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アルミ箔ときれいな網、本当に魚雷か?

パク・ソノン研究員、魚雷の真偽を本格提起...機雷爆発の可能性の写真も公開

キム・ヨンウク記者 2010.06.20 21:11

天安艦沈没の原因を北朝鮮と結論した決定的証拠である魚雷推進体を巡り、 真偽についての疑問が提起された。

2006年から2008年まで青瓦台秘書室統一外交安保戦略秘書官を歴任したブルッ キングス研究所のパク・ソノン研究員は6月20日、ハンギョレ フックに寄稿し た文で天安艦の『青い1番』の文字が書かれた魚雷推進体が爆心から引き揚た本 物なのかという疑問を強く提起した。また天安艦のプロペラに巻きついた網の 切端などの写真を提示して、機雷爆発の可能性も信憑性が高いと述べた。

▲最初魚雷推進体を引き揚げたばかりの時は「1番」の文字があった付近にアルミ箔が推進体を覆っていた。パク・ソノン研究員は魚雷推進体を覆っていたアルミ箔の存在にも強く疑問を提起した。実際に推進体を引きあげた写真には『1番』という文字が記されている部分がアルミ箔で覆われていたが合同調査団発表からはアルミ箔は消え説明もなかった。アルミ箔の正体が疑問だ。

砂地から箸とスプーンも拾い出す漁網に推進体だけ、浮遊物もなくきれいだった

パク・ソノン研究員が提起する魚雷推進体の真偽は三つの疑問に圧縮される。

彼はまず「海底から箸とスプーンも掬うはえなわ漁船は本当に網を入れたのか?」 という質問をした。彼は「延坪島海域で30分間引いた網にしてはあまりにもき れいだ」とし「魚雷推進体2つを跡形もなく持ち出して、後の砂地からの浮遊物 などは一つもなくすっきりしている」と強調した。

彼はまた5月15日の朝8時にはえ縄漁船が出港して、8時30分に最初に網を入れて 30分目の9時に爆発原点の少し上から魚雷推進体を引き揚たことに疑問を提起し た。海に入れたはえ縄漁船の長くしっかりした緑の網に特殊な触感装置を付け たわけでもないのに、なぜたった30分で何かがかかったことを知ることができ るのかという疑問だ。続いて魚雷推進体をひき上げた後の軍の態度にも納得で きないという指摘も付け加えた。彼は「一回で二つの推進体の鉄の塊りを取り 出して、とても収穫が大きいので興奮して、再度の投網も省略してヘリコプター にのせ、第二艦隊司令部に持っていった」とし「本当に不思議だ。普通の人な らばその地点を完全に底の砂地まで吸い上げただろう。一切れでも多く捜し出 せば良いのではないか? そしてこれは本当に基本中の基本ではないか?」と提起 した。

▲決定的証拠の魚雷推進体を引き揚げた当時の写真。朴研究員は底面の海底にいれた網が浮遊物一つなくきれいなのかと疑惑を提起した。

魚雷推進体を覆っていたアルミ箔はどこに?

朴研究員は、魚雷推進体を覆っていたアルミ箔の存在にも強く疑問を提起した。 実際に推進体をひきあげた時の写真には『1番』という文字が記されている部分 がアルミ箔で覆われていたが、合同調査団の発表ではアルミ箔は消え、説明も なかった。アルミ箔の正体が非常に疑問だということだ。

