本文の先頭へ
LNJ Logo 韓国:カン・ギフン遺書代筆、23年目の無罪
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1392601330272St...
Status: published
View


カン・ギフン遺書代筆、23年目の無罪...釜林事件も33年で無罪判決

「国科捜の筆跡鑑定には信憑性ない」...「信頼できる証拠はない」

チャムセサン編集チーム 2014.02.13 17:06

韓国版ドレフュス事件として、1990年代の代表的なデッチ上げ事件である遺書代筆事件に対し、ついに無罪が宣告された。事件が発生して23年目だ。また映画、弁護人の素材になった釜林事件も33年ぶりに無罪が宣告された。

▲2005年3月「カン・ギフン遺書代筆操作事件真相究明対策委員会」発足記者会見で心境を語るカン・ギフン氏[出処:カトリック人権委員会]

再審裁判所のソウル高裁刑事10部(クォン・ギフン部長判事)は2月13日、全国民族民主運動連合の幹部だったキム・ギソル氏の自殺をそそのかした容疑で収監生活をしたカン・ギフン(50)氏に無罪判決を下した

遺書代筆事件の発端は1991年4月に遡る。 1991年4月26日、明知大生の姜慶大(カン・ギョンテ)氏がデモ中に警察から集団で殴打されて死亡し、全国で政権を糾弾するデモが続いた。 その年の5月8日午前、全民連社会部長のキム・ギソル氏は「盧泰愚(ノ・テウ)政権退陣」を要求して焼身自殺した。

検察はキム氏の同僚だったカン氏が黒幕だと目星をつけ、当時、国立科学捜査研究所は金氏遺書とカン氏の陳述書などの筆跡は同じだという鑑定結果を出した。 1992年7月、大法院はカン氏の有罪を確定し、カン氏は懲役3年を宣告されて満期服役した。

しかし真実和解のための過去の歴史整理委員会は、2007年11月に国科捜の再鑑定結果に基づいて真実糾明の決定を下した。 カン・ギフン氏は2012年10月、大法院の再審開始決定でまた裁判を受けてきた。

▲1991年当時、遺書の匹敵を鑑定した国科捜キム・ヒョンヨン文書分析室長の「筆跡など鑑定依頼」[出処:人権オルム]

一方、映画「弁護人」の題材になった釜林事件の被害、コ・ホソク(58)氏など5人に対して裁判所が全員無罪を宣告した。

釜山地方裁判所第2刑事部(部長判事ハン・ヨンピョ)は2月13日、コ氏など5人が2012年8月に請求した国家保安法違反罪などに対する再審宣告公判で、「信頼できるだけの証拠がない」として無罪を宣告した。

釜林事件は、第5共和国初期の1981年9月に「釜山で起きた学林事件」の意味だ。 当時、19人が起訴され、懲役5〜7年を宣告されたが、1983年12月に全員刑執行停止で解放された。

裁判所は判決文で「信じられるだけの証拠がなく、公訴事実のすべてを認めることはできない」と無罪宣告の理由を説明した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2014-02-17 10:42:10 / Last modified on 2014-02-17 10:42:10 Copyright: Default

関連記事キーワード



世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について