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韓国:サムスン遺族、集中治療室に移送
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サムスン遺族、追い出されて集中治療室に移送...8日に緊急手術

故キム・ジュヒョン氏の父親が8日に手術...「56日間葬儀もできず、父親まで」

チョン・ジェウン記者 2011.03.07 13:53

3月5日から『半導体電子産業労災死亡労働者追慕週間』が行なわれているが、 労災死などに関係する遺族が6日にソウル市瑞草洞のサムスン電子本館に入り、 追い出された。この過程でサムスン投身自殺労働者、故キム・ジュヒョン氏の 父親キム・ミョンボク氏が近くの救急病院に運ばれるという事態が行われた。

これまで持病のなかったキム・ミョンボク氏は、二回の検査で心筋梗塞の判定 を受け、現在集中治療室に移され、明日手術を控えている。

キム・ミョンボク氏の娘のキム・ジョン氏によれば、病院は6日、サムスンが 遺族を無理に追い出した時の『衝撃』で、突然血管に問題が起きたという。

6日当日、サムスン本館で共に抗議していたパノルリムの関係者によれば、サム スン側の保安要員が遺族たちを無理に追い出した。この関係者は「キム・ミョ ンボク氏は壁と床に頭をぶつけた。首を締め付けられ、胸を攻撃された」と言う。

キム・ミョンボク氏だけでなく、他の遺族にも「サムスンの職員がチョン・エ ジョン氏とハン・ヘギョン氏のお母さんにとても口にできない悪口を言って床 に投げ捨てた。この過程でチョン・エジョン氏は冷たく固い石の床に後頭部を ぶつけた」と状況を伝えた。

また、「瑞草警察署の警官は、キム・ミョンボク氏を見てもボッと立っていて、 形式的に名前を聞いただけで何の措置もしなかった。救急車を呼べというと、 私たちに『なぜ私たちに救急車を呼べというのか。あなた方が直接呼べ』と言 うのであきれた」と糾弾した。

キム・ジョン氏は「昨日は、とても驚いた。よく覚えていない」とし「56日間、 弟の葬儀もできないのに、お父さんも病床に伏しているのは悲しい」と心境を 伝えた。

続いて「救急車も呼ばない瑞草署の警官は果たして公務員か。サムスン側が、 なぜ過剰鎮圧をしたのか理解できない。遺族は銃、刃物、武器を持って行った のでもなく、器物破損をしたわけでもないのだから、そこまでする必要はなかっ た。われわれは現事態をサムスンが解決しろと要求しに行った。いったい何の つもりか」と怒りで会話を続けられなかった。

サムスン白血病で死亡した故ファン・ユミ氏の四周忌の命日にあたる3月6日、 ファン・サンギ(ファン・ユミ氏の父親)氏、チョン・エジョン(ファン・ミヌン氏 の妻)氏など、サムスン半導体労災死亡遺族は遺影を胸に抱き、午後2時に抗議 するためにサムスン電子本館を訪問したが、出動した保安要員によりすぐ外に 追い出された。

一方、キム・ジュヒョン氏が56日間葬儀ができない中で、3月4日、雇用労働部 天安支庁(チョ・ソンジュン支庁長)で支庁長との面談があった。パノルリムと 共に、遺族と労働社会団体は就業規則非公開の決定に対する抗議声明書を伝え、 支庁長は「自分のすべての権限と能力で積極的に処理する。信頼してほしい」 と話した。

続いてサムスン白血病忠南対策委は、「死亡してから54日になるが、まだ遺体 安置所にも一度も来ない。遺族が2日に支庁長との面談を要求した時、扉を閉め た。釈明してほしい」と言うと「遺体安置所には行けるよう検討する」として、 ドアを閉めたことについては謝罪の意を伝えたという。

3月2日当日、キム・ジュヒョン氏の遺族と労働社会団体は、労働部が情報公開 請求審議委員会を開き、サムスンLCD天安工場就業規則まで非公開としたことで、 天安支庁を訪問して抗議した。(記事提携=メディア忠清)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-03-08 06:54:10 / Last modified on 2011-03-08 06:54:37 Copyright: Default

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