燦「金英蘭法ではなく朴ヨンナン法...」代価性の包括適用を強い処罰から削除

関連記事キーワード