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サムスンと協調した勤労福祉公団、「謝罪する理由はない」白血病遺族、「面談でますます前途が暗くなった」
ユン・ジヨン記者 2010.10.20 18:51
「面談して出てきたら、前途がさらに暗くなった。」 サムスン白血病の遺族たちはシン・ヨンチョル勤労福祉公団理事長との面談後、 泣き叫んだ。延々3時間の面談の後だった。
公団、「文書には欠点がないのに何が問題か」パノルリムと遺族は理事長との面談を要求して勤労福祉公団で一夜を明した。 3年間、労災を承認させようと勤労福祉公団あちこちを飛び回ったが、一度も会 えなかった理事長だったが、彼に会うのは相変らず大変だった。 その上、今回の国政監査で遺族が提起した行政訴訟で勤労福祉公団とサムスン が協調している事実が明らかになったことで実現した面談だった。10月20日の 午前10時から約3時間の今回の面談には、4人の遺族とイ・ジョンナン労務士、 そして約20人の公団側職員が参加した。 だが、理事長との面談を終えて戻ってきた遺族は失望感を隠せなかった。
午前10時、面談が始まるとすぐ、遺族と公団の間で大声が飛び交った。公団の 企画理事が遺族に「私が見るにはこの文書に全く欠点がないのに何が問題か」 とし「私は何の問題も感じない」と大声で叫んだのだ。しばらく混乱した雰囲 気になった面談は、企画理事を送りだしてから正常に進められた。 だが遺族と公団との間隙はあまりにも大きかった。シン理事長は問題の文書に 対しては釈明、または謝罪はできないという強硬な立場を固守した。公団側は 「今回の事件でなくても労災行政訴訟で勤労福祉公団が被告になる時は、公団 自身の対応が不足するので企業に参加するように言ってきた」と説明した。今 までの慣行だっただけで、サムスンだから特別に措置したのではないという主 張だ。また「企業に送ったものでもなく、公団間でやりとりした文書だから、 問題にならない」という立場を明らかにした。 労災不承認については「産業安全管理公団の疫学調査と業務上疾病判定委員会 の結果に従うしかなく、私たちは関与しない」という言葉を繰り返した。遺族 の「行政訴訟1審で公団が敗訴した時、高等法院に上告するな」という要求にも 「公団は検事の指揮を受けるので、自主的な判断はできない」と拒否した。 その上、3時間の長い面談が続き、公団側は労災承認要件の緩和について「検討 してみる」と答えた。遺族の行政訴訟にも「今後、サムスンとは分離対応する」 と述べた。だが遺族たちはどんな基準で労災認定基準を緩和するという具体的 な話は聞けないまま、面談の場所から出なければならなかった。 「座り込みは撤収するが決して黙ってやり過ごさない」約6年間、サムスン器興工場で働いて脳腫瘍で障害者になったハン・ヘギョン氏 の母親、キム・シニョ氏は19日の夕方、春川行電車の切符を予約した。勤労福 祉公団の理事長との面談を要求して座り込みをしていたが、それでも一人でい る娘が心配で春川に行くことを決心したのだ。 「昨日の夕方までは会ってくれそうもなくて、一人でいる娘が心配になって帰 ろうと電車の切符を買いました。他の人たちはここで座り込みしているのに、 一人だけ帰るのはとても申し訳なかったのに... それでも夜に面談するという ので、結局電車には乗りませんでした。娘は看護師に頼んで... 介護人は一日 6万ウォンなので、介護人を使うお金もなくて... ところが今朝7時に娘から電 話が来ました。ベッドに粗相してしまったがどうしようと... その話を聞いて とても胸が痛くて... ところが面談もこんな調子でどうすればいいのでしょう? 娘はこれからどう治療を受ければいいのでしょう?」 約2年、器興工場で働いて白血病で死亡した故ファン・ユミ氏の父親、ファン・ サンギュ氏も複雑で息苦しい心境を隠せなかった。 「入る時には心配していましたが、それでも少なくとも期待はしました。だが やはり望んだ内容は全くありませんでした。公団側は法的に避けることばかり 考えて、すっきりできる返事もなかったんです。変わったことは理事長の顔を 見たことだけです。だがこの問題が解決するまで、長い時間、戦い続けます。 ともかくミョンファ氏が骨髄移植をしなければ... 勤労福祉公団はミョンファ 氏を殺しているのです。」 結局、遺族は絶望的な面談を残したまま勤労福祉公団内の座り込みを終えるこ とにした。だが座り込みを終えても、労災承認のための彼らの闘争もやめるの ではない。イ・ジョンナン労務士は「座り込みは撤収するが、決してそのまま ではいない」と述べた。これから理事長退陣闘争も辞さないということだ。
イ・ジョンナン労務士は「勤労福祉公団は3年間の闘争でも全く変わらない機関」 とし「今後は認定基準問題などについてさらに程度を高めて闘う」と説明した。 そのためにパノルリムと遺族たちは22日の環境労働委国政監査に合わせ、環境 労働委委員室の座り込みを計画している。公団の変わらない態度と、サムスン の介入に対する問題を環境労働委の委員に知らせ、これを国政監査を通じて公 論化する計画だ。 それだけでなく、国政監査が終わるまで勤労福祉公団前での野宿座り込みを併 行して行い、20日午後6時30分、勤労福祉公団前で集中闘争も行う予定だ。 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2010-10-21 03:25:05 / Last modified on 2010-10-21 03:25:09 Copyright: Default このフォルダのファイル一覧 | 上の階層へ | |