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勤労福祉公団白血病訴訟、サムスンとの協調文書公開

イ・ミギョン議員、「勤労福祉公団はサムスン福祉公団か」と慨嘆

キム・ヨンウク記者 2010.10.15 18:15

勤労福祉公団はサムスン電子と共同で、サムスン電子白血病被害者が提起した 行政訴訟に対応するという内部文書が公開され、波紋を呼びそうだ。10月15日 の国会環境労働委員会国政監査でその内部文書を公開したイ・ミギョン議員は、 「勤労福祉公団はサムスン福祉公団か」と強く叱責した。

[出処:イ・ミギョン議員室]

イ・ミギョン民主党議員は15日、勤労福祉公団が傘下京仁地域本部に送った資 料によれば、1月22日の『訴訟指揮要請に対する回答』という勤労福祉公団の内 部文書でサムスン電子白血病被害者が提起した行政訴訟(2010クハプ1149、原 告:ファン・サンギ他5人)に対して「貴地域本部の訴訟指揮要請事項を検討、迅 速に該当法院に訴訟告知申込書を提出し、サムスン電子(株)が補助参加人とし て同訴訟に積極的に参加できるよう措置しろ」と指揮していた。

この文書にはまた、「訴訟の結果によっては社会的な波紋が大きいと判断され る。これを考慮して本部の関連室局と緊密な協力体系を維持し、訴訟中の特異 事項を報告しろ」とした。

イ・ミギョン議員はシン・ヨンチョル勤労福祉公団理事長に「白血病被害者は、 勤労福祉公団と訴訟をしているが、勤労福祉公団がサムスン側弁護士を立てた のでサムスン電子との民事訴訟という局面になっている」と指摘すると、シン・ ヨンチョル理事長は「一般の行政訴訟も直接の利害関係があり、公団が単独で 訴訟するのが難しい場合は所属事業場を補助参加人として参加させる」と答えた。

イ・ミギョン議員は「訴訟の程度によっては社会的波紋が大きいと判断する、 本部と緊密に協力しろ、訴訟遂行に万全を期せというのだから。本当にとんで もない。勤労福祉公団はサムスン福祉公団か」とし「こんなやり方で大企業の ローファームが勤労福祉公団と共に大法院まで対抗すれば、行政訴訟で勝てる だろうか。民間保険もこれほどひどくはない」と嘆いた。

続いて「サムスンと一体になって動くことが勤労福祉公団のすることか。なぜ これが社会的波紋が大きいと判断し、回答の文書を送ったのか。どんな社会的 波紋を心配しているのか」、「公団がサムスンの経済的な打撃や、サムスンが 受けるイメージの失墜をなぜ心配するのか。こうして一体になって動き、貧し い労働者が有能な弁護士6人と資料もなく戦わせていいのか」と強く叱責した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-10-17 06:45:51 / Last modified on 2010-10-17 06:45:54 Copyright: Default

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