本文の先頭へ
LNJ Logo 韓国:進歩正義党、進歩政治革新の反省を込めた7大約束を採択
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1371425567151St...
Status: published
View


進歩正義党、進歩政治革新の反省を込めた7大約束を採択

革新党大会、非核化・北朝鮮人権・民主労総関係・雇用労使政協約を入れる
単一指導体制を変更...党名は社会民主党、正義党、ミンドゥルレ党に圧縮

キム・ヨンウク記者 2013.06.16 20:22

進歩正義党が6月16日に革新党大会を開き、進歩政治革新7大対国民約束を採択した。対国民約束は事実上、統合進歩党の比例競選不正の議論で浮上した覇権主義と北朝鮮に対する態度、民主労総との関係などに対する反省文の性格が強い。こうした反省を通じ、正義党は北朝鮮の朝鮮半島非核化、平和体制構築に逆行する態度をはっきり批判し、党と労働運動の関係を正すと約束した。

正義党はまた現「進歩正義党」党名を改正する党名改正案を全員一致で通過させた。 正義党の新しい党名候補は最終的に社会民主党、正義党、ミンドゥルレ党の3つに 圧縮され、党員総投票で決める予定だ。

6月11日から13日まで、党員1552人が参加したオンライン世論調査の結果、 社会民主党は37.1%、正義党は30.6%、ミンドゥルレ党は10.2%だった。 魯会燦(ノ・フェチャン)、趙俊虎(チョ・ジュノ)共同代表が提案した 社会民主労働党(略称社民党)は7.8%で、最終決選投票に残らなかった。

正義党はまた、指導執行体制を現在の最高委員会体制から代表単一指導体制に 変更する党憲党規改正案も通過させた。危機に瀕した進歩政治の状況を 打開するために、党代表が強力なリーダーシップを発揮して、実質的な執行に 責任を持つようにするということだ。

これによって正義党は、党代表1人と副代表3人体制で運営されることになる。 党代表は党務全般の執行、調整、監督の権限を持ち、代表の業務を補佐するために 副代表3人(女性1人、満35歳未満の青年1人)を選出する。事務総長、政策委員長、 執行機構の長の任命は、全国委員会の承認を経なければならない。

正義党は7月15日から20日まで、オンラインとARS、現場投票等を通じ、新代表団を 選出する予定で、7月21日に一山キンテクスで開かれる全党大会で新しい党名と共に 発表する。

7つの約束が議論の末に通過、「『雇用労使政社会協約』積極的に推進」

この日の革新党大会で採択された7つの約束は在席260人中171人の賛成で通過し、 相当数の代議員が反対した。当初、革新党大会の前に開かれた5月25日の 全国委員会に上程された原案の相当部分を修正した案だが、全国委員会の時の 議論が再演された。

当時の全国委員会での主な争点は、民主労総との関係に対する判断と、北朝鮮 問題などで、議論が激しくなったため民主労総を批判する部分と、北朝鮮を国家と 認め、平和と統一の相手として尊重し協力するという部分を削除した。

これは、正義党を構成する3大勢力の進歩新党脱党派、旧国民参与党、 旧民主労働党仁川連合の間にある民主労総と北朝鮮に対する判断の差が あらわれた結果だった。

正義党は、「『皆のための福祉国家、平和な朝鮮半島』のための7つの約束」と 命名された対国民政治宣言文で「過去に社会の進歩に献身したという理由で、 自分だけが正しいという独善と傲慢に陥っていた」とし「『北朝鮮を批判すべき 時は批判すべきではないか? 大企業正規職労働者だけを代弁していなかったか? 民主主義に反する覇権的組織文化を捨てられないのではないか?』等の質問が 含まれた大切な批判にも耳を傾けようとしなかった」と反省した。

続いて「革新は私たちに残された唯一の選択であり、ここに進歩政治の存亡が かかっている」とし「少しの聖域も残さず、頭の先からつま先まで新しくなり、 新しくまた出発する」と宣言した。

正義党は「社会全体で労働権を正しく立て直す過程で、党と労働運動の関係を 正す」が「民主労組運動の歴史的な成果を尊重し、労働組合と健康な協力関係 を形成し、党と労働運動が共に上昇できるように責任ある政治を具現する」とした。

