本文の先頭へ
LNJ Logo 韓国:民主労働党、進歩新党...荒波の中に
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1275587158713St...
Status: published
View


民主労働党、進歩新党...荒波の中に

民主労働党、7月党代表選挙が分岐点
進歩新党、党存廃危機...7月全国委員会で収拾方案作りへ

ホン・ソンマン記者 2010.06.03 07:56

  1. 2地方選挙の結果、民主労働党と進歩新党などの進歩陣営が荒波に包まれそうだ。

民主労働党は反MB連合がそれなりの威力を見せたものの、実際にはほとんど得 たものはない。選挙の評価でも内部論議がおきると見られて、7月に予定された 党代表選挙が党の進路を決める分岐点になると展望される。

進歩新党もまた状況はあまり違わない。どたばた式の選挙運動で党員内部に反 発が広がっており、内部の立場の差が大きく縫合は容易ではなさそうだ。民主 労働党と盆唐以後、進歩新党は党の存廃問題も議論されるなど最大の危機を迎 えている。

民主労働党『反MB連合』で何を得たか

▲6.2地方選挙当選者現況版[出処:民主労働党]

民主労働党は今回の地方選挙で地方自治体長3席と広域議員15、基礎議員51席 (5時現在)を得た。2006年の地方選挙では広域議員12人、基礎議員が49人を得た ので、形式的な成績表だけを見ると良いとも言える。特に慶南地域では独自の 院内交渉団体になる快挙を達成した。

しかし、反MB連合での民主労働党の存在感は薄れている。特に首都圏では、な くなったとまで言える。広域団体長選挙はやむをえないとしても、選挙の政党 得票率は全く別の意味を持つ。党のアイデンティティを確認させるものだ。

しかしソウルの政党支持率はハンナラ党41%、民主党41%民主労働党3.8%、進歩 新党3.8%で、京畿道の政党支持率はハンナラ党41.5%、民主党37.5%、民主労働 党4.6%、進歩新党2.3%だった。政党得票率でさえ、民主党に票が流れる現象が 目立った。民主党が選挙戦世論調査で20%内外だった点を考えれば、爆発的な 支持率上昇だと見ることもできる。

だが8%内外を維持した民主労働党は、ソウル、京畿の政党得票率が各々3.8%と 4.6%に過ぎず、ソウルと京畿の広域議員は全滅し、基礎議員もぱっとしない成 績だった。仁川だけがやっと5.6%で比例代表1議席を配分された。特にソウルは 魯会燦(ノ・フェチャン)候補が最後まで完走した進歩新党の政党得票率とほと んど同じだった。このため民主労働党は笑ってはいられない状況に置かれるよ うになった。

ウ・ウィヨン民主労働党スポークスマンは「中央政治の風を100%受けた首都圏 地域は両強の構図の要求がとても強く、戦略的投票が行われ、進歩政党の墓と 呼ばれた」と評した。

このように、反MB連合を成功させ、首都圏の一部と慶南、中部圏でハンナラ党 を阻止したが、実際に民主党に票を集めた形になってしまった。

姜基甲民主労働党代表も「われわれの側の道知事と団体長候補がたくさん辞任 した。それで民主労働党が見えないという批判もある」とし、「進歩政党とし てのアイデンティティと色を見せられないという指摘もあった」と述べた。

民主労働党はこうした結果をめぐり、内部でも問題になるものと見られる。民 主労働党の関係者によれば、「民主労働党は笑えない状況」とし「選挙評価で 内部はとても騒がしくなりそうだ」と伝えた。

民主労働党、党代表選挙控えて内部競争が加熱

民主労働党内部での議論は、地方選挙成績表の量と質の問題をめぐって発生す るだけではない。核心は野党圏連帯を続けるかどうか、進歩陣営大統合として 表れるものと見られる。それでこれからがさらに問題だ。

民主労働党の現在の状況では、進歩陣営大統合を原則的に否定できない。進歩 陣営大統合に積極的な民主労総との関係もあり、『大義』という側面でもそう だ。しかし、地方選挙の過程のあちこちで進歩新党と衝突し、感情的なしこり が盆唐前よりさらに大きくなっている。野党圏連帯を維持するために進歩陣営 内部とは緩くなるほかはなかった。

反面、民主労働党は一部の地域で民主党と共同地方政府を構成することに合意 した。だからどんな形であれ、民主労働党としては進歩陣営大統合より野党圏 連帯の方に向かうのではないかという展望が優勢だ。

だが、野党圏連帯の持続も党内で問題になりそうだ。野党圏連帯を続けるとい うことは、連立政府に力を入れるということで、これは民主党と2012年大統領 選挙まで共に行く状況になるためだ。また、現実的に連立政府を構成するにし ても、事実上、政策的な違いがあるため途中で下車する可能性もある。こうし た状況をめぐり党内でも立場の違いが存在する。

