本文の先頭へ
LNJ Logo 韓国:8年ぶりの出勤...現場復帰したキリュン電子労働者の涙
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1367492541263St...
Status: published
View


8年ぶりの出勤...現場復帰したキリュン電子労働者の涙

組合員10人が2日に現場復帰、「一騎当千で戦う」

ユン・ジヨン記者 2013.05.02 12:04

「8年5か月ぶりの出勤で、新しい服を着て、新しい靴を履いて出てきました。 それで今とても足が痛いです。今までのように、今後もいつもがんばります」

8年5か月待った末に会社に復帰することになったイ・ミヨン キリュン電子分会 組合員はついに泣いた。イ組合員をはじめ、現場復帰の夢をかなえた10人の 組合員もしばらく泣き、またしばらく笑った。

8年5ケ月末に現場復帰
「待った仲間たち、8年6か月がんばった組合員、ありがとう」

2005年の解雇以後、約6年の路上闘争と、2年半の復職延期を経たキリュン電子 分会の組合員10人が5月2日、約8年5か月ぶりに現場に戻った。

その長い待機の間、組合員たちは「闘争の歴史を書き直す」という言葉を聞く ほど崖っぷちの闘争を続けた。1895日という最長期闘争記録をたて、生死を行 き来する3回のハンストと二度の高空籠城も行った。8年ぶりに出勤したキリュ ン組合員はその苦しい時間と、いなくなった組合員の思いを拭えず、涙を流した。

キム・ソヨン前キリュン電子分会長は「闘争を始めた時は300人の現場労働者が いて、200人の組合員たちがいたが、今はみんなどこかに消えてたった10人しか 残っていない」とし「ここには多くの労働者の恨みがある。私たち10人は労働 者の恨みをはらして非正規職のない世の中のために、今後も一騎当千で戦い抜く」 と明らかにした。

キリュン電子分会組合員の現場復帰の日の5月2日午前8時30分、新大方洞にある キリュン電子の新社屋は、いつよりも騒々しかった。これまでキリュン闘争に 連帯してきた人たちと闘争事業場の労働者はここに集まって、キリュン組合員 の出勤を見送った。キリュン電子分会は出勤前、記者会見を行って、これまで 闘争を支援してきた人々に感謝の言葉を伝えた。

キリュン電子分会のユ・フンヒ分会長は「初めて労組を建設した時の気持ちを 忘れず、現場でも最善を尽くす」とし「今まで待っていた仲間たちと、8年半を がんばった組合員に感謝し、今後も失望させない」と強調した。

ユン・ジョンヒ組合員は「2005年4月30日に解雇電話を受け、5月3日出勤するな という携帯メッセージを受けた後、8年ぶりに工場に戻ることになった」として 「これから工場でまた何が起きるかわからないが、どんな状況になっても毅然と 対処していく」と明らかにした。

オ・ソンスク組合員は「双竜自動車、才能教育などの闘う労働者たちを後にして 復職するのは胸が痛む」とし「だが私たちがまた現場で頑張って、整理解雇と 非正規職、特殊雇用労働者問題の解決の先頭に立つことを約束する」と声を高めた。

会社は「経営悪化」で復帰を敬遠...「現場を立て直す闘争を続ける」

8年以上、キリュン電子闘争に連帯してきた支援団体の祝いも続いた。キリュン 共対委のファン・チョルウ執行委員長は「労使合意後2年半の間、キリュン分会 の組合員は一日も休まず闘争する所で連帯してきたという事実を忘れないでく れ」とし「今は資本がつぶした工場の中に入り、現場を立て直す新しい闘争を 続けてほしい」と伝えた。

金属労組ソウル支部のク・ジャヒョン南部地域支会長は「9年間の多くの努力で 現場に入るキリュン組合員の前にもうひとつの課題が置かれるだろうが、今ま で見せてきた姿があるので彼らを信じる」とし「南部地域支会も組合員たちが これから歩いていくところを共に歩いていく」と明らかにした。

何と8年ぶりの復職だけに、組合員には最大の喜びの時間だが、一方では心配も ある。会社側が「経営悪化」を理由に組合員の復職を敬遠しているためだ。 現場に復帰しても、どんな仕事をするのかも明確でない。

これに先立ちキリュン電子労使は2010年11月1日、労使合意書で2012年5月1日付 で復職することを約束した。だが会社は生産施設の準備ができていないので、 復帰時点を1年半延長することを主張し、結局労使は1年間復帰を延期すること に合意した。

その後、再び復帰時点が近付くと、会社側は経営が苦しく入ってきてもできる 仕事はないとし煮え切らない反応を見せた。キリュン電子分会は「合意書履行 に関する労使協議会で労組は5月2日に出勤するという立場を伝えたが、会社は 『会社が苦しく戻っても仕事がない』と主張した」と説明した。

キム・ソヨン前分会長は「労組を弾圧し、労働者問題を解決しなければ会社が うまくいかない」とし「やっと労使が合意しただけに、約束を守り労使が努力 して生きる喜びを感じられる職場にしなければならない」と強調した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-05-02 20:02:21 / Last modified on 2013-05-02 20:02:21 Copyright: Default

関連記事キーワード



世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について