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労組する若いフェミニスト、拡張を夢見る

「民主労総、フェミニズムを叫ぶ」青年女性集談会に70余人が参加

パク・タソル記者 2018.06.29 14:46

労組活動家として、フェミニストとして生きていく若い女性労働者たちが一か所に集まった。 偶然な契機に労組活動をすることになった彼女らは、 労組という「新しい世の中」にフェミニズムは「原動力」になると話した。

民主労総の主催で6月28日午後7時、 ソウル市麻浦区西橋洞のチャンビ50周年記念ホールで開かれた 「民主労総、フェミニズムを叫ぶ」青年女性集談会には約70人が押し寄せた。 学生、労組活動家、フリーランサーなどがそれぞれの悩みと期待を抱いてこの場に参加した。

司会をした民主労総のチョン・ナウィ宣伝次長は 「今日の場に先立って『みなさん尊敬します。今日も生存』というメッセージを受けた。 互いの生存を応援しながら、今日の集談会を始めたい」とし 「青年女性労働者の話を聞くことだけで民主労総内のフェミニズムの話が始まるようだ」と期待を示した。

キム・タミは(公共運輸労組映画産業労組)、 キム・ミンジ(希望連帯労組SKブロードバンド支会)、 ウ・ジヨン(公共運輸労組医療連帯本部ソウル大病院支部)、 イム・チォンニン(化学繊維連盟パリバゲット支会)、 ホン・シネ(希望連帯労組SKブロードバンド支会)の 五人のパネルは職場内の性差別、 若い労組活動家、ワーキングマザーとしての苦情を吐き出した。

会社内性差別と戦う

彼らが今まで生き残るのは容易ではなかった。 景気不況による家庭経済破綻、求職難、求職しても暮らしていけない低賃金搾取構造、 進級での性差別、妊娠-出産-育児の負担、 セクハラなど多様な話があふれた。 その中で「性差別」は最大の障害の一つであった。

キム・ミンジ氏は履歴書で家族事項を隠し、再就職ができた。 二番目の子供を生み、生計のために出産40日後に求職活動をしたが応募した11か所の会社からすべて不合格の通知を受けた。 「あなたの経歴は認めるが、子供が小さいのであなたを雇用するのは負担になる」というのが会社がキム氏を拒否した共通の理由だった。 キム氏は子供の面倒を見てくれる年寄りがいると説明したが、何の役にも立たなかった。 結局、履歴書に家族事項を書かず、3年前にSKブロードバンド下請企業に就職した。

最近、キム氏は教宣委員で賃金交渉を担当して、女性の賃金をあげようと努力している。 キム氏は「求職サイトを探せば女性が男性より高い賃金を受ける職種は一つもない。 同じ職員なのに男性の方が多くの役割を果たすので、力を使うことが多いから、さらに多く払うという。 人によって役割が違うのに、なぜ性で分けて考えるのか理解できない」とし 「男でも女でも、シングルジョブでも暮らせるように生活賃金を保障しなければならない」と声を高めた。

イム・チォンニン氏は昨年結成された化学繊維連盟パリバゲット支会の支会長だ。 イム氏は昨年労組を結成してインタビューを受け、 手当てのために労組を結成することになったと話したが、 実は「男女差別的な進級や不合理なことがずっとあり、 そこで手当ての問題が爆発したのでそれが契機になって労組を作った」と述べた。 支会の調査によれば、パリバゲットの全国管理者85人のうち女性はたった20人しかいない。 女性の方がはるかに多い職群であることを考慮すれば、 この結果はさらに深刻に感じられる。

誰よりも早く進級し、核心人材と模範社員に選ばれて、会社の立場を代弁する中間管理者にもなったというイム氏は、不当な理由で男の後輩に席を奪われた。 イム氏は「年次も低く、実力もない男の技師がコネで進級を始めた。 その上、私がどこかの役職についたのに、来月はやめなければならないようだという通知を受け、その場を男の後輩が代った。 不当な理由をあげた管理者を問い詰めると、また上げてやるといったが、それがさらに腹立たしかった。 こんなに簡単に決定できることなのに、あえて私を投げ出さなければならなかったのかと思った。 タバコを学ばなければならないのか、ビリヤードを打たなければならないのかと悩み、 手当ての問題を契機に労組を作ることになった」と説明した。

