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「君たちは貴重な生命... 必ず戻れ」

[現場]空の机には主人を失った毛布だけが...

ユン・グニョク記者 2014.04.18 10:48

▲京畿道檀園高校2年8組の教室の空の机が主人を待っている。(c)ユン・グニョク[出処:教育希望]

4月17日の午後、京幾安山市の檀園高校本館3階にある2年8組の教室。 空の教室の机の上には教科書と毛布が主人を待っていた。

毛布をかぶって勉強していた学生たちはどこに...

毛布をかぶって寒さに耐えながら自律学習に参加してきた檀園高校2年生の325人はこの学校にいなかった。 済州修学旅行を引率したこの学校の2年の副教師11人をはじめとする14人の教員もいなかった。 相当数の学生が暮らしている学校周辺の3-4階の古いマンション村にも学生の姿は見えない。

この日の午後までに救助が確認された学生は75人、教員は3人だ。 200人を越える学生が救助を待っているのだ。 学生を指導していた7人の教師も生死が確認されていない。 この中には全教組組合員のイ某教師(歴史)も含まれている。

2年の教室の廊下の入り口には、2年の副教務室がある。 扉は堅く閉じられていた。 その代わりに明るく笑う2年生の担任教師の紹介写真だけがかけられていた。

写真の下には「浪人生お母さん」と自己紹介したある保護者が付けたと見られる手紙があった。

「君たちを知らない人にもどれほど貴重な生命なのか… 心臓が裂けそうに痛い。 ごめんね、子供たち。必ず戻ってきて。」

この句を見ていたこの学校の1年のある男子学生は 「学校のサークルで一緒に生活した先輩が連絡できない」とし 「心配になって学校に出てきた」と話した。 この日は休校だったが、かなりの数の学生が学校に出てきて、どうしていいか分からないようだった。一部の女子学生は泣いていた。

学校は今回の修学旅行4日間のうち1/3を船で送る日程で計画を組んだ。 往復28時間かかる船に乗って済州に往復しなければならなかったためだ。 どこかの高校の学生は飛行機に乗って米国や英国に修学旅行に行くが、この学校は船に乗って済州に行く日程を組んだ。

▲京畿檀園高校が作った〈学校運営計画〉のパンフレット. (c)ユン・グニョク[出処:教育希望]

この学校が作った〈学校運営計画〉のパンフレットには、 次のように学生たちの状態が書かれていた。

「工団中心の生活圏だが生活水準の格差が激しい。 青少年の文化空間が絶対不足」

この学校周辺の他の学校で働くある教師は 「檀園高校は工団密集地域にあるので学生の暮らしは難しい方だ」と説明した。

「無事に戻れ...」教育団体は続々とイベントをキャンセル

一方、教育団体は学生たちの無事帰還を祈る声明書を出す一方、 この日に予定されていたイベントをすべて延期するか取り消した。

一日前の16日午前、自律型私立高廃止などを掲げて徹夜座り込みに入った全教組は、 この日の午後11時49分に緊急声明を出し 「今日、公教育正常化のために、指導部の徹夜座り込みに突入したが、事故の知らせに接して座り込みを暫定中断することにした」とし 「教え子たちが無事に戻れるように、現場の教師たちと全力を集める」と約束した。

全教組の仁川・忠北・大田・慶南・光州・蔚山支部も似た内容の声明を出した。 正しい教育のための全国学父母会もこの隊列に参加した。

教育市民団体はこの日、ソウルで行う予定だった親環境無償給食キャンペーンと政府世宗庁舎前で開く予定だった忠南・牙山学生転校許容要求記者会見も延期した。 韓国教総も、20日に予定していた「全国先生ノド自慢」を延期することにしたと明らかにした。(記事提携=教育希望)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2014-04-19 06:31:40 / Last modified on 2014-04-28 07:04:15 Copyright: Default

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