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サムスン労働者投身自殺に遺族が立ち上がる「ジュヒョンの自殺は防げた」...サムスン、モーテルに遺族を呼び『金で』
チョン・ジェウン記者 2011.01.14 13:59
サムスン電子LCD事業部の天安工場で働き、投身自殺したキム・ジュヒョン氏の 遺族らが、警察の再調査と三星電子側の責任を要求し、1月14日午前11時順天郷 大学病院の葬儀場で記者会見を行った。遺族は金氏の死が単純な自殺ではない という疑惑を提起し、サムスン電子が金氏の死を『傍観』したと主張した。
▲写真総括 メディア忠清 ペク・スンホ記者 葬儀期間中ずっと失神状態だった金氏の母親は苦しそうだったが、記者会見に 出席して鬱憤を晴らした。普段金氏と一番よく対話していた3歳上の姉、 金ジョン氏も「頑張って戦う」と伝えた。 また、金氏の遺族だけでなく、これまでサムスン電子の半導体ラインで働き、 白血病や珍しい疾患にかかって死亡したファン・ユミ氏、ヨン・チェウク氏、 ファン・ミヌン氏の遺族、サムスンから解雇され現在闘争中のパク・ジョンテ 氏などが記者会見に参加して、金氏の死を哀悼した。パノルリムの他にも忠南 地域の労働界、市民社会団体、進歩政党など、多くの人々が参加して金氏の死 に関する真相究明を要求した。 金氏の遺体は4日間、葬儀場から出られずにいる。 ![]() 警察の再調査、サムスン電子の公開謝罪を要求長時間労働...「たくさん稼いでも使う時間がない」「たくさん稼いでも使う時間がない。無意味だ。上級者は食事もせずに働く。 寄宿舎には食堂がなく、菓子で間に合わせる。朝9時から22時、23時まで働く。 勤務時間が不規則だ。それで眠れない。とても皮膚が悪くなるなど、会社生活 に苦しみ、部処移動をしたいと吐露した。」 キム・ジュヒョン氏の友人の証言だ。26歳の若い金氏はサムスン電子で1年ほど 働き、長時間労働で苦しみ、皮膚病にかかって業務上のストレスにより憂鬱症 の治療も受けた。結局1月11日の未明、家族への携帯メールを残して寄宿舎13階 から投身自殺した。1回目の自殺の試みは、サムスン電子の警備と保安要員4人 により制止されたが、一人で残っていた金氏はまた自殺を試みた。 金氏が働いていたLCDカラーフィルター工程は感光剤をはじめ多くの毒性化学物 質が使われる危険な事業場だという。 これについて、記者会見団は、「設備エンジニアとして整備、洗浄作業をして 露出の危険が増加し、結局入社して数カ月しかならないのに軽微だった既存の 疾患のアトピーも悪化し、刺激性接触皮膚炎までできて、全身がかゆくて耐え 難い状況で、一日14〜15時間、昼夜のつらい労働に苦しんでいた」と伝えた。 また、「業務上のストレスで憂鬱症を病み、自殺に追いやったサムスンは、何 の謝罪もないことに対して怒っている。もう我慢できず作業部処を移動し、憂 鬱症で5か月の治療が必要という意思の勧めがあったが、会社が認めた病暇期間 はたった2か月だった」と指摘した。 特に12日、警察から単純自殺という死亡の経緯と共に事件を終結するという趣 旨の事件報告書を受け取った遺族は、三星電子側の責任だけでなく、警察の再 調査を要求した。遺族は金氏が1回目の自殺を試みた過程を目撃し、これを制止 した安全管理要員が家族に連絡せず、金氏を一人で放置したことの真相を明ら かにするよう主張した。 また、勤務時に防塵作業服を作用して、薬品の取り扱いによる皮膚発疹などの 副作用を訴えたが、会社はどんな措置を取ったのか、サムスン電子の医師はど んな基準で勤務に問題ないと判定したのかを確認しろと伝えた。
▲キム・ジュヒョン氏の遺族 遺族は「ジュヒョンの自殺は十分、未然に防止できた。それなのにサムスンは 自身の過失を認めず、隠すことだけに汲々としてきた。救える子供を死に放置 したサムスンは、マスコミを通じて遺族に公開謝罪しろ」とし「警察は今すぐ サムスンの傍観と過失の責任について厳正な再捜査を始めろ」と強く提起した。 法務法人タサン所属のキム・チルジュン弁護士は、「みんなが動かなければ事 件は埋もれてしまう。警察は他殺の疑いがないのに捜査が必要なのかという調 子だ。果たしてそうだろうか? この1年を振り返る必要がある。快活で健康な人 に、いったい1年間どんな苦痛を受けたのか。最もつらい最後の12時間、行きた くない職場に行くかどうか、働けるかどうか、胸痛く悩んだ青年だ」と話した。
▲ヨン・ミジョン氏 サムスン電子器興工場で働き、白血病で死んだヨン・チェウク氏の妹、ヨン・ ミジョン氏も「お兄さんはガンと闘って死んだ。サムスンが職員の競争をあお り、労働者たちはストレスで苦しむ。遺族が望むのは、わずかなサムスンから の慰労金ではない。サムスンの真摯な謝罪と作業環境改善だ」と涙を流した。 キム・ジュヒョン氏の父親も、サムスンの公開謝罪を要求して涙を流し、記者 会見場はすっかり涙の海になった。 遺族「サムスンがモーテルに呼び、懐柔と脅迫」一方、遺族は会社が葬儀場の近くのモーテルに連れていって葬儀の手続きを早 く進めること、金銭的な補償を提示し、葬儀が遅れれば補償しないという内容 の懐柔と脅迫を受けたと暴露した。 遺族は「何回か、早い葬儀進行を要求する懐柔と脅迫を受けた。モーテルで管 理者が慰労金を提示した。後で話そうと言って管理者が電話し、合意を勧めた。 13日に会社の総括責任者が来たので公開謝罪を要求すると笑った」とし「悲し みと絶望に陥った遺族に、なぜこんな態度を見せられるのかはっきり釈明しろ」 と訴えた。 これに関連して記者会見団は、「サムスン電子が息子を失った悲しみで茫然と している遺族をモーテルに呼び、すべてを金で終わらせようと交渉し、出棺を 急がせるような不条理を行ったことの責任を最後まで問う。」と明らかにした。 (記事提携=メディア忠清) ![]() ![]() 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2011-01-15 19:18:08 / Last modified on 2011-01-15 19:18:10 Copyright: Default このフォルダのファイル一覧 | 上の階層へ | |