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『海軍基地建設阻止』宗教界の動きが拡散

カトリック、10月10日に『カトリック連帯』を発足...組織的な活動を予告

済州=チョン・ジェウン、ユン・ジヨン記者 2011.09.30 11:55

済州海軍基地を阻止するための宗教界の動きが広がっている。

カトリック済州教区平和の島特別委員会と、ソウル大教区、光州大教区、大邱 大教区正義平和委員会は、9月2日に各教区の正義平和委員会をはじめ神父と 修道会、カトリック社会運動団体に『(仮称)済州平和の島実現のためのカトリック 連帯(カトリック連帯)』の結成を提案した。

カトリックはすでに海軍基地白紙化活動に全面的に動いている状況だ。主教会 の議長で済州教区長のカン・ウイル主教は、何度か江汀村で生命平和ミサを執 典し、スピーチと文等で済州海軍基地建設の不当性を伝えている。

また、光州大教区長のキム・ヒジュン大主教とオク・ヒョンジン主教も江汀村 を訪問し、生命平和ミサを奉献、済州の平和のための声明を発表した。他の 司祭や修道者、一般信者も持続的に江汀村を訪問して祈り、連帯を示してきた。

そのためカトリックは、今後、カトリック連帯を通じたさらに組織的な活動を 展開する計画だ。彼らは10月10日、江汀村で『カトリック連帯』の開始を知ら せる発足総会を開き、生命平和三沢住民と連帯するキャンドル文化祭、連帯の 夜などのイベントを行う。またこの日のミサでは、数千人の聖職者と修道者の 署名を集めた宣言書も発表される。

ソウル大教区正義平和委員会のパク・ドンホ委員長と済州教区平和の島特別委 員会のコ・ビョンス委員長は、カトリック連帯提案書で「クロムビ岩を破壊し 海にセメントを注ぐ工事が強行されており、この工事を阻止する力が必要だ」 とし「済州海軍基地建設を白紙化させ、平和な解決を導けるよう韓国天主教会 の連帯の会を提案する」と明らかにした。

仏教界も海軍基地建設阻止に力を貸している。曹渓宗中央宗教団体の重要人物 は最近の江汀住民の大量拘束事態を批判しており、江汀の仏教者は23日、江汀 村のコサマート交差点に集まって『生命平和起源法会』を開催した。この席に は江汀村の仏者をはじめ、プッタクルロプ会員、西帰浦浄土居士林のオ・サン イン会長などが参加した。

彼らは『生命平和のための発願文』で「海軍は住民を脅迫して仲違いさせなが ら工事を強行し、住民の反対が強まると住民と活動家を無理に逮捕、連行、拘 束した」とし、全国仏教界の関心と連帯を要求した。以後、江汀の仏者たちは 定期的に『生命平和起源法会』を奉行していくことを決意した。

韓国キリスト教長老会も5日、祈祷会を開いて、済州、江汀村海軍基地建設阻止 に動いた。韓国キリスト教長老会総会の役員団と信徒約150人が江汀村中徳三叉 路で平和祈祷会を開き、工事現場正門までデモ行進をした。

この席で長老会は、『平和、民主主義常識を破る済州江汀村の海軍基地建設は 中断すべき』という声明書を発表し、△政府は済州軍事基地建設を即刻中断す ること、△国会は済州軍事基地決定の過程の誤りを正すように即刻国政調査に 動くこと、△海軍と警察は警察兵力を即刻撤収させ、4.3の恐怖を助長する本土 の警官を即刻送りかえすことを要求した。

済州平和の島実現のためのカトリック連帯(仮称)提案書全文

全国の司祭たちと修道者たちに平和のごあいさつをします。

済州特別自治道西帰浦市の最南端に行くと、ユネスコが公式に指定した生物圏 保存地域の『江汀村』があります。1Km以上、浜辺に沿って威風堂々とその場を 占めている全国唯一の一枚岩の溶岩『クロムビ』、数百年の村の人々の健康を 守り、大小の慰労を与えた岩の間から湧く水『ハルマンムル』、天然記念物 442号ソフトコーラルの群落と絶滅危機種赤イワガニ、アユが住む西帰浦市民の 飲料水源である江汀川、済州の象徴になったオルレ道の中でも一番美しいとい われる『チェジュオルレ7コース』など、江汀村を誇る住民の自負心は空に結び つきました。オルレギル7コースを歩いて江汀の浜辺に出て、中徳クロムビ岩に のぼって海をながめれば、なぜここが済州最高の『一江汀』と呼ばれたのか、 すぐに分かる所でした。そんなクロムビの浜、江汀村の平和が破壊されていま す。昨日と今日、掘削機とショベルカーでクロムビ岩を途方もない速度で壊し ています。

よく知られているように、この4年間、済州教区をはじめ済州道民は、済州海軍 基地建設を防ぐためにつらい毎日を送ってきました。すでに済州海軍基地建設 推進が済州道民と江汀村住民らの意思を無視したまま、非民主的かつ違法に進 められてきたことはよく知られた事実です。済州の人々はすでに極悪非道な公 権力という国家暴力により、3万人余りの道民が命を失った4・3事件という歴史 の痛みを大事にしまって生きてきました。50余年が過ぎた今も、その傷は済州 道民の胸の中にそのまま残っています。こうした済州にまた戦争と暴力の象徴 である軍事基地が建設されることを済州道民は受け入れません。しかも9月2日、 本土の警察数百人が投入され、38人を連行して暴力と強制で海軍基地建設予定 地に公権力を行使したことは済州道民に4・3の悪夢をまた思い出させるに充分 でした。

