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霊光3号機再稼働、承認会議を懇談会で…「辞める委員だけで」

霊光住民から安全の承認を受けたのも再稼働の背景...違法性を認めた形

キム・ヨンウク記者 2013.06.17 18:56

霊光原発(ハンビット)3号機の再稼働を承認した原子力安全委員会が、6月22日の任期満了を前にして、委員が業務を懈怠し、委員会の会議が紛糾し、一部の委員だけで懇談会を進めて再稼働を承認した事実があらわれた。また霊光3号機再稼働承認の根拠の一つとして、霊光住民にドイツのTUV NORD社を通じ、安全性を確認して承認したと明らかにしたことにより議論が予想される。

6月13日、全順玉(チョン・スノク)民主党議員と環境運動連合が「原安委が法律 で規定された『委員会審議議決』なく霊光3号機の再稼働を承認した」という 主張を裏付けた。

▲未来放送委の業務報告に回答している李銀哲原子力安全委員会委員長

6月17日、国会未来創造科学放送通信委員会(未来放送委)原子力安全委員会 (原安委)の業務報告で、李銀哲(イ・ウンチョル)原安委委員長は「ハンビット 3号機は原子炉ヘッドの貫通部の欠陥保守について検査し、安全性を確認した」 として、「霊光の住民もドイツのTUV NORD社を通じ、技術的な安全性を確認して 再稼働に合意し、試験成績書の調査の結果、発見された偽造品目すべての交換を 完了し、再稼働を承認した」と報告した。

李銀哲委員長はまた、霊光3号機再稼働承認の過程で原安委の全体会議を開かず 違法性の論議があることに対して「会議が定足数に満たず、懇談会をするしか なかった」とし「会議を開こうとしたが、多くて3人だった」と明らかにした。

これに対して民主党のユ・ソンヨプ議員が「既存の委員の任期が残っているのに 懇談会として進めた理由は何か」と尋ねると、李銀哲委員長は「本人たちは 任期が残っていると思っていなかったようだった」と答えた。

ユ議員が「試験成績書偽造問題が爆発し、夏には危険な状況なのに、なぜ会議を 開かなかったのか。安全委をそんな形で運営するのか」と再度尋ねると「委員に 会議の参加を確認したが『私はやめる人間なのに』と思ったし、会議に招いても 多くても3人だった」と答えた。

だが李銀哲委員長は「再稼働承認は議決事項ではない」とし、会議招集の公告や 文書も送らず、電話で委員に会議参加の意思だけを打診したことが明らかになった。

無所属の姜東遠(カン・ドンウォン)議員は「原子力安全調査、試験、研究は 議決事項」とし「議決事項ではないので会議を招集しなかったというのは偽証」 と声を高めた。

民主党の兪承希(ユ・スンヒ)議員も「常任委員は原子力に対する専門性が不足 ということを前提に回答を回避し続けている」とし「法的根拠があっても会議 を招集しないのは明白な違法」と非難した。

与党の韓善教(ハン・ソンギョ)未来放送委委員長は「そんな重要な業務処理を 文書でもなく電話でしたというのは、最初から懇談会をするつもりではないか」 と指摘した。韓善教委員長は「兪承希議員の言葉に百回共感する」とし「偽りが あれば、その責任を未来放送委次元で問う」と明らかにした。

民主党の崔載千(チェ・ジェチョン)議員は「李銀哲(イ・ウンチョル)委員長の 報告は、再稼働承認の決定に違法性があったことを認めるもの」とし「原安委 の任期交代期だから会議が難しいという形式的な理由であっても、電力難が 暮らしを考慮したのか、霊光住民と了解できたからいいという考えこそ違法な 決定だった」と指摘した。

なお李銀哲委員長は原発不正の原因を「技術的問題」と答え、安全問題の 責任者としての資質の議論も強まった。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-06-18 09:37:27 / Last modified on 2013-06-18 09:37:27 Copyright: Default

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