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一日で原発2基が故障...根本対策が至急

連休中に新古里1号と霊光5号が停止...「部品の交換だけではだめだ」

ソン・ジフン記者 2012.10.04 15:23

新古里原発1号機と霊光原発5号機の両方が一日で故障して止まった。霊光原発 5号機は、故障の原因も明らかになっていない。秋夕飛び石連休の10月2日午前 8時に制御棒の制御系統の異常で新古里1号機が停止した。そして午前10時頃に 霊光5号機が原因不明の故障で停止した。一日で2基の原発に問題が発生したのだ。

韓国水力原子力(韓水原)側は、放射能漏出などの危険はないと明らかにしたが、 今年の初めから繰り返し核発電所の故障による停止、停電の隠蔽、納品不正、 麻薬投薬事件で国民の神経が敏感になっている中で発生した事故で、韓水原は もちろん、原子力発電自体への国民の信頼が急降下している。

[出処:反核釜山市民対策委員会]

特に新古里1号機は、試運転の途中で8回の故障が発生し、そのうち2回が制御棒 系統の問題だった。また最近は霊光5号と6号でも制御棒系統の故障事故が発生 した。制御棒は核燃料の分裂を制御する安全装置で、故障しても直ちに放射能 の流出などの事故は発生しないが、その他の自然災害などと絡むと大事故につ ながりかねない。

環境運動連合は事故直後に声明を発表し「問題はこうした制御棒系統の問題が なぜ発生するのかを確認しないこと」と主張した。根本的な原因について対策 せず、問題が発生した部分の部品だけを交換する方式の対処は、問題を反復さ せ、さらに大きな事故を呼ぶという主張だ。

無所属のキム・ジェナム議員も論評して「必要なことは根本的な安全点検実施 で国民の信頼を得ること」と批判した。キム・ジェナム議員は「そうではない と言うのなら、われわれ国民はいつ起きるかもしれない核発電所の前で不安に 震え続ける」と主張した。

実際に、国内の原発の安全点検は、日本やEUが実施しているストレステストに 比べて点検期間と費用が少なく、その通過基準も相対的に低い。特に、EUのス トレステストは2千以上の項目について専門的な点検を施行しているが教科部が 主導して実施する国内の原発点検は、27項目しか点検しない。また地震、津波、 大規模火災、飛行機の衝突、電源喪失などの広い状況を想定し、点検するEUの テストと比べると、地震と津波だけを重点的に点検する国内の原発の安全点検 の限界を指摘する声も少なくない。

環境運動連合は連続した事故の発生と大事故の危険を指摘して「韓国水力原子 力(株)だけでなく、原子力の安全の当局である原子力安全委員会は、この機会 に根本的な原因を明らかにし、国民の不安感を解消しろ」と警告した。

緑の党も論評で、原子力の安全規制体系と関連法体系の問題を指摘した。緑の 党は「原子力安全委員会が核発電に賛成する人で構成されている状況では、核 発電所の安全性の管理が信頼できず、原発で連続して似た事故が繰り返される のを見ると、事故の原因について根本的かつ徹底した調査が必要だが、そうし た措置は取られない」と指摘した。緑の党は続いて「事故原因の徹底的な調査 と共に、原子力安全委員会の独立性を強化する法律改正が必要だ。また大統領 候補は脱核と核発電所の安全規制についての立場を明らかにしろ」と要求した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2012-10-05 06:47:30 / Last modified on 2012-10-05 06:47:31 Copyright: Default

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