しかも今回わかった済州海軍基地建設に関する二重協約書の波紋は、済州海軍 基地建設が当初から多くの問題をかかえていたことを証明する事実です。海軍 基地建設協約を結んだ当時、済州島は国防部とは海軍基地建設協約書を、国土 海洋部とは観光美港建設協約書を締結し、済州道民と国民を欺きました。済州 道民には観光美港を建設すると言いながら、事実上軍事基地を建設するという 胸算用が隠されていました。また、7千年前の青銅器の遺物が海軍基地建設予定 地から大量に発掘され、工事を即刻中断して全面的な文化財調査を実施すべき であるにもかかわらず、国会予算小委が現場調査を実施した翌日クロムビ岩を 壊すという傍若無人の工事を強行しています。

韓国カトリックはこれまで済州海軍基地白紙化のために多くの祈祷と連帯を送っ てきました。主教会の議長で済州教区長のカン・ウイル主教様はすでに何度も クロムビの浜辺で直接生命平和ミサを執典され、済州海軍基地建設の不当さを 伝えるために多くの努力をしてきました。済州海軍基地建設反対が教会の義務 であり、キリストの福音を実践することだと知らせてきました。以後光州大教 区長のキム・ヒジュン大主教様とオク・ヒョンジン補佐主教様、全州教区長イ・ ビョンホ主教様、主教会の正義平和委員長である水原教区長イ・ヨンフン主教 が連続して江汀村を訪問し、生命平和ミサを奉献して済州の平和のための声明 を発表しました。多くの司祭、修道者、一般信者が江汀村を絶えず訪問して 祈祷と誠意を送っています。

また、江汀村住民会をはじめ済州道内のほとんどの市民社会団体が参加する 『済州海軍基地反対汎道民対策委員会』、済州の外の全国の団体が集まった 『済州海軍基地建設阻止のための全国対策委員会』等が市民社会の世論を集め、 政府と国会など、政界を圧迫する活動を行ってきました。ソウルで開かれた非 常時局会議には200人の社会元老が集まり、切々と訴えました。大部分の江汀村 住民と常駐団体は、法院から工事阻止行為をするたびに200万ウォンの強制執行 金を賦課されています。すでに数十人が刑事処罰を受け、7人が拘束され、監獄 にいます。120人ほどが警察の調査を受け、これまでに住民と活動家に賦課され た罰金だけでも7千万ウォンを越えました。クロムビ岩を破壊して海にセメント を流す工事が強行される時、この工事を阻止する力が必要です。

繰り返し切なる要請を差し上げます。済州海軍基地建設を白紙化させ、平和な 解決を導けるように韓国天主教会の連帯の集まりを提案します。海軍参謀総長 が全国の主教に書簡を送り、済州海軍基地建設の正当性を主張したそうです。 彼らも悪化する世論を変えるためのあらゆる方法を動員しています。このよう な状況で、緊急に済州教区平和の島特別委員会とソウル大教区・光州大教区・ 大邱大教区正義平和委員会がまず意見を交わしました。この議論を基礎として 各教区の正義平和委員会をはじめ神父と修道会、カトリック社会運動団体に 「(仮称)済州平和の島実現のためのカトリック連帯」の結成を提案します。 そのために10月10日(月)済州西帰浦市江汀村で大規模な生命平和ミサを奉献し 『カトリック連帯』の開始を宣布しようと思います。大いなる関心と連帯を お願いします。

(仮称)済州平和の島実現のためのカトリック連帯発足の日イベント

2011年10月10日(月)

済州西帰浦市江汀村儀礼会館・平和祈祷所

午後5時 済州平和の島実現のためのカトリック連帯発足総会
午後7時 済州海軍基地白紙化とカトリック連帯発足生命平和ミサ
午後8時 江汀村住民と共にする連帯のキャンドル文化祭
午後9時 済州海軍基地白紙化のための連帯の夜

  • 済州平和の島実現のためのカトリック連帯は、参加団体の分担金と実務分担 を基礎に運営しようと思います。今後の活動計画を含む具体的な内容を10月 10日(月)午後5時、江汀村儀礼会館で開かれるカトリック連帯発足総会で共に 議論して決めたいと思います。臨時にムン・ジョンヒョン神父様の名の口座 を借りて使います。農協352 0294 8494 13ムン・ジョンヒョン
  • すべての神父と修道士にこの提案書信が伝え、共有できる方々に伝え、 賛同を訴えて下されば感謝します。

2011年9月21日

ソウル大教区正義平和委員会委員長 パク・ドンホ神父
光州大教区正義平和委員会委員長 キム・ジェハク神父
大邱大教区正義平和委員会委員長 キム・ヨンホ神父
済州教区平和の島特別委員会委員長 コ・ビョンス神父

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-10-01 11:37:25 / Last modified on 2011-10-01 11:37:27 Copyright: Default

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