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南洋牛乳は悪くてソウル牛乳はいいのですか?

[寄稿]傷んだ牛乳の苦情、代理店主に対応させる...単価値下げ処罰、財閥は除外?

パク・ジョンギュ(非正規職ない世の中作り) 2013.05.13 13:56

青瓦台の尹昶重(ユン・チャンジュン)前報道官の性暴力問題で、社会的非難の対象になっていた南陽乳業事態が世論の関心から少し遠ざかった感じです。「ウルトラスーパー甲」の現代製鉄で五人の社内下請非正規職労働者が携帯用装備も支給されずに命を失った事件も即座に忘れられそうで心配です。

それでも南陽乳業事態は本当に多くの示唆を投げかけています。甲の横暴と乙 の涙を熱い話題にしたからです。南陽乳業という会社は、創社以来最大の危機 を迎えています。財閥と大企業の貪欲に対する庶民の怒りが、南陽乳業という 一つの牛乳会社に集中したためです。

青瓦台尹昶重の性暴力のおかげで...

では南陽乳業は悪くて、他の牛乳会社はいいのでしょうか? 南陽乳業を見て、 以前の事を思い出しました。

3年前の2010年7月21日、富川の駅谷駅2階のキップ売場にあるストリウェイで、 普段好んで飲む800ウォンの紙パックのコーヒー牛乳を買いました。もちろん、 日付は確認しました。牛乳を飲んだ瞬間、ちょっと臭いが変だと感じたのです が、大丈夫だと思って飲み込みました。

ところが口の中で何が歯に当たりました。昼に食べたラーメンスープの具だと 思って、また牛乳をもう一口飲むと、またいやな臭いがして、異物が口の中を ぐるぐる回りました。

少し残ったコーヒー牛乳を持って購入した店に行き、主人に傷んでいないかと 確認しました。主人のおじさんも臭いといいました。すぐ本社に電話をかけて、 製品番号を調べ、残った牛乳を持って帰れば本社から連絡があるだろうといい ました。

大企業の横暴に対する怒りが南陽乳業へ

傷んだ牛乳を持って電車に乗り、ソウル市中区貞洞にある金属労組事務室に行 きました。同僚にこの事実を話すと、笑いながらすぐ牛乳一箱持ってくるだろ うと話しました。電話がかかってきて、3時まで来いと言うと、翌日ではいけな いかという返事が戻りました。

「暑い夏なのに傷んだ牛乳をそのままにしていたらどうなりますか、すぐ持っ ていって検査をしなければならないのではありませんか?」というと、その時、 やっと3時までにくるといいました。少し後、一人の年配の方が牛乳一箱を持っ てきました。彼はソウル牛乳***代理店店長と書かれた名刺を渡しました。

「こんなことが時々あります。みんな代理店の誤りで、流通過程で傷むのです」

「牛乳が傷んだ原因が生産過程なのか、流通過程なのか、販売過程なのか、 精密に検査しなければならないのに、代理店でどうするのですか?」

「お客さんがよく知らないからでしょうが、私は10年以上働いたのですが、こ れは皆、代理店の誤りです。体調に異常が起きて病院に行くことがあれば、私 に連絡してください。すべての治療費を差し上げます」。

「店主が責任を取ることではありません。この牛乳を持って帰って下さい。」

代理店に対応させて牛乳一箱を送ったソウル牛乳

本社ではなく、代理店に責任を任せたことで、「蓋」が開かれました。本社に 電話をかけたところ、特殊営業チームにつながりました。過程を説明し、検査 の結果を知らせてくれと要求し、途中の進行の過程も通知してくれと言いまし た。普段少し傷んだものを食べても胃腸は正常だったし、その日も特別な順調 でした。

品質保証チームの朴某課長から中間検査結果を知らせる電話があって、7月30日、 金某課長が電話をかけてきて8月2日に会おうといいました。夏期休暇でもあり、 あえて会う必要もなく、個人的にも望まないといいました。傷んだ牛乳の責任 を代理店にまわす元下請の不公正取り引きをするなと言い、こんなことが再発 しないように、会社の文書を送ってくれと要求しました。

