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サムスンSDIでも28歳の労働者が白血病死亡と情報提供

故パク・チニョク氏2005年に死亡、父親「真実を明らかにするのに賛同」

キム・ヨンウク記者 2010.10.11 19:04

サムスンSDI釜山工場でも急性リンパ腺白血病で死亡した労働者がいるという事 実が情報提供され、明らかになった。

故パク・チニョク氏は、サムスンSDI釜山工場に27歳で入社して、3交代勤務を しながら洗浄作業をした。彼は28歳になった2005年2月、急性リンパ腺白血病を 発病し、その年の11月29日に死亡した。

このような事実は、亡くなった朴氏の父親が「私の息子もサムスン彦陽工場で 働き、急性リンパ腺白血病で治療して10か月後の2005年11月に死亡しました。 入社前に一度も風邪にかかったことがない健康な奴でした。今まで精神的・物 質的に多くの苦痛を受けています。偶然、皆さんが真実を明らかにするため努 力しているというので、喜んで賛同し、文を載せてみます。連絡お願いします」 と情報提供をしたことでわかった。

情報提供を受けたサムスン一般労組のキム・ソンファン委員長は、10月5日に故 パク・チニョク氏の父親と会った。朴氏の父親はまだ息子がどんな洗浄作業を していたのかよく知らない。ただ洗浄作業とだけ知っていた。『パノルリム(半 導体労働者の人権と健康守備)』は朴氏の作業が正確が何だったのか調査中だ。

特に今回の情報提供は、サムスンSDIが釜山工場で白血病患者情報提供があった というキム・ソンファン委員長のインターネット掲示物をめぐる名誉毀損裁判 の間に出てきたもので、裁判にも影響を与えそうだ。2008年10月、キム・ソン ファン委員長がサムスン一般労組の掲示板にサムスン系列会社での職業病被害 者が、情報を提供したリスト全体を整理して掲示したが、サムスンSDIはそのう ち『サムスン専管-サムスンSDI釜山工場姓名不詳、2005年8月急性骨髄性白血病 診断』という内容を問題にした。まるでサムスンSDI釜山工場で白血病患者が発 生したかのように公然と虚偽事実を指摘してサムスンSDI株式会社の名誉を傷つ けたということだ。

当時、キム・ソンファン委員長はパノルリムのイ・ジョンナン労務士が直接情 報提供を受けた内容をまとめて掲示していた。これについての裁判は、10月29 日に仁川法院で開かれ、故パク・チニョク氏の父親が直接裁判に参加して証言 することにした。反面、サムスン電子も同じ内容でキム・ソンファン委員長を 告訴したが、その後、数十人の情報提供が続き、2010年5月28日に検査室にサム スン電子職員が訪問して告訴を取り下げた。

キム・ソンファン委員長によれば、故パク・チニョク氏は治療中にも父母にく やしいと話した。パク・チニョク氏は一人息子だった。パク・チニョク氏の両 親は、一人息子が白血病を発病した事実を知り茫然自失とし、生活を放棄して 頑張ったが、朴氏が死んだことで全てを放棄して今まで暮している。

ほとんどのサムスン白血病患者家族と同じように、パク・チニョク氏の家族も 息子の治療費に財産を使い果たした。金委員長は「その上、サムスンSDI釜山工 場は個人疾病といって、病暇期間が過ぎたので辞職しろと、故人が死ぬ何日か 前に辞表を書かせた」と伝えた。

パク・チニョク氏の父親は、孝行息子だった一人息子がサムスンで働いて死に、 自身が息子を死なせたという罪悪感に苦しんだという。それまでサムスンと争 う気にもなれなかったが、最近、サムスン半導体白血病対策委-パノルリムの活 動の消息を聞いて情報提供をするようになった。

キム・ソンファン委員長は「サムスンSDIは今回の情報提供に真実糾明を隠そう として、遺族を懐柔すると予想されるが、故人のお父さんが『子供の命をお金 で売ることはできない。今サムスンに対して、白血病などのガンで苦しみ死亡 した遺族と同じように力をあわせ、真実の糾明に役立ちたい』と話された」と 伝えた。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-10-12 01:37:39 / Last modified on 2010-10-12 01:37:40 Copyright: Default

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