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日常的な性暴力に露出するゴルフ場キャディー、証拠がなければ解雇?

「ゴルフ場の名誉が傷つくと警察告発を望まず...労働者と認められない」

ユン・ジヨン記者 2014.09.15 11:25

朴[火+喜]太(パク・ヒテ)前国会議長のゴルフ場キャディー性暴力の疑惑が起きているが、 日常的に性暴力に露出しているキャディーの労働条件改善の要求が高まっている。 実際に、ゴルフ場のキャディーに対する来場客の性暴力が日常的に起きているが、 キャディーは特殊雇用労働者に分類されているため、 むしろ被害者が解雇される状況が発生している。

朴ヒテ前議長は9月11日、江原道原州のあるゴルフ場で、 女性キャディーにセクハラした疑いを受けている。 被害者は、ラウンディングの途中に事務室に「朴前議長の身体接触がひどい」と無線で連絡してキャディーの交代を要請したという。 朴前議長は今回の事件について 「指先で胸を一回ちょっとつついただけで、触っていない」とし 「孫娘のようで可愛いという表示だった」と釈明したが、議論はさらに拡大した。

しかし一線のキャディーはラウンディングの途中に事務室にキャディー交代を要請するのは非情に珍しく、 朴前議長の性暴力は伝えられているより深刻な性暴力があったと見ている。 31年間、ゴルフ場キャディーの仕事をしてきた全国女性労組88カントリークラブ分会のキム・ギョンスク前分会長は9月15日、 CBSラジオの[キム・ヒョンジョンのニュースショー]とのインタビューで 「(キャディー交代要請は)とてもめずらしい。 普通、セクハラされても我慢して逃げ、管理者に報告しても『できれば君が我慢して避けて上手くやれ』と言う。 今回の競技補助員は、かなり深刻な性暴力があったということ」と説明した。

続いて「朴ヒテ前議長が言う通り、ただ胸をつついた、この程度ではほとんどのゴルフ場はキャディーを交代しない」とし 「ゴルフ場が来場客を警察に告訴したり告発することは望まない。 ゴルフ場の名誉が傷つくとし、 ゴルフ場であったことが社会に伝わることを嫌うからだ」と声を高めた。

ゴルフ場キャディー労働者たちは、すでにかなり前から日常的な性暴力の危険に露出されている労働環境の改善を要求してきた。 キム・ギョンスク前分会長は 「セクハラは一回や二回ではない。 来場客が私に『私と6か月だけ暮らしてくれればアパート一戸買ってやる』と言った時の羞恥心(が感じられた)。 そして『君は何という名前』と言って胸に付けている名札を触って胸をぐっと押す」とし 「静かに立っていると脇の間から手を入れて、お尻を触って、 ゴルフカーを運転していると股を上下で撫でて、一度はあまりひどいのでゴルフカーからおりてリモコンでゴルフカーを動かしたこともある」と明らかにした。

現在、労組の諮問委員としてキャディーに対する相談業務をしているキム前分会長は、 相談でも深刻なセクハラ事件が受付られると明らかにした。 キム前分会長は「何日か前も、とてもひどいセクハラの相談が入ってきた。 大学の学費を稼ぐために仕事を始めた21歳の学生だが、 来場客が競技の途中に酒を飲ませたという。 ところで突然『おい、こっちに来い、君は男と寝る時もそんなにぶっきらぼうに立っているのか? 悲鳴を上げたりもすれば男は気分が良い(と話した)。 そのキャディーが翌日出勤したが、 むしろ管理者は、君は何をしたのか、来場客が大騒ぎをして行ったのかと競技補助員を責めた」と明らかにした。

このような被害事例が発生しても、きちんと通報もできず、証拠がなければ被害者が解雇されるのが常だ。 労働者と認められずに法の死角地帯に放置されており、雇用不安にも苦しむ。 キム前分会長は「キャディーは勤労基準法上の勤労者ではない。 それでも自営業者でも、個人事業者でもない。 会社は個人事業者だという。 しかしわれわれは個人事業者登録や自律所得従事者として登録されているわけではない。 会社の業務指示を受け、勤務用品も会社が支給する」とし 「法の死角地帯で雇用不安に苦み、解雇されてもほとんど何もできない」と吐露した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2014-09-16 01:08:20 / Last modified on 2014-09-16 01:08:20 Copyright: Default

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