|
韓国:サムスン労働者、故キム・ジュヒョン氏遺族の治癒法 | ||||||
|
Menu
おしらせ
■サブチャンネル ・映画祭報告(7/27) ・レイバーネットTV(11/12) ・あるくラジオ(11/1) ・川柳班(10/28) ・11.3「抵抗川柳句集」シンポ報告 ・ブッククラブ(10/18) ・シネクラブ(10/11) ・ねりまの会(6/28) ・フィールドワーク(6.1報告) ・三多摩レイバー映画祭(5/25報告) ・夏期合宿(8月23-24日) ・レイバーネット動画 ●「太田昌国のコラム」第107回(2025/11/10) ●〔週刊 本の発見〕第410回(2025/11/6) ●「根津公子の都教委傍聴記」(2025/11/6) ●川柳「笑い茸」NO.163(2025/9/26) ●フランス発・グローバルニュースNO.19(2025/8/5) ●「飛幡祐規 パリの窓から」第101回(2025/10/14) ●「美術館めぐり」第16回(2025/10/27) ★カンパのお願い ■メディア系サイト 原子力資料情報室・たんぽぽ舎・岩上チャンネル(IWJ)・OurPlanet-TV・フクロウFoEチャンネル・田中龍作ジャーナル・UPLAN動画・NO HATE TV・なにぬねノンちゃんねる・市民メディア放送局・ニュース打破配信プロジェクト・デモクラシータイムス・The Interschool Journal・湯本雅典HP・アリの一言・デモリサTV・ボトムアップCH・共同テーブル・反貧困ネットワーク・JAL青空チャンネル・川島進ch・独立言論フォーラム・ポリタスTV・CLP・一月万冊・ArcTimes・
|
サムスン労働者、故キム・ジュヒョン氏遺族の治癒法[記者の目]痛みを叩いて勝ち抜いた小さな勝利
チョン・ジェウン記者 2011.04.18 08:26
江原道チョンピョン寺の下にあるメウンタン屋の主人が、突然使えなくなった 足を敲打法で直したという。民間療法の知識はあまりないが、敲打法の効能を 経験した人に直接聞くと私はひとり粛然とした。病気や怪我をした場所を叩い て治癒する敲打法。ただでさえ痛いのに、さらに痛く殴る... ジュヒョン氏がサムスンLCD天安工場寄宿舎の13階から身を投げた日の夜、遺族 は両手で胸を打ちながら話した。サムスンには通えないという息子に、それで も社会で認められている会社なのだから、つらくても我慢して通えと言った父。 皮膚病にかかり、機械が故障するたびに20ページのレポートを書くサムスンに は通えないという弟に、それでもたくさん月給をくれるのだからつらくても我 慢して通えといった姉、苦しい暮らし一度も文句を言わなかった誇らしい息子 が、すぐ会社に適応すると信じた母。子供が自殺したことが自慢になるかと隠 すものだが、遺族は隠さず、痛い場所を世の中に示して自分の身と心を打った。
[出処:オム・ミョンファン メディア忠清現場記者] 心の患部をほじってみると、サムスンがあった。遺族にとってサムスンは、息 子の背中を撫でながら肝を抜く『犯罪者』であった。ちょっといい月給を払い、 サムスン労働者という名札で慰めながら、専門の所見にもあるように、14〜15 時間労働などの業務ストレスによる憂鬱症、防塵服の着用や薬品取り扱いによ る皮膚病、息が詰まる組織文化をプレゼントした。 死ぬ前、何度も窓の手すりに一人でいたジュヒョン氏を、また狭苦しい寄宿舎 の部屋にひとりにしたサムスンを容赦できず、遺族は労働社会団体とサムスン の門を叩いた。ある時は追い出され、ある時は警察署に閉じ込められたりもし、 ある時は雨が降り、涙でぐしゃぐしゃになりながら、1人デモと集会、四十九日 をした。菊の花が枯れ、警察は取調べを終わらせ、労働部は調査結果を発表せ ず、検察はまた補強捜査をしろと言う。息が詰まり、叫びながら飛び出さなく ては我慢できないような昼夜の連続だった。 故キム・ジュヒョン氏の遺族は97日間、痛い場所を叩き続け、自分で治癒する 方法を選択した。ジュヒョン氏につらくても我慢しろと言い、自分たちもそう して生きてきたが、我慢することを止めた。サムスン側は、最後まで特別勤労 監督の陳情取り下げと合意書の非公開を条件に要求したが、合意しても『故人 の死に謝罪し、慰労の言葉を伝える。再発防止に努めて対策をたてる』と認め た事実は変わらない。また、公開謝罪と個人謝罪を区別して弔問にこなくても、 サムスンで働いて傷ついて死んだ労働者がサムスンに深々と打ち込んだ槍が抜 けるのでもない。痛みに勝ち抜いた遺族と連帯の力は、結局小さな勝利を得た。 まだ、ジュヒョン氏の遺骨を家に持ち帰らなければならず、今後はるかに遠い 治癒の道を歩いていかなければならない遺族だが、彼らが見せた態度と、ジュ ヒョン氏を天国に送る前の決心に拍手を送る。 「本当にどうすれば感謝の気持が表現できるかわかりません。また特に、ここ に来られていない多くの国民が応援してくれたことは本当に有難く、感謝しま す。これまで本当に怒ることも多かったが、皆さんがいたので、不十分ではあっ てもこうして葬儀ができたことについてまた感謝の言葉を差し上げます。 ジュヒョンの死が決して無駄にならないように、今後も私は関心を持ち続ける ことも、皆さんに約束します。今回の事件で、本当に越えることができないと 覚悟しましたが、それでも私たちが力を合わせれば越えられることを見せまし た。今後も皆さんも決して勇気を失わず、最後まで労働者のために努力して下 さるよう、私から本当にお願いいたします。これからどこかで出会う時は、笑 いながら良いことで会えるよう、本当に本当に祈ります。本当にありがとうご ざいます。本当に有難く、感謝します」(記事提携=メディア忠清) ![]()
翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2011-04-19 05:09:57 / Last modified on 2011-04-19 05:10:09 Copyright: Default このフォルダのファイル一覧 | 上の階層へ | ||||||