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「労組破壊、巨大シナリオが作動した」...用役投入-攻撃的職場閉鎖-第二労組設立

『MB-現代車-創造コンサルティング-用役業者合同作戦』?...「金属労組の命運をかける」

ユン・ジヨン記者 2012.08.06 12:33

7月27日、自動車部品業者SJMとマンドで攻撃的職場閉鎖が断行され、自動車産業 全般にわたる『労組無力化シナリオ』が表面化している。

複数労組施行以後、自動車部品メーカーを中心に『攻撃的職場閉鎖』による 『労組無力化』と『複数労組設立』などの一連の過程が繰り返されており、結局 既存労組の瓦解につながっているためだ。

また、SJMとマンドの職場閉鎖の前後に、地域の他の自動車部品メーカー事業場 でも職場閉鎖の威嚇と第二労組設立の流れが加速しており、労働界は政府と 資本が労組瓦解のための『総攻勢』に出たと把握している。

[出処:金属労働者]

ヴァレオマンド、KEC、ユソン、マンドまで
『用役投入-攻撃的職場閉鎖-複数労組設立』シナリオ

自動車産業を中心に表面化している労組無力化のシナリオは、攻撃的職場閉鎖- 労組無力化-複数労組設立の過程を踏む。

該当シナリオによる最初の事例は、2010年に『ヴァレオマンド』でなされた。 この時期は複数労組が施行される前で、事実上『モデル事例』に選ばれる。 2010年2月4日、労組が怠業を始め、会社は同月16日に用役を投入、攻撃的職場 閉鎖を断行した。以後、6月7日にヴァレオマンドは金属労組集団脱退を決め、 企業労組ができた。

サンシンブレーキとKECも直ちに同じ過程を踏んだ。KECは2010年6月30日、用役 投入と攻撃的職場閉鎖がなされ、複数労組施行日の2011年7月1日に企業労組が 設立された。サンシンブレーキも2010年8月23日、ヴァレオマンドとKECに続き、 攻撃的職場閉鎖が断行された。

複数労組施行前の2011年、労組瓦解シナリオの最初のターゲットはユソン企業 だった。会社は労組の順法闘争状況で無理に攻撃的職場閉鎖を断行した。その 過程でSJMと似た用役暴力が起きた。また2011年5月18日、職場閉鎖以後7月14日 に企業労組が設立され、現在は企業労組が過半数労組を占めている。

攻撃的職場閉鎖と第二労組設立マニュアルが続々と成功を収め、SJMとマンドも 同じ方式のシナリオが適用されている。特にSJMとマンドの場合、即日大規模な 用役兵力が移動するなど、組織的な労組瓦解工作の動きが感知された。労働界 では政府と完成車の介入と保護で、組織的な労組瓦解が行われたと推定している。

実際、最初の事例とされるヴァレオマンドの場合、1986年マンド機械慶州工場 として発足した旧マンドも系列会社だ。彼らは現代自動車にスターターと交流 発電機などの生産部品を納品している。サンシンブレーキとユソン企業も各々 ブレーキパッド、エンジン部品を現代車に納品している。

特にユソン企業の場合、現代車総括理事の車両から『ユソン企業(株)-現代車 (株)』の労組破壊シナリオが発見され、現代車と業者間の事前企画により労組 破壊工作が行なわれたことが明らかになった。

文書には『労組破壊』の内容が明示されており、事実上職場閉鎖状況まで企画 されている。また推進方向を「慶州ヴァレオ電装の事例に対する盲信危険警戒」 を明示し、攻撃的職場閉鎖と企業労組設立につながるヴァレオマンドのモデル をユソン企業にも適用したことが明らかになった。

SJMも産業用ベローズのメーカーで、再加工を経て現代車など完成車業者に納品 している。マンドもブレーキ、ステアリング、サスペンションなどを現代車に 納品する。

現場では自動車部品メーカーの職場閉鎖と用役投入などの労使対立が事実上、 完成車の同意がなければ不可能だと誰もが話す。ある労働界の代表者は「部品 メーカーの職場閉鎖と用役投入などは物量需給の問題に直結するので、完成車 が同意しなければできないという構造であることは、完成車社内下請労働組合 ならすでに皆知っている事実」とし「事実上、SJMもマンドも現代自動車を筆頭 とする総資本の攻勢であり、金属労組を破壊するということ」と説明した。

ほぼ同時期、地域自動車部品業者も『労組破壊シナリオ』を加速

職場閉鎖と用役投入などの過程をそのまま、多くの現場でほぼ同じ時期、複数 労組設立が加速している。使用者側の職場閉鎖の威嚇に労組が萎縮する事例も 存在する。

現代車にモーターを納品する旧マンド系列会社のボッシュ電装(旧カムコ)は、 今年2月、第二労組ができた。ボッシュ電装は、残業拒否闘争後の2月15日に 支会長を解雇し、支会長が20日に再審請求をしたが21日にまた解雇した。そして 翌日、ボッシュ電装に第二労組が設立された。支会長と事務長には残業、特別 勤務拒否に関して、1億1千万ウォンの損害賠償を請求した。

労組側ではボッシュ電装もユソンと似た労組破壊の手順が進められたと見てい る。ユソン企業使用者側も企業別労組ができた直後、支会を相手に45億ほどの 損害賠償を請求し、労組弾圧の主張が提起された。

コンチネンタルでは、SJMとマンドに職場閉鎖が断行された日に第二労組ができ た。コンチネンタルも、現代車に電装部品を納品する会社で、旧マンドの系列 会社だ。マンドのような職場閉鎖は行われなかったが、その前から現場では 会社が職場閉鎖と用役投入を断行するという噂が飛んだ。

