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一か月働き続けても『80万ウォン』...アルバイト連帯最低賃金1万ウォンを要求

夜通し働いても登録金、食事代に充当するのも難しい

ソン・ジフン記者 2013.02.21 14:47

生活賃金1万ウォンを要求するアルバイトの声が、大統領当選者に伝えられた。 アルバイト連帯は、生活賃金を要求する弘大一帯のアルバイト労働者123人の ハガキを集め、大統領職引継委員会に渡した。アルバイト連帯は2月21日午前、 三清洞の業務引継委員会前で記者会見を行ってアルバイト労働者の声を伝え、 最低賃金を1万ウォンに上げるよう要求した。

現在の法定最低賃金は1時間4860ウォンだ。毎日8時間、週5日制で働けば1か月 に80万ウォン程度の賃金になる。2013年の1人世帯平均支出額は145万ウォンだ。 朴槿恵(パク・クネ)大統領当選者は大統領選挙で最低賃金を8%上げると公約し たが、公約が守られても最低賃金は5250ウォンでしかない。しかも朴当選者は 大統領選候補のTV討論で最低賃金についての相手候補の質問にきちんと回答が できないなど、最低賃金で働くアルバイト労働者の現実を正しく知らないとい う批判も受けている。

韓国は、OECD加入国で最低賃金が一番低い。二番目に低い米国も8274ウォンだ。 隣国の日本は1万297ウォンだ。韓国は年平均の勤労時間もOECD加入国家で一番 長い2193時間だ。OECD国家で一番劣悪な労働環境だ。

アルバイト連帯は「アルバイトをしても生活費、登録金には足りない」と指摘 した。アルバイト連帯が業務引継委員会に渡したアルバイト労働者のハガキも、 最低賃金では高額登録金や生活費にならないという苦情を吐露している。

「私は、ソウルで暮らす27歳の男子学生です。授業料350万ウォン、部屋代30万 ウォン、携帯電話8万ウォン、食事代30万ウォン、交通費5万ウォン。とても今 の最低賃金では生活できません。弁当だけで暮らすこともできず。友人とも付 き合わなければならず、恋愛もしたい。最低賃金1万ウォンぐらいでなければ生 活ができません。庶民大統領になるのなら、最低賃金をもっと上げて下さい」

「お情けで上げるのではなく、人が生きられるように上げて下さい!」

[出処:アルバイト連帯ツイッター(@10000alba)]

アルバイト連帯のイ・ヘジョン活動家は、徹夜で労働をしても貧しいアルバイ ト労働者の現実を指摘した。イ・ヘジョン活動家は「多くのアルバイトが一日 に10時間以上頑張って働いて、どうして金が残らないのかわからないと言う」 とし「いくら考えても1か月140〜150万ウォンの生活費が必要だが、その程度稼 ぐには、2つアルバイトをしたり夜もアルバイトをしなければならない」と言う。

アルバイト連帯は特に、ソウルよりも地方のアルバイト労働者の方が、劣悪な 環境にあると指摘した。イ・ヘジョン活動家は一時間3600ウォンでコンビニで 働く地方のアルバイト労働者に言及し「地方はまだ最低賃金が最高賃金」だと 指摘した。

アルバイト連帯が集めたハガキには、この他にも食費支給の問題、物価値上げ の問題、賃金不払いの問題など、多様なアルバイト労働者の事情が含まれてい た。アルバイト連帯は、ハガキの内容を発表しながら「新政府がアルバイトの 声、最低賃金労働者の声を一度でも真剣に聞いてほしい」と明らかにした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-02-22 07:18:24 / Last modified on 2013-02-22 07:18:24 Copyright: Default

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