また、代表選挙の過程でこの方向について問題になりそうだ。民主労働党は党 指導部の改編を控えていて、7月初めに党代表と最高委員選挙がある予定だ。ソ ウル市党も選挙直後3日から市党委員長選挙日程に突入する。だから代表選挙で も自然に選挙評価と民主労働党の動きに対する意見を集約していく過程を踏む ものと見られる。しかしその過程は順調ではなさそうだ。

代表選挙について、姜基甲代表と議員団では党代表選挙の立候補は不透明だ。 カン代表は代表選に出ないものと観測されている。現在、党代表では蔚山市長 に立候補したキム・チャンヒョン蔚山市党委員長、仁川市長候補だったキム・ ソンジン委員長、チョン・ヒョンジュ前京畿道党委員長などが議論されている。 イ・スホ最高委員は党代表選挙に出るかどうか、今後の進路をめぐって悩んで いると言われる。

進歩新党、党存廃の危機に直面

進歩新党も成績表だけは、あまり不満な結果ではない。進歩新党は広域議員1人 と基礎議員14人を得た。今回の地方選挙で、広域議員3人と基礎議員23人など、 25人の当選者(3日5時現在)を出した。それなりの成績だ。

しかし進歩新党は過程が良くなかった。

当初、野党圏連帯に参加した進歩新党は、首都圏の候補調整が難しくなり、野 党圏連帯を離脱して孤立したまま選挙運動を進めた。しかし釜山市党と高陽市 で民主党候補を単一候補で合意したことで、名分も弱まった。またこれを問題 にしてイ・ヨンギル進歩新党忠北道知事候補が道知事候補と党副代表職を辞任 し、内部の雰囲気はさらに沈うつになった。

ここにシム・サンジョン進歩新党京畿道知事候補が選挙の3日前にユ・シミン候 補支持宣言をして電撃辞任し、進歩新党の位置づけはさらに狭くなった。結局 「天安艦北風と強引な単一化にもかかわらず、魯会燦ソウル市長候補が完走」 したが傷だらけで残るようになった。

党全体では、一貫性のない選挙運動が問題になっている。初期に野党圏連帯に 参加し、離脱したが、地域別では個別に野党圏連帯に参加した。これに反発し、 一部では候補辞任をしたり、別のところでは野党圏候補を支持して候補辞任を するなど、党が一貫性ある選挙運動ができず混乱を繰り返した。

だから進歩新党内部では地方選挙の後遺症を早く収拾して次期指導部を構成し なければならない境遇だ。現在としては4月末頃に開く予定だったが選挙後に延 期した全国委員会で収拾方案をたてなければならないようだ。進歩新党関係者 は「早ければ6月末に開かれる全国委員会で収拾方案を用意することになるだろ う」と伝えた。

だが収拾方案用意も困難な展望だ。魯会燦(ノ・フェチャン)党代表の任期は来 年始めの代議員大会までだ。現在としてはノ代表も地方選挙の結果に責任を取 らなければならない状況だ。地方選挙の責任を取り、数人の副代表が辞任を表 明しているが、党代表としての責任が重いためだ。

したがって現在、進歩新党内部では、まず党代表団の転換をするか、地方選挙 の評価と収拾方案を先にするかが争点だ。しかし唯一党を率いるシム・サンジョ ン前代表が候補を辞任して代表を受けられる状況ではない。

結局現在、党代表団を中心に全国委員会で収拾方案と次期代議員大会日程など を捉え、進むものと見られる。

進歩陣営大統合? まず内部引き締め

今年のはじめから論争になった『民主大連合と進歩大連合』論争は選挙以後に も続きそうだ。事実上『反MB連合』が民主党に票を集めるものであることがわ かった以上『批判的支持』という古典的な批判から自由ではないのは明らかだ。

しかし進歩大連合についても進歩陣営大統合の議論がさらに拡張するかどうか も未知数だ。民主労働党と進歩新党は内部の荒波をまず収拾しなければならな いからだ。何よりこれらの政党としては、内部引き締めが優先だ。

だが長期的に見れば、今回の地方選挙の評価は、単に2012年大統領選挙の構図 に対する政治工学的な展望を見つける過程にしてはいけない。根本的には労働 者政治勢力化に対する観点、方式、必要性、対象についての抜本的な悩みが必 要だ。進歩陣営のどたばたした選挙対応には民主労総をはじめとする大衆運動 の問題と限界が共にあるためだ。また新自由主義勢力との連合の限界と教訓を どう刻み込んでいくかもカギだ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-06-04 02:45:58 / Last modified on 2010-06-04 02:46:00 Copyright: Default

関連記事キーワード



世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について