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現代車牙山セクハラ被害者、『終わらない戦い』

『元請、下請代表理事には責任がない』という法院判決に控訴...12月まで控訴基金募集

ユン・ジヨン記者 2012.12.02 19:26

現代自動車牙山工場セクハラ被害者のパク某氏が『元請と下請の代表理事には セクハラの責任がない』という法院判決を不服とし、控訴を進める予定だ。

▲被害者パク某氏が現代車牙山工場の前で1人デモをしている姿[出処:メディア忠清]

9月、ソウル中央地方法院は「民法上の使用者責任を負う使用者や男女雇用平等 法律上のセクハラ予防義務責任を負う事業主は、会社の代表理事ではなく独立 した法人格を持つ会社自体」とし、クミャン物流代表理事に無罪を宣告した。

クミャン物流代表理事は、パク某氏がセクハラ事実を国家人権委員会に提訴し たことを理由に被害者を解雇した。また、法院は現代自動車元請にもセクハラ の責任を問わなかった。

クォン・スジョン被害者の代理人は「判決は刑法での判決を逆転するもので、 使用者に免罪符を与えたようなもの」とし「これが先例になれば、大韓民国で セクハラにより責任を取る使用者はいなくなる」と控訴の理由を明らかにした。

実際に大田地方検察庁天安支庁は昨年11月、加害者のクミャン物流代表理事が 『男女雇用平等と仕事と家庭の両立支援に関する法律』に違反したとし、300万 ウォンの罰金刑を決めた。だがソウル中央地法は民事判決で、代表理事に責任 を問わず、その後のセクハラ事件でも使用主に免罪符をあたえる先例が続くと いう憂慮が高まっている。

また被害者は、事実上、業務の指揮、監督をしてきた現代自動車も責任を負う べきだと主張している。クォン・スジョン代理人は「被害者は14年間、現代自 動車の下請業者で働いてきたが、事実上正規職の作業指示で工程が行われてき た」とし「実質的な使用者は現代自動車で、今回の事件も現代自動車に責任が ある」と説明した。

イ・ハクチュン弁護士も「社長というクミャン物流代表理事は、事業主に該当 するので、損害賠償責任が必要で、現代自動車が事実上の指揮、監督をしてき たので元請にも責任を問うほかはない」と説明した。

被害者のパク某氏は現代車牙山工場で所長と組長から数回のセクハラを受け、 2010年に被害事実を国家人権委に提訴したところ、会社から解雇された。1年4 か月にわたる1人デモ、野宿座り込みの末に今年2月1日に復職したが、現場での イジメと差別などに苦しんでいる。

クォン・スジョン代理人は「復職して1年経とうとしているが、まだ現場でイジ メなどに苦しんでいる」とし「今年5月までだった労災治療期間が来年3月まで 延びた状態なので、持続的に治療を受けている」と説明した。

一方『現代車社内下請セクハラ不当解雇被害労働者支援対策委』は控訴に必要 な裁判費用300万ウォンを用意するために、12月末まで募金活動を続ける予定だ。 対策委は「職場内の階層と権力によるセクハラ被害に使用者の責任がないとい うことは、職場内セクハラへの社会的合意を後退させる悪意の判決」とし、 「被害者の終わらない戦いは結局私たちすべての戦いなので、力を集めてくれ」 と訴えた。

  • 後援口座:農協クォン・スジョン312-0062-3337-61

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2012-12-03 01:06:30 / Last modified on 2012-12-03 01:06:31 Copyright: Default

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