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日本を取材したKBS撮影監督が放射線被曝

染色体異常...「10km統制していた時、80km地点にいたのに被曝した」

キム・ドヨン記者 2011.05.04 09:07

日本で大地震と福島原発爆発を取材したKBSの撮影監督パク某氏が放射線に被曝 した。今回の福島原発爆発事故で被曝した韓国人はパク氏が初めてだ。

全国言論労働組合KBS本部(本部長オム・ギョンチョル)は5月3日に緊急声明を出 し、映像製作局のパク某撮影監督が放射線検査の結果、日本の原発爆発による 放射線で被曝したと発表した。パク氏は国家放射線非常診療センター(以下セン ター)で実施した不安定型染色体分析法検査で0.148グレイ(Gy)の放射線に露出 したことが明らかになった。

不安定型染色体分析法は、被曝患者が全身被曝したと仮定し、生物学的な被曝 線量を評価する方法で、パク氏の全身線量0.148Gyは、通常の血液検査は正常だ が染色体異常が見られる段階の数値だ。センターはパク氏に対して最近数か月 以内に少量の放射線に被曝したことが疑われるという所見を明らかにした。 5Gyを越えるとほとんど2週間で死亡するという。

パク氏は日本大地震惨事の翌日の3月12日、KBS報道本部の取材陣約30人とコン テンツ本部所属のPDとカメラ監督約10人と共に現地に急派された。彼は、福島 原発1号機の外壁が崩壊した3月12日から15日まで、原発から40km以上離れてい る仙台と名取地域に滞在して撮影した。

KBS本部は安全対策に対するKBS使用者側の問題認識の欠如が、こうした問題を 発生させたと見ている。彼らは「憂慮が結局現実になった。当時、地震の救助 活動をした119救助隊員は、被曝検査で何の問題もなかったが、KBS取材陣だけ にこんな結果が出てきた。国内初の汚名を被ることになった形」とし、「パク 某組合員への今後の支援対策と、今後、危険地域の取材に関する根本的な対策 を使用者側に要求する」と主張した。

続いて「当時急派された製作スタッフの一部は放射線被曝検査をきちんと受け られなかった」とし「使用者側は今からでも即刻放射線被曝現況を把握し直し て、全面的に再検査と対策を講じろ」と指摘した。

急派当時、KBS内部では安全が憂慮される状況にもかかわらず、事前の安全教育 の実施、危険地域の取材マニュアル配布、基本安全装備の支給などが全くなかっ たと憂慮が提起されていた。

これに関してパク氏は3日、自身のツイッターに「現地では、日本政府が定めた 危険地域の内側には絶対に入らなかった」、「半径10Kmで統制していた時、 80km地点にいたのに被曝した」と伝えた。

続いてパク氏は「さまざまな検査結果の被爆推定値はとても低い水準だ。ただ、 この精密調査そのものが不要だ、安全だと声帯が破れるほど叫んだ検査室の医 者の顔を思い出す」とし「私は運良く精密検査も受けられたが、この恩恵を受 けられない多くの人々は、知らずにそのまま(やり過ごされる)」と話した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-05-05 00:03:27 / Last modified on 2011-05-05 00:03:28 Copyright: Default

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