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『ツイッター保安法』、また公安弾圧が始まるか

進歩新党のキム・ジョンド氏、ツイッターの冗談を理由に家宅捜索

ソン・ジフン記者 2012.10.12 16:31

検察は10月11日、国家保安法の称賛鼓舞と利敵表現物配布の疑いで、進歩新党 青年学生委員会のキム・ジョンド氏の自宅を捜索した。キム・ジョンド氏が、 自分のツイッターに北朝鮮アカウント『わが民族どうし』のツイッターを リツイートしたのが禍根だった。

キム・ジョンド氏は自分のツイッターに、わが民族どうしを引用し、「将軍様 縮地法を使われる」という内容のツイッターを掲示した。北朝鮮政権の個人 偶像化に対する冗談と嘲弄の意味であった。しかし検察はキム・ジョンド氏を 『称賛鼓舞』の容疑で捜査し始めた。

押収捜索過程を見ていたキム・ジョンド氏の父親の証言によれば、検察がキム・ ジョンド氏の家を捜索して持っていった物品には、キム・ジョンド氏が高校時代 に入試の準備で読んだ本や、合宿で書いたメモ、ひま潰しで書いた歌詞等も 含まれていたという。検察はすべての種類の文で『革命』、『解放』といった 単語が出てくれば、すべて押収して行ったと伝えられた。

これは10月10日に国家保安法違反容疑で検察から、2年を求刑されたパク・チョ ングン氏の事件とよく似ている。パク・チョングン氏も9月、わが民族どうしの 文をリツイートして拘束された。当時この事件は外信と国際アムネスティなど から過度な国家保安法乱用の事例と指摘された。2月に保釈で解放されたパク・ チョングン氏に対し、検察は10日、「朴氏が北朝鮮を称賛して鼓舞する文をリ ツイートした行為はいたずらとは見られず、ツイッターは伝播性が強く、表現 物を書き込むと社会的な危険性が高い」とし、懲役2年を求刑した。公開された パク・チョングン氏の公判記録には、ツイッターの仕組みも、嘲弄や風刺が多 い使用者の特性を理解していないように見られる検事の発言も入っている。

しかし、まさにパク・チョングン氏とキム・ジョンド氏はどちらも、北朝鮮の 権力世襲に批判的な立場だったという点を再確認すれば、検察の国家保安法の 適用基準が曖昧だという事実がわかる。検察が最近、公判を進めた解放連帯と パク・チョングン氏、ヤウリ、キム・ジョンド氏などは、すべて北朝鮮政権に 批判的な立場を取っている。

進歩新党青年学生委員会は「彼が活動している進歩新党も、北朝鮮の3代世襲と 北朝鮮の体制に批判的な政党だ。そんな彼が北朝鮮アカウントをリツイートし たのも、思想の自由を侵害する国家保安法に反対したから」と明らかにした。

[出処:青年大統領選挙キャンプ]

キム・ジョンド氏と進歩新党青年学生委員会は10月12日午前、警察庁前で記者 会見を行い、キム・ジョンド氏の家宅捜索を糾弾して国家保安法廃止を要求し た。彼らは記者会見で「警官たちはすぐキム・ジョンド氏に対する捜査を中断 し、大統領候補と各政党は国家保安法撤廃の議論を始めろ」と要求した。

進歩新党青年学生委員会は記者会見文で「先立ってパク・チョングン氏を拘束 したことが全世界に知らされ、国際的な恥をかいた司法機関が、駄々をこねる かのように続けて青年たちを捕まえる理由は、国家権力が社会を統制し、個人 の頭の中まで統制しようとしているから」と主張した。記者会見文は、続いて 朴槿恵(パク・クネ)大統領選候補に対し「本当に維新政権を克服して前に進み たいのなら、まず国家保安法を撤廃しなければならず、これ以上、国家権力に よる犠牲者を出さないようにしなければならない」と要求した。

アン・ヒョサン進歩新党代表は「本当の自由は、違うと思える自由」として 「国家保安法は最も反国家的な法」と話した。アン代表は「国家保安法廃止の ために最後まで闘う」と明らかにした。

ク・ギョヒョン進歩新党青年学生委員長は、インターネットに出回る「将軍様 縮地法使われる」という歌を紹介し、記者会見場を笑いの海にした。キム・ジョ ンド氏は、この歌詞を引用して検察の捜査対象になった。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2012-10-13 03:22:11 / Last modified on 2012-10-13 03:22:12 Copyright: Default

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