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「サムスンが隠すほど、被害者家族は強く団結する」

サムスン勤務死亡労働者46人、情報提供120人...追慕集会

ウ・ヨンヘ記者 2011.03.07 09:57

3月5日から9日までの半導体電子産業労災死亡労働者追慕週間二日目の6日は、 サムスン半導体器興工場で働き白血病にかかり、23の若さで死亡した故ファン・ ユミ氏の命日でもある。この日の午後6時からソウル駅広場では、突然寒くなっ た天候の中、100人ほどが集まって「もう死ねない」と、サムスンで働いて死んだ 46人の労働者を賛える追慕集会を開いた。

司会をしたコンユ・ジョンオク氏は、「4年前、故ファン・ユミ氏により、今日 われわれは、サムスンで働いた労働者が若くして倒れていことを知った」とし 「彼女の短い生涯は、小さいが固い種を残した」と述べた。現在までにパノル リムが把握しているだけでも、サムスンで働いて白血病とガンで死亡した労働 者は46人にのぼり、情報提供された人数は約120人になる。

追慕祭は46人の労働者がいかに死に追い込まれたかの映像と共に、故ファン・ ユミ氏を賛えてソン・ギョンドン詩人が書いた二編の追悼詩の朗読で始まった。

「あなたは行っても私たちはあなたを忘れない

あなたの同僚が、後輩が

またその死の工場で搾取され

殺される虐殺が止まらない限り

われわれはあなたを忘れない」

〈夢を置いて行かれたあなたに〉、ソン・ギョンドン詩人

故ファン・ミヌン氏の夫人、チョン・エジョン氏は書いてきた手紙を朗読した。 チョン・エジョン氏はサムスン半導体工場で10年働いた経験から、サムスンの 労働者がいかに危険なところで働いているのかを証言した。

追慕集会は労働歌手パク・チュン氏とモムジ宣言の公演の後、パノルリム活動を 支持する人々の応援の声を含む映像、被害家族の挨拶などが続いた。

最後の発言をした故ファン・ユミ氏の父親のファン・チャンギ氏は、「4年前は 一人でくやしくて震えていたが、今は皆さんが一緒にいてくれて本当にありが とう」とし、故ファン・ユミ氏の死とガンにかかった労働者に対するサムスン の欺瞞的な態度を糾弾した。「初めはサムスンが個人的な疾病だと言うから、 そうだと思っていた。だがユミと同じラインで働いていた労働者もガンで死亡 し、その他にも何人かいた。サムスンでこんなに多くの人が白血病にかかった のに、なぜ労災ではないのかと聞いたら、サムスン広報室では『サムスンでは、 白血病かかる物質は取り扱っていない』と言い、自分たちとは無関係な死だと いった。それが今は120人を越えた。サムスン工場は労働者を殺すガン工場だ」 とし「労働組合さえあれば、多くの死を防げただろう」といった。ファン・チャ ンギ氏は「国家人権委や産業安全管理保健公団のようなところは労働者庶民の くやしい死がないように本来の役目を果たせ」とし、最後に「サムスンが隠し 続ければそれだけ被害者家族は固く団結する」と覚悟を明らかにした。

一方、半導体電子産業追慕週間は3月7日と8日、ソウルの三星本館前で宣伝戦を 行い、9日の午後2時に民主労総大会議室で電子産業労働実態改善のための討論会、 午後7時の水原駅追慕キャンドル文化祭で終わる。(記事提携=メディア忠清)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-03-08 06:51:53 / Last modified on 2011-03-08 06:51:59 Copyright: Default

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