パク・ソノン研究員は「決定的証拠である魚雷推進体を11時20分、第二艦隊司 令部が初めて現場鑑識をした時、『青い1番』を発見したという。これも不思議 だ」とし「最初、鑑識ははえ縄漁船で行われ、証拠識別のために網を破ってと り出す段階からアルミ箔のようなのがついている」と指摘した。彼は「このア ルミで覆われた部分の内側に『1番』が書かれていたから覆ったのではないかと いう疑問を感じる」とし「アルミ箔がある網を破る時は、いくら遅くてもヘリ コプターに移動する前の9時30分頃ではないだろうか? その時すでにホイルで覆 われている。まったく理解できない」と疑問を提起した。続いて彼は「その部 分の真下に『1番』と書かれていたのではないと主張するなら、このアルミ箔の カバーの正体はさらにおかしい」とし「実際に5月20日、証拠が公開された時は このアルミ箔がない。明確に北朝鮮製の軍用アルミ箔で重要な証拠の一部なの だから、どこかに捨ててはいないだろう。北朝鮮がアルミ箔を厨房以外に軍部 隊で鉄製の武器の覆いとして使うことはよくあり、50日間とても流速が早いと ころに50日以上あってもしっかり付いていたことを、あれほど多くの脱北者の 誰かを責め立てるなどで国防部が疑惑を解消してくれれば、さまざまな面で本 当に有難い」と皮肉った。

パク・ソノン研究員は「『1番』という数字を覆っていたアルミ箔と、とてもき れいな網を見れば、魚雷推進体が果たして爆心からすくいあげた物なのか、深 刻な疑問を提起せざるをえない」とし「これがいかに爆発性が大きく、無謀な 質問かはよくわかるが、はえ縄漁船が魚雷推進体2点を回収した後、全く後続の 捜索作業をしなかったということも、この疑問をさらに強める」と結論を出し た。彼は「引続き大小の証拠物を数十点以上さらに収集したいのが本能ではな いだろうか? ところがまるで持って行ったものを、また持ち帰ったのではない かということを本当申し訳ないが尋ねるほかはない。でなければ違うと説明す ることを望む」と強く疑惑を提起した。

彼は「魚雷爆発を立証するいかなる証拠もない」と結論し、魚雷爆発を立証で きないというさまざまな々な状況をまた整理した。調べるほどに魚雷襲撃説に はさまざまな決定的な誤りがあるというのは確実だということだ。

TOD動画はむしろ魚雷襲撃ではないようだという心証を強めだけで、魚雷と艦体 の付着物から科学的にアルミの成分が検出されなかったということは、爆薬で はないという意味だと説明した。彼は「『1番』は変色もしていなかった。合調 団と国防部が『1番』に過度に意味を付与していることが、むしろ爆発がなかっ たという点を強調するだけ」とし「ガスタービン船底や艦尾全員の溺死と艦首 全員の軽傷は、さらに魚雷による近接爆沈説に疑問を投げる。弾薬配置の写真、 蛍光灯、見張兵の負傷程度、間接的に接触した生存者の『あまりにも平穏な感 じの沈没瞬間の証言』などもそうだ」と提起した。朴研究員は「まとめると、 魚雷襲撃説について、政府はもっと責任ある体系的な立場と論理を補強して、 証拠を確実に出さなければならない。そうでなければ魚雷推進体そのものへの 疑惑に発展する」と警告した。

急旋回時、海底の網を海水の回転力で押し上げる可能性を提起

こうした結論と主張の中で彼は機雷爆発の可能性について信憑性の高い写真の 一枚を提示した。彼は「2010年5月19日、平沢2艦隊司令部内に装いされた天安 艦の船底部分の写真だ」とし「天安艦のエンジンとスクリューをつなぐシャフ トに網とロープが巻きついている。写真を拡大すると筒ではないがシャフトの 上まで3点以上の金属性漁具が巻き込まれているのが見える」と説明した。朴研 究員は「この写真の提供者によれば、写真下段の青い筒の中にはそれまで捨て ることも出来ない網がぎっしり入っていたという」とし「言い換えれば、この 写真にある網とロープも何回も打って残っていたものと見れば良い」と述べた。

彼はこの写真を根拠に「天安艦が水深が浅い所で急いでUターンをしたとすれ ば、船体は喫水が3メートルより深くなり、急旋回時にプロペラに加えられた動 力によって海底に設置されている網を海水の回転力で押し上げかねない。そし てそれは、キム・テヨン長官が言及した機雷を触発させることができるだろう」 と主張した。