休暇を終えてメールをあけると「コーヒー牛乳変質原因糾明書」が来ていまし た。ソウル牛乳は「お客様に本社の職員ではなく、代理店の社長が訪問をして 不快にさせた点も本当に陳謝」するとし、これから本社職員が訪問すると約束 しました。

本社課長が会おうと連絡

返信を書きました。今までの過程を詳細に書いたのです。政府までが大企業の 元下請不公正取り引き問題を提起しているのに、ソウル牛乳を愛用する消費者 として、目の前で明らかな不公正取り引きの現場を確認し、これに対する公式 な謝罪と是正、会社次元の再発防止の約束が必ずなければならないという手紙 を送りました。

「また今回の事件に対する会社の公式的な立場を伝えていただきましたが、再 びこうしたことが再発しないようにして下さるようお願いします。また今回の ことで下請企業の***代理店が不利益を受けるようなことが絶対起きないという ことを確認してくださるようお願いします」。

会社の公式謝罪文書が来なければどのようにするのかと同僚が聞きました。 ソウル牛乳本社前で1人デモをして、集会もして、言論に知らせるといいました。 それから10日後の8月19日、「ソウル牛乳公式謝罪文書」がきました。

ソウル牛乳はこれまで牛乳が傷んでいても、代理店に責任を転嫁したのでしょう。 代理店社長に、牛乳一箱で口止めさせて終わらせてきました。強大な元請会社の 力の前では、何の誤りもない代理店社長は猫の前のネズミのようなものです。

その事件の後、ソウル牛乳が代理店にこうした横暴を働かなかったのかは、わ かりません。しかし今回の南陽乳業事態は、甲の位置にある会社が下請企業や 代理店にいかに深刻にあらゆる不当行為と元下請不公正取り引きを行ったのか、 よく見せます。

一か月後に公式謝罪文書

会社は下請企業に一方的な単価引下げなどの不公正取り引きをせず、下請企業 との納品単価を決定する時、原価や物価連動制と集団調整制、集団訴訟制を導 入する。会社は平均を超える利益の一定額を下請企業と共有する利益共有制を 導入施行する。

民主労総金属労組が今年、労使間の団体交渉で使用者側に送った元下請不公正 取り引き根絶の要求です。現代、起亜自動車など「ウルトラスーパー甲」が 自動車部品会社に行ったあらゆる不法、不当行為は一日や二日のことでありま せん。しかし政府は何の措置も取っていません。

5月12日、公正取引委員会が不当に納品単価を下げた自動車部品会社ソハン産業 に下請代金支払命令と課徴金5億4400万ウォンを賦課することに決めたと明らか にしました。現代と起亜自動車の1次部品会社であるソハン産業は、新規車種に 対する部品受注に失敗し、2009年8月、協力業者の納品単価を下げ、これを遡及 適用しました。

完成車には何も言わず部品メーカーだけせめたてる政府

公取委は是正命令と共に、不当に減額した下請代金および遅延利子2億9200万ウォ ンを支払わせ、課徴金5億4400万ウォンを賦課して「今後、大企業と1次協力社 はもちろん、2次、3次協力社間の不当単価引き下げと減額行為に対しても職権 調査の拡大など監視活動を持続的に展開する」と明らかにしました。

しかし労働者たちはソハン産業の納品単価を下げる手法は、まさに現代と起亜 が数年間行ってきたことであることをよく知っています。しかし政府は犯罪の 元凶である現代・起亜車には手もつけません。チンピラの親分はそのままにして 子分だけ捕まえて懲らしめているのです。

労働者たちは、公正取引委員会が南陽乳業が犯した犯罪行為が他の会社にも あったのかを確認し、ソハン産業への調査と同じように、現代と起亜車を調査 し、処罰することを要求しています。これが無理な要求でしょうか?

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-05-14 07:58:55 / Last modified on 2013-05-14 07:58:56 Copyright: Default

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