コンチネンタル支会組合員のA氏は「マンドのように職場閉鎖はされなかったが、 同じ日に第二労組ができ、彼らが主張する内容はマンドの第二労組の主張と似 ている」とし「コンチネンタルも休暇が終れば交渉を中断する可能性が高く、 指導部を飛ばして指導力に空白ができれば現場を揺さぶり、離脱を試みる作業 があるだろう」と展望した。

続いて「マンド職場閉鎖以後、相対的に旧マンド系列会社の組合員は萎縮して いる」とし「ボッシュ電装では職場閉鎖と用役投入の噂が飛んだ後、かなりの 組合員が脱退し、コンチネンタルも似た状況なので、旧マンド事業場を中心に こうした一定の流れが形成されていると把握している」と明らかにした。

やはり旧マンド事業場のK社では、8月2日に会社代表が警察署に施設保護要請を したという。会社が職場閉鎖の可能性を流しており、労組はマンドの職場閉鎖 がここでもあるのではないかと憂慮している。

労組関係者のB氏は「実際、職場閉鎖があると確信はできないが、外では状況が 良くないという」とし「どうであれ、会社は労組脅迫用のカードを持っている だけに、労組も会社の動きを確認しているところ」と説明した。

現在K社の労使は交渉を行っているが、これまで会社が交渉をしてこなかったの で円満な合意は難しいというのが全般的な雰囲気だ。B氏は「円満に交渉が終わ ればいいが、会社も名分のためだけに実務交渉をしており、職場閉鎖の威嚇が 現実になる可能性がある」と明らかにした。

政府、資本、創造コンサルティング、用役業者の協調...『金属労組破壊』本格化

労働界ではマンドとSJM事態の前後の攻撃的職場閉鎖、第二労組設立などの一連 の過程が完成車グループと政府、労務法人と用役業者の協調による脚本と主張 している。特に代表的労組破壊専門業者といわれる『創造コンサルティング』 と政府、現代車との協調はすでに疑惑提議の水準を越えている。

[出処:メディア忠清]

創造コンサルティングはユソン企業、サンシンブレーキ、KEC、ヴァレオマンド などの攻撃的職場閉鎖と第二労組設立など『労組破壊』の過程に介入してきた。 ユソン企業では、現代車総括理事車両からユソン企業(株)-現代車(株)の労組破壊 シナリオが発見され、文書には創造コンサルティングの介入が言及されている。

その上、今回のマンドの職場閉鎖の状況も創造コンサルティングが介入した疑 いが提起されている。金属労組側は「創造コンサルティングがマンド職場閉鎖 の前に用役職員を募集しており、事実上、マンド事態に介入したという証言が ある」と説明した。これに対しマンド会社側の関係者は「明らかにできない」 と確答を避けた。

完成車と部品業者、創造コンサルティングの労組破壊シナリオが作動するたび に、政府も合同攻勢をかけた。李明博大統領はユソン企業の攻撃的職場閉鎖と 公権力投入の断行後、ラジオ演説で「年俸7千万ウォンの勤労者が不法ストライ キをするという残念な出来事があった」とし「一企業のストライキで全産業を 揺るがす試みは、今国民が決して容認しない」と明らかにした。

また李明博大統領はマンドの職場閉鎖当日、国政懸案点検会議で「マンド機械 という会社は年俸が9500万ウォンだというのに職場閉鎖をするという」とし、 「経済が難しい状況で貴族労組がストライキをする国はない。本当に残念だ」 と批判した。

ユソン企業に続いてマンドを『貴族労組』と称し、事実上マンドの攻撃的職場 閉鎖に力を貸した形だ。特に李大統領はマンドの職場閉鎖があった直後、午後 3時に会議でこの事実に言及し、すでにマンドの状況の報告を受けていたという 疑惑も広がった。

そればかりか、現在国会を中心に、SJMに投入された用役業者『コンタクタス』 と青瓦台の関与説が提起された。政府-完成車-労務法人-用役業者につながる 労組破壊シナリオが表面化しているわけだ。

民主労総と金属労組、野党などは7月30日、記者会見で「今回の事態は現代起亜 車などの巨大完成車企業の部品メーカーでいっせいに発生したという点で事前 に謀議した企画弾圧の疑いが濃い」と主張した。金属労組の闘争の意志と民主 労総のストライキの連鎖を断ち切る目的だということだ。

実際に7月、金属労組は二回の史上最大規模の警告ストライキに突入した。8月 には金属労組の3次ストに続き、民主労総ゼネストも続く予定だ。資本と政府次 元では金属労組の核心事業場を中心にストライキの鋭鋒を挫こうとしている。

ある労働界の代表者は「単に1つや2つの事業場の問題ではなく金属核心事業場 の多くが一瞬で破壊され、完成車の労働者も萎縮するほかはない状況」とし 「これは現代自動車を筆頭とする総資本と政府の攻勢であり、金属労組を破壊 するということで、以後の金属労組の運命がかかった闘争」と説明した。

一方、金属労組は5日、緊急中央委を開きマンドとSJM事態に関して「金属労組 の主要事業場への同時用役侵奪は、金属労組の8月ストライキ動力を窒息させる 機会侵奪」と規定した。

これにより金属労組は8日、ソウル都心とSJMで用役侵奪、攻撃的職場閉鎖など 労働弾圧を糾弾する大規模集会を開く方針だ。また8月の『3次全面ストライキ』 を大規模に成功させるため、現場の組織化に万全を期することに決め、3次全面 ストライキの時期は7日の中央委で決める予定だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2012-08-07 15:01:46 / Last modified on 2012-08-07 15:01:54 Copyright: Default

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