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韓国:ソウル大保健大学院長、「サムスン白血病、業務との関連性が高い」 | ||||||
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ソウル大保健大学院長、「サムスン白血病、業務との関連性が高い」[国政監査2010]ペク・トミョン院長、「各種の発ガン可能物質を記録で確認」
キム・ヨンウク記者 2010.10.15 17:19
10月15日の国会環境労働委員会国政監査で、「過去にサムスン電子で働いてか かった白血病は、業務との関連性が高い」という証言があった。半導体産業職 業病について、労働部と韓国産業安全保健公団が作った諮問団に参加し、直接 事業場調査を実施したペク・トミョン・ソウル大保健大学院長はこの日、環境 労働委国政監査の参考人として、「現在はよく知らないが、過去に発ガン物質 がなかったという主張は間違い」と強調した。 サムスン白血病患者のほとんどは30年以上の老朽ラインで発病したことがわかっ た状況で、ペク教授の証言はサムスン白血病患者の労災不承認をしてきた勤労 福祉公団にとって大きな圧力になりそうだ。
[出処:国会放送] ペク・トミョン教授は『諮問報告書を見ると、成分が分からない物質が10種類 ほどあるとされているが、こうした状態で発ガン物質がないと決めつけられる のか』というホン・ヨンピョ民主党議員の質問に、「現在は発ガン物質を確認 できないということで、過去になかったということではないということで、過 去にどんな物質が使われ、どう管理されたかは、今とは完全に別の話だ。過去 になかったというのは間違った主張だと思う」と答えた。 続いてペク教授は「過去の文献や生産方式を見れば、発ガン物質への露出の可 能性は高いと思う。現在の評価方式も制限された範囲と時間だけの調査しかで きないので、それに基づいて全くないと言うのは容易ではない。だが、過去の 外国の事例や文献、資料、生産方式から判断すれば、露出の可能性があれる」 と付け加えた。 イ・チャニョル民主党議員が「大法院も業務上の疾病が産業現場で発生する要 因を広く見る」と指摘すると、ペク教授は「職業性ガンの判定は、はっきりし た因果関係ではなくても、過去に露出の可能性があったという根拠があれば認 められるのではないかというのが普通の産業医学専門医の判断方式だ。サムス ンも半導体工程で各種の(発ガン可能)物質などが使用されたり、何年か前に洗 浄過程にあったことは記録などで確認できた」と明らかにした。 はっきりした自然科学的因果関係を問われれば現代科学では立証困難このように、十分に発ガン可能性があるのに労災が不承認になる理由も問題に なった。産業安全保健公団は諮問教授たちに、現在の医学で糾明が難しい明確 な科学的因果関係を訪ねたことがわかった。はっきりと、科学的に糾明された 事実を尋ねたので、患者に不利な回答が出るしかないということだ。 ハンナラ党のソン・ボムギュ議員は、「産業安全保健公団のイ教授に諮問を求 めた時、産業安全保健法にある相当な因果関係があるかを聞いたのか、自然科 学的な因果関係を聞いたのか」と尋ねた。自然科学的な因果関係は、科学的に 証明をしなければならないが、法的な意味での相当な因果関係は、自然科学的 な因果関係が100%証明できなくても勤労者に有利なように労災が認められるよ うにするため、法の精神は因果関係を尋ねるということだ。 これについてペク教授は「初めて事例を聞かれる時、多くの場合は自然科学的 な因果を聞くようだ」と答えた。ソン議員が再度『自然科学的な因果関係を聞 いたのでしょう?』と尋ねると「自信がない事例の場合、尋ねる者も返事をする 者も、自然科学的な因果を尋ねる」と答えた。 ソン・ボムギュ議員は「公団が教授さんに自然科学的な因果関係しか聞かなけ れば、医師や博士は自信を持って話せないのではないか」と聞くと、ペク教授 は「多くの部分そうだ」と答えた。これは、現代医学や科学ではっきりと業務 との関連性を糾明するのは難しくても、十分に関連性はあるという言葉だ。 ソン議員が再度「特にサムスンのように強大な組織力、資金力、権力を持って いる対象では、一般的なケースより調査が不正確だったり断定的に言えず、調 査が難しいこともあるのではないか?」と聞くと、「大きな企業では、外部の 研究者が入って把握するのはほとんど不可能だ。それでも、なるべく現場の声 を聞こうとしたが、現場では心配や問題などを確認できた」と明らかにした。 ハンナラ党のチョ・ヘジン議員の「サムスン半導体で亡くなった方は、作業場 で働いていたからか」という質問にはペク教授は「少なくとも一般の人と比べ、 一般の人々より死亡者のほうが特定の疾病が多かったとすれば、それ自体で職 務関連性を提示しなければならない」と再度答えた。 だがシン・ヨンチョル勤労福祉公団理事長は「私たちが持っている疫学調査通 知資料は関連性が低いと断定して来たわけではないが、有害物質と実際の疾病 との相関関係は低いという結論が多かったため、疾病判定委員会でそのような 結論を出した」と答えた。 チョ・ヘジン議員は「裁判になって、一番専門的な医学界の疫学調査でも判明 しない場合、その事業場で働いていた時に発生したのなら、事業場に因果関係 がないことを立証させるようにするべきだ」と強調した。 イ・ミギョン民主党議員は疫学調査のやり式にも問題があったと指摘した。イ・ ミギョン議員は「被害者が集中していたのは老朽ラインだが、老朽ラインで働 いていた人と一般の人の発病率を比較するべきだ。それなのに他の半導体業者 を一緒にして一般人と比較する統計に意味があるのか。統計の有意性を出さな いようにしようとしたのではないのか」と産業安全保健公団の疫学調査方式に も疑惑を提起した。イ・ミギョン議員は「環境労働委次元で職業性白血病研究 小委員会を作ろう」とも提案した。 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2010-10-17 06:44:45 / Last modified on 2010-10-17 06:44:55 Copyright: Default このフォルダのファイル一覧 | 上の階層へ | ||||||