統合進歩党、姜基甲圧勝...イ・ソッキ、キム・ジェヨンの除名に弾み

組織的劣勢を逆転し革新非常対策委への支持を確認

統合進歩党指導部選出選挙の結果、党代表で非党権派連合の姜基甲(カン・ギカプ) 候補が当選した。統合進歩党は7月15日未明までオンライン投票、現場投票、 ARSモバイル投票の結果を集計した結果、姜基甲候補が計20861票を得て、 旧党権派の支持を受け16479票を得たカン・ビョンギ候補を4382票という圧倒的な 票差で破った。統合進歩党全体投票率は65.08%だった。

▲12日ARS投票を訴える非党権派連合指導部候補

5人を選ぶ最高委員選挙は進歩新党脱党派である統合連帯のイ・ホンウ候補が 苦杯をなめ、チョン・ホソン、イ・ヘソン、ユ・ソニ、イ・ジョンミ、ミン・ ビョンニョル候補が当選した。今回の投票の結果、非党権派連合が名実共に 新党権派連合勢力になった。統合進歩党は、党代表が2人の部門委員長を最高 委員に指名するため、最高委員会も非党権派連合勢力が掌握することになる。

組織が劣勢だった姜基甲の勝利...イ・ソッキ、キム・ジェヨンの除名に弾みか

イ・ソッキ、キム・ジェヨン議員除名を主導した革新非常対策委の委員長出身 である姜基甲候補の当選で、二人の議員除名処理は近い将来、糸口をつかむも のとみられる。旧党権派側は、指導部選挙でずっと二人の議員除名問題をもう ひとつの覇権主義と規定し、争点としていたが、政派に属さない大多数の一般 党員が革新非常対策委を支持するという結果になり、最終議決の権限を持つ 議員総会も党員の意に従う可能性が高まった。

姜基甲当選者はこの日未明、報道資料で「革新を望む民心と党心は同じである ことを示した」とし「信頼される進歩政党を建設するための革新再創党の作業 を急ぐ」と明らかにした。

姜基甲当選者は続いて「堂々たる野党圏連帯の一軸として、2012年を政権交替 の年にするために渾身の力を振り絞る」と明らかにした。民主党は、事実上、 野党圏連帯の前提条件として二人の議員の統合進歩党の除名を要求している。

▲チャムセサン資料写真

今回の党代表選挙で姜基甲候補は選挙の序盤から組織の勢いで劣るという評価 を受けてきた。カン・ビョンギ候補が釜山蔚山慶尚南道の支持とともに旧党権派 の全組織的な支持を受けていたためだ。

さらに革新非常対策委が直接契約した新投票システムの異常で選挙が中断し、 再投票になって、期待を集めた政派に属さない浮動層の有権者の多くが投票に 参加しないだろうとという展望もあった。

非党権派連合の内部でも、オンライン投票では僅差で敗けるという観測が支配 的だったが、ARSモバイル投票では認知度と反旧党権派の情緒で状況逆転が可能 と期待していた。だが選挙中盤以後、オンライン投票が期待以上に上がり、 最終投票率は65％以上になり、勝利に対する期待もあった。

実際に蓋を開けると、姜基甲候補はオンライン投票でも各地域で優勢だったと いう。非党権派連合が期待していたARSの結果も3707票(75.27%)で、1100票 (22.34%)を得たカン・ビョンギ候補に2607票先んじた。

▲6月26日、全国運営委で投票システムの異常で投票中断に謝罪する姜基甲当選者

今回の選挙で関心を集めたソウル市党委員長選挙の結果も非党権派連合の圧倒的 勝利を見せた。3巴戦だったソウル市党委員長選挙は非党権派連合のホン・ヨンピョ 候補が3066票で、1444票を得票したキム・スンギョ候補、720票を得票した チャ・ヨンミン候補を圧倒的な票差で勝った。

反面、旧党権派勢力の牙城だった京畿道党選挙は、旧党権派候補のアン・ドン ソプ候補が3805票を得て、3166票を得票したソン・ジェヨン候補を639票差で 破り、当選した。当初、京畿道党は旧党権派の組織の勢がとても強く、選挙の 後半、非党権派のソン・ジェヨン候補の党員名簿流出の議論などで旧党権派の 圧倒的な勝利が予想されていた所だ。

統合進歩党同時党職選挙は7月9日〜12日オンライン投票、13日現場投票、14日 には非投票者を対象としてARSモバイル投票を実施した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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