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合調団「天安艦、魚雷腐食の程度『目』で観察した」

引き揚げ魚雷の設計図面は、違うものを提示...「担当者のミス」と釈明

ホン・ソンマン記者 2010.06.29 16:59

天安艦民軍合同調査団が5月20日の天安艦事件調査結果発表の時に提示した魚雷 推進体の実物大の設計図は、該当魚雷の設計図ではなかったことが明らかになっ た。また、魚雷推進体と天安艦船体の腐食の程度も肉眼で分析したと話した。

合調団は、国防部で開いた記者協会など3つの言論団体を対象とする説明会で、 5月20日の記者会見で提示した7m大の魚雷設計図は、天安艦を撃沈させたと主張 したCHT-02D魚雷ではなく、北朝鮮の重魚雷のPT-97W魚雷の設計図だったと釈明 した。合調団関係者は、「CHT-02DとPT-97Wの基本構造が同じで、実務者がミス をした」と話した。

また、合調団は魚雷推進体に書かれた『1番』のインクを分析した結果、『ソル ベント・ブルー5』の成分を使った青い油性フェルトペンと確認されたと明らか にした。合調団は「ソルベント系列は一般的にインクに使われる成分」とし 「北朝鮮で使われるインク試料を確保するために最善を尽くしているが、輸入 して使われることもあり、北朝鮮製という結論は難しいかもしれない」と明ら かにした。

魚雷が爆発してもインクが焼けずに残った理由には、「魚雷推進体にあった潤 滑油も焼けておらず、プロペラのペイントも残っていた」とし「魚雷推進体が 高い温度で加熱されたのなら潤滑油がまず焼けただろう」と説明した。

一方、魚雷推進体と天安艦船体の腐食の程度が似ているという結論は、肉眼で 観測したものと明らかにした。魚雷推進体と天安艦船体の腐食の程度が同じだ ということは、付着物の成分分析と共に、引き上げた魚雷の部品が天安艦を沈 没させた魚雷であることを立証する重要な証拠として提示された。

合調団は「魚雷推進体の腐食状態は部位別に腐食の違いが激しく、腐食期間の 判断が制限される」とし「金属材質の専門家が目で識別した結果、魚雷の推進 動力装置の軸と、天安艦船体の鉄の部分の腐食程度が1〜2か月経過して似てい ると判断した」と明らかにした。

また、曲がったプロペラについても「座礁で損傷したとすれば、前に損傷しな ければならないが、後方に損傷が出たことが確認された」とし、スウェーデン 調査団の助言により、急停止すればプロペラが曲がることがあるという事実を 知ったと明らかにした。「実際に変速機横のギアボックスが後方に押されて、 プロペラが急停止する可能性があると確認された」と説明した。

合調団は、結晶質酸化アルミが検出されなかったと発表したが、一歩遅れてこ れを翻意したことに関しても立場を明らかにした。合調団は「結晶質酸化アル ミがあるかどうかを確認するために、既存の分析資料を詳しく調べたところ、 極微量の結晶質があることを確認したが、含有量がほとんど0%に近く、物理的 に意味がない」と明らかにした。合調団は「立場を翻意したことはなく、すべ ての化学反応がそれほどまで調査結果発表の当時は非結晶質酸化アルミが100% に近いという意味だった」と釈明した。

米国バージニア大物理学科のイ・スンホン教授が合調団の調査結果に疑問を提 起する実験の内容には「実験方式が違う」とし「水中爆発は3千度以上、20万気 圧の条件だが、イ教授はアルミニウム粉末を試験管に入れた状態で1100度に加 熱したもので、当然結晶質と非結晶質アルミが同時に現れるほかはない」と明 らかにした。火薬の爆発過程とは物理化学的に大きく違うということだ。

合調団は、天安艦総合報告書を今月末までに作成し、来月末にパンフレットで 発刊する予定だと明らかにした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-06-30 03:48:22 / Last modified on 2010-06-30 03:48:23 Copyright: Default

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