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統合進歩党の出帆式『国旗への敬礼』で議論続く

「従北攻撃をおそれ国旗に敬礼した」

キム・ヨンウク記者 2011.12.21 18:06

▲12月4日、国民参与党最後の公式イベントである臨時全国党員大会で国旗に敬礼をしている。[出処:国民参与党]

民主労働党と国民参与党、統合連帯が合併した統合進歩党内で、国民儀礼と民衆 儀礼の論議がおきている。12月11日の統合進歩党出帆式の前、旧国民参与党側 から、出帆式の式次に国民儀礼を入れることを強く主張し、議論が始まった。 当時、統合進歩党代表団でも論議があったが、代表団は異例の手続きを調整 し、国旗に敬礼をしてから『あなたのための行進曲』を歌った。国民儀礼と 民衆儀礼の手続きを適当に混ぜあわせたわけだ。

参与党側が国民儀礼を強く主張したのは、大衆的な進歩政党として新らしく出 ることにしたのに、保守勢力によるむだな議論に巻き込まれる必要はないとい うことだ。

統合進歩党のある関係者は「進歩政党に対し、保守右翼が従北と言いがかりを つけてきたので、そうした攻撃を憂慮して国旗に敬礼をした」とし「国民儀礼 に関する内部の議論は観念的な話で、現実的にも、党の強化にも役立たない」 と明らかにした。この関係者は「1月15日の創党大会など公式イベントでの儀礼 手続きをどうするかはまだ決まっていない」とし「その時、その時で、賢明に 対処する」と明らかにした。

この関係者の言葉通り、朝鮮日報は21日付の新聞で「創党大会の時に愛国歌を 歌わない統合進歩党」という記事を掲載し、議論を起こした。

だが統合進歩党の別の関係者は「国民儀礼の問題は今後党内で問題になり続け るだろう」と見た。

党代表団は、党外部の現実的な攻撃と不要な議論を防ぐため、国旗への敬礼を することにしたが、参与党指向の党員と既存の進歩政党指向の党員は、党掲示板 などで論争を展開した。

ある参与党側の党員は、論争が起きると党掲示板で進歩儀礼を作ろうと言って、 国旗への敬礼-殉国烈士と労働解放烈士のための黙想-国歌斉唱-あなたのための 行進曲斉唱の順で儀礼を進めようと提案したが、既存の進歩勢力は冷笑的な 反応を示した。

民主労働党、2007年に国旗に対する敬礼の廃止を要求

国民儀礼論争は、国民参与党と既存の正統進歩政党の文化と情緒的な差という よりも、大衆的な目の高さに合わせるために、進歩的な抵抗行為を捨てて順応 するのかという問いかけが含まれており、進歩政党の路線の違いを示している。

進歩政党が国民儀礼をしない理由は、国旗への敬礼が日帝と朴正煕独裁政権の 残滓で、思想と良心・宗教の自由と表現の自由を侵害するという理由ためだ。 すでに進歩的労働社会団体の活動家は、統合進歩党が国旗への敬礼をしたこと をめぐり、統合進歩党が進歩政党らしくないという批判の声もあげている。

国旗に対する敬礼と共に行う国旗に対する誓いは、朴正煕の維新体制と共に、 全国民の日常に食い込み、国民を馴致し、独裁者と国家を同一視させ、独裁者 への屈従を強要する役割も果たした。

国旗への誓いは、1968年に忠清南道教育庁が初めて作って施行し、朴正煕維新 政権が誕生した1972年から、絶対的な忠誠を誓う全体主義的な内容に変わり、 全国に拡大したという。

2007年、100団体ほどの人権市民社会団体が、国旗法と国旗法施行令を改正して 国旗に対する誓いと敬礼の条項を削除することを要求し、国旗への敬礼と誓い の廃止を要求する記者会見を行っている。当時、民主労働党もこの記者会見に 同席した。

彼らはこの日の記者会見で、「朴正煕維新体制と共に全国民の日常で食い込ん だ誓いは、国家への屈従を強要する要求だった」とし「国家の命令により良心 を画一化し、愛国を強要する教育は、愛国心を高めるどころか、むしろ青少年の 人権と自由を抑圧し、国家の犯罪を正当化するという歴史的な事実を忘れては ならない」と明らかにした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-12-21 23:43:30 / Last modified on 2011-12-21 23:43:41 Copyright: Default

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