統合進歩党の時の民主労総排他的支持のような関係設定への評価が反映された 部分だが、直接民主労総に言及することはなかった。だが最近、魯会燦共同代表や 沈サンジョン議員が、民主労総を中心とする大企業正規職中心の労働中心性を 維持してきたと公開で反省したことと相対している。

7つの約束のうち、一番問題になった「朝鮮半島の危機を打開し、恒久的な 平和体制を構築するためにすべての努力をつくす」という部分は、恒久的平和体制 が統一に反対するように見えるという指摘と、北朝鮮の人権問題と非核化に対する 強い意志ではなく、柔らかい表現だという指摘も出た。

正義党はこの問題について「北朝鮮にも朝鮮半島非核化、平和体制構築に逆行 する態度にははっきりと批判する」とし「非核化と共に人類の普遍的価値である 人権の実現は、韓半島全域で例外なく貫徹されるべき至上課題」と表現した。

党の核心路線に対しては、「皆のための福祉国家」を提案した。正義党は 「新しい大韓民国に転換するための国家ビジョンとして、経済民主化、市場正義、 労働尊重、広い福祉を中心とする『皆のための福祉国家』を提案する」とし、 「『労働に対する尊重』がなければ皆のための福祉国家建設は不可能で、社会的な 連帯で労働内部の二極化を緩和し、労働の力を育てる」と宣言した。

特に正義党は「皆のための福祉国家の基盤は『良い雇用』」とし、世界最長の 労働時間を短縮し、良い雇用を創出するため『雇用労使政社会協約』を積極的 に推進すると明らかにした。このために、北欧の社会民主主義国家の歴史的な 経験を学び、実践すると明らかにし、社会民主主義路線を公式化した。

正義党は、「『皆のための福祉国家』と『平和な朝鮮半島』の実現に同意する すべての個人と政治勢力の力と意思をできるだけ集められるように、多様な連帯を 模索して連帯の水準を高めていく」とし「今日、2段階の創党を宣言するが、 労働などの革新進歩勢力と共同事業を始めとする連帯連合を強化し、開かれた姿勢で 革新進歩勢力と共にするための努力を続けて行く」と明らかにした。

ある代議員は、議案を議論する過程で「全国委の原案には北朝鮮非核化と人権 問題があり、最低賃金制現実化、連帯賃金制があったが、全国委から抜けた」 とし「非核化、北朝鮮人権問題、連帯賃金制が抜ければ7つの約束が国民に感動を 与えることができるのか心配だ」と指摘した。

しかし他の代議員は「執権を夢見る正義党が、公党として特定の国家を非難するのは 国際社会の秩序のどこにも見られない非常識な政治行為」とし「北朝鮮は、 朝鮮半島平和統一のパートナーであり、統一指向の政党として国際社会秩序や 健康な市民の観点から見て正しいのか疑わしい」と指摘した。

彼はまた「保守陣営が作ったフレームに閉じ込められ、反省して謝罪しながら、 ビジョンと展望を提示するのではなく、相変らず守勢的な状況が入った宣言文」 とし「地域巡回討論で問題が提起されても政治的な構図のため反映されなかったが、 相変らず立場には差が存在する」と反論した。

別の代議員は「対国民約束に統一という表現も含まれていない」として「統一 ではなく恒久的な平和体制だけを維持させようとしているのではないかという 誤解を呼ぶ側面がある」と指摘した。

別の代議員も「恒久的平和体制がどんな意味なのかあいまいに聞こえるかもし れない。南北関係は、統一しなければ平和体制は実現しない」と明らかにした。 彼は「福祉国家のモデルとして北欧の社民主義国家を指摘したが、北欧社民主義も 新自由主義体制以後の福祉後退と整理解雇中心の構造調整があったと聞いた。 北欧の社民主義国家が私たちのモデルであるかのように指摘されることに 問題意識がある」と反対した。

原案に賛成するある代議員は、「革新しない進歩への指摘は十分に政治的意味 がある」とし「これまで進歩に対して向けられてきたつらい傷を癒して進むという 部分を確認し、革新の進歩を強調したのは望ましい悩み」と原案通過を支持した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-06-17 08:32:47 / Last modified on 2013-06-17 08:32:47 Copyright: Default

関連記事キーワード



世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について