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雨水ポンプ場惨事、下請労働者の遺体安置所には…

遺族、元請に「被害者と共同協議しよう」

キム・ハンジュ記者 2019.08.02 12:58

[出処:陽川区庁]

7月31日に木洞の雨水ポンプ場の事故で命を失った下請労働者、 ク某氏の遺体安置所が梨花大木洞病院葬儀場に設置された。 他の犠牲者のミャンマー移住労働者、現代建設正規職労働者アン氏の遺体安置所は設置されていない。 3人の遺体は梨花大木洞病院に安置されており、 8月2日午前、解剖検査のために国立科学捜査研究院に移送されたと知らされた。 ク氏の遺族は 「移住労働者は葬儀をする直系家族がおらず、 アン氏の遺族はショック状態で遺体安置所を設置することも出来ないと理解する」 と伝えた。

8月2日午前9時30分、現代建設側は梨花大木洞病院を訪れ、 遺族と事故について面談した。 雨水ポンプ場事故に共同責任があるソウル市、ハニュ建設(下請)は、 この面談には出なかった。 遺族は現代建設側に、 △面談は被害者3人と同時に進めること、 △ソウル市の責任者級の関係者が面談に参加すること、 △雨水ポンプ場の作業マニュアルを遺族に提供すること、 △事故当時の安全措置などの経緯を含む資料を提供することを要求した。

遺族は面談の直後に 「現代建設側が作業マニュアルと事件経緯が欲しいという要求に 『今すぐは難しいが、できることは最大限早く処理する』と話し、 ソウル市の関係者も面談に参加するように要請するといった」とし 「しかし被害者3人の遺族と共同で協議しようという要求は現代建設側が断った」 と伝えた。 他の遺族は「遺族が共同で対応すれば、 会社側が不利だという判断のようだ」と話した。 面談は約1時間15分程続き、同日午後1時30分頃に再開する予定だ。

チャムセサンは面談に参加した現代建設安全支援チーム関係者から 面談についての立場を聞こうとしたが、連絡がつかなかった。 木洞の雨水ポンプ場発注元であるソウル市都市基盤施設本部側は 「現在、状況を鋭意注視している」が、 「具体的な事故の経緯は(ソウル市側が)遺族に必ず知らせるべき部分だが、 作業マニュアル(を遺族に提供すること)は現代建設に確認してみなければならない」 と明らかにした。

一方、この日の午前8時、 キム・ヨンギュン財団準備委員会はク氏の遺体安置所を訪れて遺族を慰労した。 故キム・ヨンギュンのお母さんのキム・ミスク氏は遺族に 「頑張りなさい。遺族が悔しい思いをしないように 共に戦い抜かなければならない」と話した。

下請労働者のク氏と移住労働者、現代建設正規職労働者のアン氏の3人は、 7月31日午前、木洞雨水ポンプ場の水門が自動で開いたため命を失った。 事故原因としては「中継器未設置」があげられているが、 費用削減を目的とする下請構造が悲劇を作ったのではないかという批判が提起されている。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


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