労組内部のフェミニズム

平等を指向する労組内部はどうか? 希望連帯労組SKブロードバンド支会のホン・シネ組合員は 「女性組合員と共に活動する民主労組なら、民主労総なら違わなければならないのでないかと考えたが、 (ジェンダー感受性は)たいしたことはない」と告白した。 ホン氏は「先週、3日間の巡回闘争に行ったが宿舎が問題になった。 男性がほとんどで、女性の宿舎を別に取ってくれたことについて 『女の部屋を別に取ってやるよ。 (女たちは)喜ぶだろうね?』という話を聞いた」とし 「それでもそうした問題について、なぜそう考えるのか、話をして説得できる余地はあるようだ」と答えた。

MeToo以後、男たちの行動に前とは違う用心深さがにじみ出るが、 相変らず不満は残っているようだ。 ある人たちは停滞し始めたこと自体が大きな成果だとも言うが、 「フェミニズム」に対する敏感な反応は相変わらずだ。

イム・チォンニン氏は「女性の人権」に対する労組内部の雰囲気を伝えながら 「(男性組合員たちが)用心深く、ゆっくり理解できるように内部で悩んでみなければならない」と話した。 イム氏は「先週、人権委の提訴事項の中で女性の昇進差別項目を入れたが、 男性幹部の間から『逆効果だ』、『労組がフェミニズムではないでしょう』という反応が出てきた」とし 「労組もフェミニズムも、どちらも人権の問題だと説明をしてやり過ごしたが 『もっと対話をしなければならないな』という気がした」と話した。

公共運輸労組医療連帯本部ソウル大病院支部のウ・ジヨン事務長は、 性暴行事件が労組に申告されれば女性幹部だけに任せるという問題を指摘した。 ウ氏は「女性幹部は他の仕事ができるのに、この問題だけを引き受けて解決させられている。 女性、男性に関係なく、ジェンダー的な感受性を育てて対応することが重要だと思う」と強調した。

私にとって労組とは?

それでも彼女らに労組は「自由」(ウ・ジヨン/したい話ができるようにしてくれる)、 「灯台」(キム・タミン/広い海を漂う中で選択の道案内になってくれる)、 「学校」(ホン・シネ/共に学び方向性も知ることができる)であり 「新しい世の中」(イム・チョンニン/夢を見られるようにする)であり 「バック」(キム・ミンジ回答)だ。

キム・ミンジ氏は「労組には私と意を共にする人々がいる。 不当なことと共に戦ってくれる人々だ。 私が戦えるのは意を共にする仲間たちがいるからで、 ひとつの気持ち、一つの方向を持つ皆さんがいるから」とし 「常に女性組合員たちに『話すことを恐れるな、われわれ非正規職支部の1600人が、 また民主労総が共に戦ってくれる』と話す」と言った。

ホン・シネ氏は「2014年に労組に接する前、私が接した社会はとても小さかった。 労組活動をしながら多くの人と会ったが、 この人たちと話しながら考え始めた。 資本、家父長制、私たちを差別して抑圧する既得権勢力と戦って変えたい」と言う。

ウ・ジヨン氏は「性暴力事件がであれば労組にくる。 病院の内部でもそうした事件は多いが、被害者が公論化することを憚ったり、 病院が放棄、あるいは妨害して事件の解決を妨害する。 まず労組の信頼回復を悩んでいる。 加害者の誤った気持ちを変えられなければ怖がらせるぐらいしなければならないが、 性教育などがよく守られずにいるのは残念だ」という悩みも伝えた。

民主労総のキム・スギョン女性局長は 「これまで民主労総の中で話されたジェンダー問題が制約的だったと思う。 雇用対策の話をする時も、女性と青年の論理は抜けた。 女性領域の復元を目標にしているが、現在未組織の青年と女性がどこにいるのかといえば、最も低い雇用だ。 そこから連帯は始まるのではないかと思う」と話した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2018-07-15 01:10:46 / Last modified on 2018-07-15 01:10:47 Copyright: Default

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