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財閥通信会社、「70年代」の違法な労働環境...誰も知らなかった

労災隠しと自費負担は朝飯前、賃金のピンハネ、労働者の月給はマイナス

ユン・ジヨン記者 2014.04.16 17:45

巨大通信会社のSKブロードバンド-LGユープラスの協力業者の労働者たちは、 70〜80年代の労働環境に放置されている。 会社が手当てや退職金をピンハネするのは当たり前で、各種のペナルティで月給がマイナスになったりもする。

1か月に一日か二日を休み、毎日高強度の労働をしても賃金は昨年の常用勤労者賃金総額にもはるかに至らない。 勤労基準法上の週最大勤労時間は52時間だが、彼らは週最長77時間の労働をすることもある。

昨年だけでもSKブロードバンドで4人の労働者が死亡するなどの労災も頻繁だが、会社は労災隠しに汲々とするばかりだ。 公傷処理どころか、労働者が自費で治療しなければならない場合も茶飯事だ。 センターから労災補償の名目で注油クーポンが支払われるという笑えないことも行われている。

ペナルティなどで賃金ピンハネ、労働者の月給はマイナス

民主労総ソウル本部 希望連帯労組と新政治民主連合 乙支路委員会は、4月16日午前10時、国会議員会館で 「SKブロードバンド-LGユープラス サービスセンター非正規職労働実態発表および証言大会」を開いた。 この日、公開された財閥通信会社協力業者労働者たちの労働条件は衝撃的だった。 勤労基準法はすべて無視され、搾取構造は露骨だった。

勤労基準法によれば、使用者は必ず賃金の全額を労働者に支給しなければならない。 使用者が任意に賃金を控除して支払うことはできないという意味だ。 だがSKブロードバンド-LGユープラスのサービスセンターでは、労働者の固定給余の12分の1を退職金として控除している。 労働者の固定給から四大保険料も支払われる。

そればかりか各種のペナルティを賦課し、労働者の給与からこれを控除する。 ペナルティ金額は少なくて5万ウォンから30万ウォンを超えることもある。 ペナルティの種類も多様だ。 SKブロードバンドのあるサービスセンターでは、顧客の申込書キャンセル率を精算してペナルティを賦課している。 最大18万ウォン以上のペナルティが差し引かれる。 加入者が端末機を紛失した場合も最低18万ウォンの損失額がサービス技師に請求される。

LGユープラスのサービスセンターでは営業実績に関して、ペナルティを賦課する。 労働者が「戦略商品実績」を一件も上げられない場合、10万ウォンのペナルティが控除される。 戦略商品と一般商品の実績を上げられない場合、ペナルティ金額は15万ウォンだ。 開通後に障害が発生した場合、1件あたり10万ウォンのペナルティが賦課される。 検修不良が発見された場合は1件当たり何と30万ウォンが差し引かれる。 LGユープラスのあるサービスセンターの労働者は、1か月に50万ウォンのペナルティが差し引かれ、1か月の給与がマイナス24万ウォンを記録したこともあった。

労災処理「拒否」、治療も自費で...労災補償名目で注油クーポンでの支払いも

サービスセンターの現場技師たちは、ほとんど電信柱や建物の外壁にしがみついて働いている。 電信柱から落ちたりケーブル作業中に感電する事故もよくある。 だが労働者たちは安全靴と安全手袋、安全ベルトなど、すべての安全装備を自費で購入する。

そればかりか、業者の労災隠し問題も深刻な状況だ。 SKブロードバンドのSセンターで働いているある労働者は、2012年に3mのアパートの塀から落ちて足首を骨折したが、治療費は自費で負担した。 療養期間2週間、賃金は支払われなかった。

LGユープラスのJセンターでは昨年、労働者が家庭の塀で開通作業中に墜落し、足の靭帯が損傷する事故が発生した。 労働者はセンター側に労災を要請したが、センターはこれを拒否した。 また昨年、同じセンターのある労働者が開通作業中に手の平をクギが貫く事故に遭った。 センターでは労災補償の名目で2〜3万ウォンの注油クーポンで30万ウォン分を分けて支給した。

2012年にはサービスマンが顧客の家を訪問したが、酔っ払った顧客が台所の包丁で威嚇する事件が発生した。だがその後、チーム長は該当の家庭をまた訪問しろと指示し、技師が反発したため、その時やっと該当顧客へのサービスを解約した。

SKブロードバンドのサービスセンターで昨年確認された死亡事故だけで4件に達する。 竜山センターのイ某技師は、電信柱で作業をしていたときに脳梗塞で失神し、死亡した。 全北センターのキム某チーム長は、過重な業務で大腸癌の治療時期をのがして死亡した。

4段階の多段階下請け...露骨な搾取構造

SKブロードバンド-LGユープラスのセンター職員は、営業、設置、撤去、A/S、工事などの仕事をしている。 彼らの雇用形態は非常に多様だが、ほとんどが期間制、契約職や、特別な勤労契約なしで雇用される場合も多い。

[出処:労働と世界ピョン・ベクソン記者]

産業労働政策研究所が今年の3月から4月の間にSKブロードバンド-LGユープラス協力業者職員424人(SKブロードバンド242人、LGユープラス182人)を対象としてアンケート調査をした結果、 SKブロードバンド協力業者の労働者たちの40.5%は期間制、契約職で雇用されていた。 LGユープラス協力業者の場合、期間制、契約職が36.3%で最も多く、勤労契約がないケースも33%に達した。

産業労働政策研究所のチョン・ヨンシク研究員は 「SKブロードバンド-LGユープラスの雇用構造を見ると、この二つの業者が発注元になって、その下に各地域センターと直接契約をする場合もあるが、各地域の上に別の中間業者が存在している」とし 「場合によっては各地域センターを入れて3段階の間接雇用をしている場合もあった。 また、派遣、用役や勤労契約がない場合、労働者は4段階の下請け契約の中で働いている」と説明した。

長時間労働も蔓延している。 民主労総ソウル本部法律支援センターのチェ・ジンス労務士は 「勤労基準法では週勤労時間の限度は52時間だが、開通技師は日曜を除く週勤労時間は66時間で、障害(AS)技師の場合は約60時間」とし 「ここに日曜の勤務時間を合算すれば、1週間の勤労時間は最長77時間になる」と説明した。

だが業者は休日と時間外の勤務手当もきちんと支払わない。 SKブロードバンド協力業者の労働者の約80%は時間外勤務手当なしで平日時間の他に休日勤労をしていることが明らかになった。 SKブロードバンド協力業者も時間外勤務手当てを実際に支払うケースは9.9%だった。

チョン・ヨンシク研究員は「80%が時間外勤務手当を受け取っておらず、また当直手当てもほとんどないか、1件単位の手数料に振り替えていた」とし 「もし当直手当てを支払っても、時間外勤労で時間給の150%ではなく日当の形で支払われ、未払い賃金が発生する確率が高かった」と指摘した。

現在、SKブロードバンド協力業者の労働者たちの平均賃金は225.5万ウォンで、LGユープラス協力業者は月257.2万ウォン水準だ。 これは2013年の常用勤労者賃金総額311.1万ウォンにはるかに及ばない金額だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2014-04-18 00:20:54 / Last modified on 2014-04-18 00:20:55 Copyright: Default

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