▲2010年5月19日平沢2艦隊司令部内の天安艦船底部分。天安艦エンジンとスクリューをつなぐシャフトに網とロープが巻きついている。パク・ソノン研究員は「この写真の提供者によれば写真下段の青い筒の中にはそれまで捨てられなかった網がぎっしり入っていたという。言い換えればこの写真にある網とロープは何回も打って残されたものと見れば良い」と説明した。

キム・テヨン国防部長官は4月22日にMBCラジオ〈ニュースの広場〉とのインタ ビューで、「天安艦が移動した西方海岸には1977-1978年頃に北朝鮮がペクリョ ン島に上陸することを想定し、延坪島で当時米軍が使っていた爆雷を設置した。 (中略)ところがその後で落雷などで自動的に爆発したこともあり、作戦の効率 にも問題があると判断し、1985年にコントロールボックスを除去して導線を全 て切断し、爆発しないように措置した。しかしその後に問題がまたちょっと… 軍に問題があり、合同参謀議長だった2008年にまた探索して発見された10発は 完全に除去し、あとはとても確認(水深による機雷の種類が)できない状態で作 戦を終えた」と述べていた。

パク・ソノン研究員は「たとえ機雷触発の可能性を示す写真があっても、魚雷 による襲撃説を変更するような証拠はまだ確保されていない」とし「もちろん 機雷説を主張するなら、爆心付近で関連の破片を探さなければならない。だが、 合調団はそのためにとても努力した。言い換えれば、魚雷襲撃説を代える程で はないが、排除される程に根拠がない主張ではない」と説明した。

国連安保理理事国はNGO書信を読む時間がそんなにあるか?

朴研究員は先週会った米国官吏の話を借りて、天安艦をめぐる韓米政治地形を 説明した。朴研究員は、「米国の官吏が韓国軍がスピーカーでの対北朝鮮宣伝 はしないほうが良いという意思を伝えたとすれば、李明博政権の対米依存は今 や一つ一つ面倒を見なければならないベビーシッティングの水準に転落した」 とし「魚雷一辺倒にした李明博政権がダメージを受けないように支援しなけれ ばならないという、何かの義務感の発露なら、重ね重ね問題になる」と警告し た。また「そのために戦時作戦統制権転換を2012年4月ではなく2014-2016年の 間に延せと言う李明博青瓦台の『政治的要求』を無視できないという決定をオ バマ大統領がしたのなら、明らかに世紀のミステリーとして受け入れなければ ならないと心配になる」と再度疑問を提起した。

彼は「すでに李明博政権は災難に近い外交での惨敗を経験している」とし「自 らを守ることもできない安保、説明できない誤りで綴られた報告だと知った他 国が、果たしてどれほど快く私たちの味方をしてくれるだろうか? 地方選挙を 一週間少し残した時点で『突撃、前へ』を演出した5月24日の戦争記念館での大 統領演説は、ブラックコメディーそのものだった」と皮肉った。彼はまた「批 判的知識人や参与連帯に腹いせするとは全くひどい」とし「国連安保理理事国 がどうしてそんなにヒマでNGOの書信を読むだろうか? 読んだとしても、そんな もので政府の立場を決めたりはしない。要するに李明博政権の恥ずかしい外交 の惨敗は、政府自ら責任を取るべき」と厳しく忠告した。

彼は最後に「検察はもうこれ以上、キム・テヨン長官とイ・サンイ合同参謀議 長の名誉毀損告訴を先送りせずに処理しろ」とし「そうしなければすべてが明 らかにならない。被告訴人は告訴人の名誉を傷つけた公安犯人で、告訴人は軍 刑法を適用すべきではないかまでを一度に決定する法廷がつまり正義だ思う」 と要求した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-06-22 17:12:44 / Last modified on 2010-06-22 17:12:48 Copyright: Default

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